三宅香帆の作品一覧
「三宅香帆」の「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」「文芸オタクの私が教える バズる文章教室」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「三宅香帆」の「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」「文芸オタクの私が教える バズる文章教室」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
読書は必要な情報だけを直球で与えてくれるインターネットやSNSと違い、様々な文脈を考慮したノイズが入って来る。ここに、読者の真髄もあるが、これが出来なくなっている人が増えていることには、日本社会、引いてはグローバル資本主義、新自由主義が人間に要求する「トータルワーク」の文化にある。全身を仕事に捧げること、高校野球に捧げること、家事育児に捧げること、それが賞賛される日本の全身全霊文化は人の人生を壊すうつ病を引き起こす。日本社会は戦後の歩みの中で、円本や文庫本の普及の中で教養として、大学以外の学問欲求の昇華手段として読書を文化にして来た。しかし、現代の日本が、資本主義が要求する「トータルワーク」で
Posted by ブクログ
社会人になってから読書量が著しく減った。そう感じているのは、どうやら自分だけじゃないらしい──端的に言って、これが本書の売れている一番の理由だろう。
必ずしも時間がないわけじゃない。スマホでSNSや動画を見たり、ゲームをすることはできるのだ。なのに、本を読むことはできない。この労働と読書が両立しなくなった背景には何があるのだろうか。それを歴史的に明らかにしたのが本書である。
偶然だが、この本を読んでいるときに、NHKスペシャル「山口一郎〝うつ〟と生きる~サカナクション復活への日々~」を見た。いちばん印象的だったのは、「あんなに好きだった音楽ができなくなった。ギターを触ることさえ嫌だった」と語