ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 定年ゴジラ

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    都内から2時間のニュータウンにマイホームを持つ主人公が、定年退職後の生き方に悩み、葛藤と試行錯誤を繰り返しながら、自身の生きがいを探す物語。

    本書は小説でありながら、主人公目線の記述になっていないところがユニークでした。

    会話以外の記述においても主人公のことを「山﨑さん」と終始「さん」付けで書かれている等、ストーリーを少し俯瞰した立場から眺めているような、不思議な錯覚を覚えます。

    無事に定年まで勤め上げ、自宅のローンも完済。娘2人は元気に巣立ち孫にも恵まれている。
    一見すると幸せな60歳、悠々自適な第二の人生の始まりだが、作中では『平凡なサラリーマン生活を終え、残ったのモノは都心から2時

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    2024年05月26日
  • この闇と光

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    盲目の幼い王女レイアと敵国から隠れ住む父王とのお話。敵から逃げる際、目を怪我し盲目となるレイア。幼いレイアには優しい父がいた。レイアと共に私たち読み手も父(王)から世界を知っていくが、この物語は後半に光と闇が反転する。ラストも美しく、幻想的でした。

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    2024年05月26日
  • そうか、もう君はいないのか(新潮文庫)

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    『容子がいなくなってしまった状態に、私はうまく慣れることができない。
    ふと、容子に話しかけようとして、われに返り、「そうか、もう君はいないのか」と、なおも容子に話しかけようとする』【作中20章より】

    生前、直木賞をはじめとする様々な賞を受賞した名作家の遺稿から生まれたのが本著でした。

    本著では、これまで日本経済を舞台とした社会経済小説等を中心に執筆してきた城山三郎氏が、今までの執筆スタイルとはまるで違う、『妻=容子さん』との出会いや、自身の心の奥底から湧き出てくる容子さんへの愛情、そして築いてきたその暖かな日々。そして二人三脚で歩んできた、いや、一心同体と言っても過言ではなかった容子さんを

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    2024年05月26日
  • 枕草子 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    春はあけぼのに誘われて、購入に至りました。あ、大河ドラマの影響です。笑
    宮中や四季折々、その他の美しいシーンの折々を綴る書。現代語に変換しても美しいです。こちらは言わば入門書なので、私のように古文に精通していないけど、知ってみたいな、と思った方におすすめです。

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    2024年05月26日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

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    今から30年前、倉敷の大原美術館で初めて見た棟方志功の版画。荒々しい「いろはにほへと、、、」の文字群に、ただただ圧倒された。それから日本各地の民藝館や展覧会で棟方志功の作品にふれてきた。
    この作品は、棟方の創作意欲はもちろん、夫婦のあるがままの暮らしが描かれている。津軽弁の会話が棟方の作風と重なって、あたたかみがあり、初志貫徹を共に貫いた夫婦の姿勢が初々しかった。

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    2024年05月26日
  • あの人が同窓会に来ない理由

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    同窓会って行く人は今が幸せなんだろうなぁ。
    行きたくない人には何か理由がある。

    クラスのリーダー
    同窓会プランナー

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    2024年05月26日
  • 巨人たちの星

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     『星を継ぐもの』から始まる三部作が終わりました。実はもう1作未翻訳のものがあるそうですが、これで終わりでいいのではと思えるくらい素敵な読後感でした。ザ・SFといった感じで、するすると読めました。

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    2024年05月26日
  • 汝、星のごとく

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    一般的に良いとはされないかもしれないけど、瞳子さんの芯の通った強さに惹かれました。暁海と櫂、双方の見え方で物語が進んでいきあっという間に読み終わりました。大切な一冊となりました。

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    2024年05月26日
  • 電車で行こう! 対決! 日本列島大縦断!! 全新幹線を乗り継げ

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    ・電車について知らない人でも楽しめる作品。
    でも少しわからない事などはあった。
    ・新幹線についてよく知れた。
    新幹線にはいろいろな種類があること
    それぞれの新幹線の違いや特徴
    ・新幹線については全く知らなかったのでこういうのを調べるのもいいなぁ…と思った。
    ・この本を読んでいろいろな新幹線新幹線に乗り「これはE5系だな」とか言いたいと思っ
    た。(笑)
    ・ストーリー性があるのでこのシリーズを全て読みたいと思った。
    ・とても良い作品だった。

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    2024年05月26日
  • バナナ剥きには最適の日々

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    解説にもあったけども、バナナ剥きには最適の日々は円城塔先生作品では一番読みやすかった。
    何度も読み直してる個人的に人生で一番好きな短編小説。

    なんだか達観したような淡々とした一人遊びは、ユーモア溢れてて読んでいてとても楽しい。
    思考の中では可能性に溢れているのに、
    その一方で広大な宇宙の中では無力感がすごくて、そういった無限と有限の対比に、宇宙や未知へのロマンを感じる。

