感情タグBEST3
人生の価値基準を考えさせられる
とにかく刺さった。
プロローグとエピローグが読前読後で全く違う印象になる仕掛けもすごい。
人生の岐路に立った時や、末尾が5歳もしくは10歳の前夜に読んでおきたい一冊。
10代のうちにこんな作品に出会いたかった。
どこまでも
櫂の母親は最後まで悪い人で、
暁海の両親はちょっと良い人になり、
その他の2人を取り巻く人達はどこまでもいい人。
出出しは読むが辛かったですが、終盤は怒涛の展開
また映画化さらるのが当然の様な良作でした。
Posted by ブクログ
終わり方がとても綺麗だった。本編を読む前と後でプロローグをどう感じるかが変わってきていて、とてもおもしろくて新鮮だった。
色んな愛の形や家族の形を見ることができた。
主人公が北原先生と結婚したの、本当にびっくりした。でも、結婚することで互いに助けられる、互助会的な存在という考え方がおもしろいと思った。
瞳子さんのやってることはよくないかもしれないが、考え方はとてもかっこいいし、自分もこんな考え方ができる人になりたいと思った。
全体的にとても表現が綺麗で繊細。
Posted by ブクログ
一般的に良いとはされないかもしれないけど、瞳子さんの芯の通った強さに惹かれました。暁海と櫂、双方の見え方で物語が進んでいきあっという間に読み終わりました。大切な一冊となりました。
Posted by ブクログ
本を開いてから一度も閉じることなく、読み切った
長い年月にわたる色々な人の愛の模様を読み進めていくにつれて、ただの恋愛小説では感じられない色々な感情でぐちゃぐちゃになって涙が止まらなかった
壮大な映画を見終わったときのような喪失感と爽快感
Posted by ブクログ
学生の頃の恋愛、大人になってからの恋愛。
考えも生活も変わりゆく中で、儚さもあり、
親のためにいきるのか、自分の心に嘘をついて生きるのか、考えさせられた。
私も自分で生きられる力は持っておきたいと思った。
Posted by ブクログ
瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、京都から島に転校してきた櫂(かい)。暁海の父は愛人を作って家に戻らず、母子家庭の櫂の母は奔放な恋愛を繰り返して息子を振り回す。孤独と傷を抱えた二人が出会い、ときに寄り添い、ときにすれ違いながら、それぞれの困難な人生と闘っていく。
二人の歩む人生は重く苦しい場面も多い。でも、弱さや醜さからも目を背けずに見つめた上で、そうした面を抱えながらなお人を愛することができることの尊さが、真摯な眼差しと文章で描かれていると思います。
僕はこの作品から、自分の人生を自ら生きる覚悟を、繰り返し訴えかけてもらいました。出会うことができて幸せだったと思える作品です。
Posted by ブクログ
高校生で島で出会い、支え合っていた2人が少しずつ大人になるに連れて周りの環境や考え方が変わっていくにつれて、こんなにも生き方が変わって来てしまうのか、読み進める手が止まらないくらい続きが気になってしまう物語に出会えたのは久しぶりでした。読み終えた後に、この時こうしていれば、違う未来があったのではないかと思いながらも愛故に愚かになってしまった2人の人生を最後まで見届けられて本当によかった。
Posted by ブクログ
凪良先生の作品は、読後感がすごい。
いろんな思いがめぐって、しばらく余韻に浸ってしまう。
なので、毎回覚悟を決めて、読み始めるようにしている(笑)
暁海も櫂も、取り巻く環境が変わっていく中でも強く互いを想っているのに、言葉を飲み込んだり、敢えて弱音を吐かなかったりすることで、どんどんすれ違っていくのが切なく、悲しかった。
2人の背景を考えると仕方ないのかもしれないければ、「自分の気持ち、言葉で伝えてーー!!」と、もどかしい気持ちでいっぱいだった。
作中、暁海と櫂、それぞれに辛く苦しい場面が続き、読み進めるのが苦しかったけれど、読みやすい文章と美しい情景描写、何より、2人がどこにたどり着くのかが気になって、気づいたら一気読みしていた。
ずっと一緒に見れずにいた花火、一緒に見られてよかった。。
Posted by ブクログ
“普通”じゃない家庭で育った2人にとって正しさとは何なのか。こうしたいという思いがある中こうあらなければならないという義務感に駆られ、自分の思い通りに世界は回らず、それでも迫り来る現実を受け止めなければならない。歯車がたった一つかみあっていれば、ずれていれば違う結末を迎えていたかもしれないが、その歯車の動かし方を教えてくれる人は2人にはいなかった。
2人の境遇は自分とは正反対であり、ある意味“普通”な幸せを受けてきた自分には共感という2文字は全くもってない。しかし、なぜこんなにも2人の言葉が刺さるのか。なぜ2人の思いに心を揺さぶられるのか。その理由を言葉にするにはまだ自分は幼すぎるのかもしれない。
Posted by ブクログ
プロローグとエピローグ、全く同じ内容なのに感じ方が全く違う。色んな形の家族があるよな、、、何が正しいのか、、、?それって誰が決めるの?高円寺に住みたくなりました。笑
2人が高校生のときから始まって、大人になって櫂は仕事で成功して、でも挫折して、病気になって、最終的にはまた暁海と再会して、、、、とっても満足できる内容でした☺️
Posted by ブクログ
読んでいて心の中がもやもやしっぱなしで、正直しんどい。しかしページを捲る手を止められず一気に読んでしまった。心理描写が巧みすぎて登場人物を知人のように感じてしまった。考えさせられる刺さる言葉もたくさんあり、読後感も爽やか。同じ文章なのに最初と最後でこうまで感じ方が変わるのかと驚いた。
Posted by ブクログ
世間から見たら複雑で理解不能な関係性でも、本人達はそれが最善としているし、事情を知る私もそれが最善だと思える。
この本の登場人物達のように周りの目を気にせずに自分の人生を歩める人間になりたい。
Posted by ブクログ
なんだろう。この読み終わった後の不思議な感覚。悲しいのか、ホッとしたのか。互助会と説明する婚姻関係、どうしても理解できないし、その上で互いの元の関係を認められるおおらかさ。かなり不思議な内容なのに、それ以前の複雑な過去が絡み合い、読後にザワザワとした気分になる。
Posted by ブクログ
主人公?2人の視点から描かれていて、心情が読み進めるうちに痛いように感じた。凪良さんの本は初めて読みましたが、描写がとても美しいと思いました。親のことで振り回されるって他人事ではないなと感じました。
よかった
読む手が止まらない。
なんでここまで読まずにいられたのか自分が信じられない。もったいない。
重いテーマなのに感情移入が容易くてスラスラ読ませるのは本当にすごい。というか、重い内容を書こうと思ってそれを1つの作品に落とし込めるのも流石ってかんじ。女の子が途中で言った普通って何?と色々捲し立てる所が本当に言いたいことなんだろうなって少し思った。
作者はBL作品でデビューされてるからか自然な形で同性愛者を出してくれるのもすごくうれしい。自然に、何処にでもいるんだよ。無自覚な差別を受けているんだよって表現されてて当事者としても彼を応援したくなると同時に絶望もみた。
主人公の2人は本当に強く優しい子で、自分の親に散々振り回されてきたけど、何かした方がいいのかなとからしくない事も考えさせられた。
あと、先生がいてくれた事に感謝。ただでさえ子どもは学校と家庭ぐらいしか居場所がないのに島という何処の誰もが味方で敵な状況で、信用できる、秘密を共有できる大人って本当に大事。そんな大人になりたい。
Posted by ブクログ
プロローグでいきなり、「月に1回夫が愛人に会いに行く?」何のこと?って思ったら途中でピンときた。結ちゃんって、高校の先生の子供だ!って。暁海と櫂が結ばれないことは最初から感じていたけど、「何でまた、北原先生と⁈」って読み進めた。櫂を愛していることに変わりはないけど、絶対に忘れることはないけど、互助会の結婚で幸せになることもあってもいいのではないかと思った。
Posted by ブクログ
もう何回、読んでる間にティッシュを取りに本を閉じたか分かんない。苦しくてしんどくなって、救われて泣いて、絶望して息を呑んで、あまりに美しくて貴くてまた泣いた。
よく個人的に、読んでる本の好きな一節をメモしているんだけど、今回のお話もたくさん好きな言葉や文章が出てくるんだけど、メモや付箋をするよりも先に涙が溢れて困った。
まず尚人がどうしようもなく救われなくて、最期にどうしようもないくらい救われて、耐えられなかった。だって繊細で真面目でだから慎重だった尚人が、それでも人の悪意や匿名の偽善に批判されて吊し上げられて、挙句好きな男の子も、相方の櫂も、大切な作品も巻き込んでしまった。耐えられるわけがなくて、それで再起できなかった彼を叩くことなんてできるわけがない。あまりにも抱える罪悪が大きすぎる。周囲の人間がどう理解を示しても、世間も社会もそう易々とは変わってくれないし。尚人は何も悪くない現実も、自分を含めて多くの大切なものが害を被ったことも、怒りをぶつける対象が存在してくれないことも。どうしようもない。どうすることもできない。
そのうえで、さいごに好きな子が綺麗に笑って夢をかなえているのが見れたんだ。相方が「またやろう」って夢を語って肩を組んでくれた。もうそんなの無理じゃん。耐えられるはずがない。
鬱病の人にはどんな言葉も、それが嬉しいことだとしても、屋上から背中を押してしまうきっかけになるって聞いたことがある。喜びの感情すら自分を追い詰めるきっかけになるって別の所で聞いたことがあった。でも尚人と櫂の最後のそれを、単なる『自殺のきっかけ』とは言いたくない。あれは将来の希望であるべきで、決して救いであるべきではなかったけど……最期のあれは、尚人にとってどうしようもなく救いだった…と思うと涙が止まらなくてコレを書いている今も涙がぼたぼたあーあー……
互助会はほんとにほんとに…夢のような救いで希望で泣いちゃうくらいに尊い綺麗なもので、そこでまた泣いてた。それを心から望んでるからこそ、それが私はフィクションの中でしか出会えないからこそ、希望と絶望感に一気に感情ぐちゃぐちゃになった。
「ひとりでも生きていけるようになりたいだけで、ひとりはいや」
「__先生には結ちゃんがいるじゃないですか」
「__子は子、親は親です。付属物のように考えると悲劇が生まれます」
一方で、誰とでも、なにとでも、結婚できればいいのにとも思う。男同士でも、女同士でも、ペットでも、物語の登場人物でも、理由が恋や愛以外でも、本人たちがいいなら三人でも四人でも結婚できればいい。結婚しなくても結婚と同じ保証があればいい。籍を入れなくても手術の同意書を書かせてほしい。危篤のときは病室に入れてほしい。遺産を譲りたい人だけにスムーズに譲らせてほしい。名字の変更はしたい人だけがして、しなくてもいい人はそのままでいさせてほしい。他にもある数限りない不便や理不尽がなくなってほしい。
P,262,263はいとおしすぎる。
言いたいこと全部言ってくれた。思ってること全部で、今は未だ”願望”でしかないこと全てだった。
子供の顔がどんどん和らいで、それがとんでもなく嬉しかったこと。それが自分がこの子の母親であったことを思い出すきっかけになるのが、親という生き物で。
そう思うと櫂の母親は、親になれず子供のままだったんだよなぁ。身分上”親”というだけで親になったと思ってる子供。子供だからそう誤っている自覚もなく、本来課すものじゃない負荷までを自分の子に課しているのにも気づかない。
怖ければ逃げ、困ったら頼り、守ってもらうのが普通で。櫂が未成年の頃は「父親がいなくて頼れるのは貴方だけ」、大人になれば「ここまで育ててあげたんだから」が守ってもらう理由……と言う名の言い訳になるんでしょう。それがまかり通るのは少なくとも、幼少期からネグレクトに近い仕打ちをしていた櫂の母親じゃない。
彼女は最後まで暁海に金をせびったりして変わらなかった。人に依存して消費する側のまま。痛い目を見たらいいのにと思うのに、親と子と言うのは面倒だね。それでも母親が泣いていたら辛くて子供も動けなくなる。笑っていてくれたら本当に良かったと思う。血のつながりって、親と子って、どうしてこうも面倒くさいんだろう。それでも大切で、なかったことにはできないんだよなぁ。
ちなみに暁海の父親だけはオッ前~~~~~~~~(怒り)が若干拭えない。こんな長乱文をここまで読んでる人はいないと踏んで荒ぶるけども。
瞳子さんが人のできた性格だったから暁海ちゃんに多少の救いは在れど、お前それやんなきゃいけなくて経済的にも全力で協力しなきゃいけないのは父親のお前だかんな~~!??暁海の母親の世話を変われとは言わない(傷を膿ませるだけだから)けど、彼女をヤングケアラーにしたのは瞳子さんだけじゃなくお前だからななに愛称で呼んでいい夫になっとんじゃい向き合うべきが足り取らんやろがい!!!!!!!
幸せになるなとは言わないがその過程も対象も足りなさすぎる。世の不倫男、クズなふるまいをするならせめて置いていくもの全て自分で納得させて収めていけやし。と、思わなくもない。閑話休題。
最後、_続編に続く布石?のためなんかもだけど_確かにしっちