成瀬は天下を取りにいく

小説 2位

成瀬は天下を取りにいく

1,705円 (税込)

8pt

中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない! 話題沸騰、圧巻のデビュー作。

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成瀬は天下を取りにいく のユーザーレビュー

滋賀県大津に住む中学2年生の成瀬あかりは、一言でいうと少し変わった女の子だ。
あるときは「シャボン玉を極める」と言って天才シャボン玉少女として地方ローカル番組に出演したり、またあるときは「2百歳まで生きる」と至極真面目な顔で言い切り卒業文集に将来の夢として書いたりする。
とにかく自由奔放でマイペース、他人の目線を気にするといったこととは無縁の女の子なのだ。
そんな成瀬と幼馴染である島崎みゆきは、ある日彼女にとある頼み事をされる。
市民に愛されたデパート・西武大津店が8月31日をもって閉店するのだが、地方ローカル番組「ぐるりんワイド」では、8月は毎日西武大津店から生中継をするらしい。
成瀬は「そこに毎日映るから、テレビをチェックしてほしい」というのだった…。

この小説はなんといっても物語に入り込みやすい!
主人公は私たちが生きる現代の日本に一緒に生きていて、私たちと同じようにコロナ禍で退屈な思いをしたり、近所の慣れ親しんだ商業施設が潰れて悲しんだりする。
そんなありふれた日常の中において、成瀬が起こす突拍子もない言動は、どこかかっこよくて憧れを抱かざるをえない。
「こんな行動に意味があるんだろうか」とか「これをやってみたいけど成功する根拠もない」とか、ネガティブな考えが吹き飛ぶ1冊。
きっとあなたも成瀬が好きになって、彼女の一挙一動から目が離せなくなるはず!
個性的な1冊を探しているあなたに絶対に読んで欲しい、オススメ作品です。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「成瀬あかり」という人物を中心に、成瀬と、その周りの人々の日常を描いた作品だった。

    本屋大賞ということでその話題性に興味をもって読んでみた。
    ドラマチックな展開も、あっと驚くミステリー性もなく、ただただ個性溢れる登場人物たちの日常が会話形式で書かれていて、すらすらと読むことができた。
    悪い意味だと

    0
    2024年05月13日

    Posted by ブクログ

    最後の章で成瀬の視点になるまで、どんなことを思って生きているのか気になって仕方なかった。

    多くを語らない、人の目を気にしない、やりたい事はやる。
    かっこよくて魅力的で、危なっかしくて守ってあげたくなる。西浦が惚れる理由はすごく理解できた。

    0
    2024年05月12日

    Posted by ブクログ

    表紙と本の帯を見て読んでみたいと思った一冊。

    成瀬の好奇心旺盛でどこまでも真っ直ぐで挑戦する姿に感動した。

    何かに挑戦しようとした時に人から変な風に思われないだろうか、失敗して笑われたらどうしようと思って踏み出せずにいることがあると思う。

    でもそんなことってどうでも良くて、自分の好奇心を満たす

    0
    2024年05月12日

    Posted by ブクログ

    1話目『ありがとう西武大津店』から各話を通して、成瀬のマイペースで独特なキャラクターに影響を受ける語り手の様子を見せつつ、
    最後は成瀬を語り手に、成瀬自身が周りからどう影響を受けていたか、そしてそれがとても大事だった、という視点の転換。
    人と人ってこうだよなあ、というのと、高校から大学へという多感な

    0
    2024年05月12日

    Posted by ブクログ

    本屋大賞を受賞された作品だったので読んでみました。

    天下をとりにいくの「天下をとる」とは具体的にはどういう行動をすることなのか、考えながら読むと面白いと思います。

    0
    2024年05月12日

    Posted by ブクログ

    本屋大賞受賞と聞いて、手に取りました。

    滋賀には少し縁があり、土地勘もあるので、舞台が大津と聞いていてもたってもいられませんでした。

    成瀬のキャラクターがとてもいいのはもちろんのこと、脇役もキャラが立っていて、大津を歩いていたら、成瀬あかりや島崎みゆきがに本当に会えるんじゃないかと思ってしまうほ

    0
    2024年05月12日

    Posted by ブクログ

    成瀬がどんな人生を歩んでいくのかを
    見届けたくなる読後感。

    愛されるキャラクターを創るのは、
    8割の共感と2割の奇抜さ。

    「こういうタイプの同級生、小・中・高のどこかにいたよな〜」

    続編も読みたくなる、
    納得の本屋大賞受賞作。

    0
    2024年05月11日

    Posted by ブクログ

    主人公で変人ながら憎めないキャラクターの成瀬を中心に各章毎に異なる第三者の視点で物語が描かれる短編集。ほんわか微笑ましい小説かと思いきや、最終章は成瀬視点で描かれ、感動する部分もあり、読みやすく心温まる小説。

    0
    2024年05月11日

    Posted by ブクログ

    文句なし。視点の変わる描かれ方がちょっと若竹七海さんぽくて好き。すぐ読み終えそうだったからゆっくり大事に読んだ。無性に音読したくなる本だった。

    0
    2024年05月11日

    Posted by ブクログ

    物語は凄く入ってきやすく、本を読む習慣が少ない人でも読みやすい。
    言葉の選び方が難しくないのにも関わらず、しっかりストーリーを想像させてくれる。

    成瀬という人物が面白く、恐れずどんどん挑戦していく姿勢が読者をのめり込ませるところなのかもしれない。
    最近ではなかなかない、行動して考えての自分なり経験

    0
    2024年05月10日

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