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    2024年05月26日
  • 変な絵

    購入済み

    いやー、あっぱれとしか言えない

    登場人物の名前がごっちゃになるとか、文字がたくさんすぎてどこ読んでるか分からなくなるとかあるけれど、この本はスイスイ読めてしまった。
    アハ体験のような感覚に何度もなって快感です…。

    #ドキドキハラハラ #ダーク #切ない

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    2024年05月26日
  • 夏物語

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    『あこがれ』に続き、未映子作品六作目。こ、これは凄い……。うまく言えないけれど『乳と卵』は勿論のこと『ヘヴン』『すべまよ』・・など、作者のあらゆる要素(※本当はすべてといいたいところだが、まだ六作しか読んでいないので…泣) が凝縮した作品。最後のあのシーンは何処か海を思わせた。寄せては返す波のような——。確かに、最高傑作でした!!

    ちょっと余談だけれど・・川上さんの文章で"初めて"村上春樹の影を見た。まあ彼女自身、ハルキストですから少しも可笑しくはないのですが…(^^;

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    2024年05月26日
  • タイタンの妖女

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    とても良かった!
    SF吸いてえ〜〜!!欲が満遍なく満たされた…
    読んでいる間はどうしてそんな酷い事するの!?みたいな気持ちだったのだけれども、
    読み終えた後は爽快感がすごい。
    次から次へと起こる予想だにしない出来事と、ハードSFな世界観にぐんぐん引き込まれた。
    正直とても疲れたけども、もう一度読みたい。

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    2024年05月26日
  • 星を編む

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    ああ、そうか。わたしたちは幸せだったのかもしれないね。

    このセリフが全てでした。続編を出してくれてありがとうの気持ちでいっぱいです。沢山読んできた本の中で、一番好きな本になりました。言いたいことは沢山あるけれど、帯文の言葉が全てです。

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    2024年05月26日
  • カナリア外来へようこそ

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    過敏症のための“特別外来”

    耳にすることも多くなった「香害」
    人工香料で頭痛などの症状が出る。
    特効薬はないのだろうか。
    P13
    〈原因物質との接触をなるべく減らすのが
    1番の対処法だという〉

    いろいろな症状に悩む患者たち。
    他人事ではない。
    いつ自分が罹ってもおかしくないと思えてくる。

    保泉則子先生と看護師・レンくん
    ぜひシリーズ化してほしいです。

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    2024年05月26日
  • 先祖探偵

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    面白かった!最後の主人公の風子が捨てられて理由は衝撃だった。戦争などの世間の情勢によって無国籍の人が多かったこと、今当たり前のように日本に生まれ生活している私とはかけ離れた話だったけど、そんな歴史があったのかと知れた事は良かった。

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    2024年05月26日
  • 推し、燃ゆ

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    ネタバレ

    推しにまつわることには頑張ることができるし、ブログには文才があり、決してただ頭の悪い子ではないんだろうなと思う。

    自分の子が、生活全てを推しに捧げてしまったらと考えると、どうしようもない気持ちになる。
    推しがいなくなった後、彼女は日常に戻れるのか。
    「推しのいない人生は余生だった。」
    という言葉が心に残った。

    引退発表後、「推しがいなくなる衝撃を、受け取り損ねている」とあった。
    衝撃的なことがあっても、自分の感情で受け止める前にSNS等で人のコメントを読むうちに、自分の最初の気持ちがわからなくなること、すごく鮮明に印象に残った。

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    2024年05月26日
  • 俺たちの箱根駅伝 下

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    息つく間もなく読み終えた。実況のアナウンサーの選手に対しての言葉とともに見て涙を流しながら読んだ。ランナー1人1人に色んな思いや背景があって、それを走りで表現していく。そういう物語を描いているこの物語は本当に素晴らしいと思う。箱根駅伝だけじゃなくて、人は1人1人いろんな思いを抱えている。何が大切で、何のために生きるのか、何のために走るのか。大切なことを教えてもらった。
    箱根駅伝を支える人、テレビ局として伝えること、そういう裏側を丁寧に描いていて良かった。
    間違いなく心に残る大作だと思う。

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    2024年05月26日
  • 傲慢と善良

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    心をエグられるような言葉ばかり。
    私も相手のことを思ってるようで、傲慢?とか、自分自身を振り返りなから読みました。

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    2024年05月26日
  • 猫に引かれて善光寺

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    猫が活躍する話ではないですが、猫好きならしっかり楽しめる。登場人物が推理好きなので、推理の思考を楽しみたい人向けかな。さらに長野県人ならめちゃくちゃ楽しめると思う。

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    2024年05月26日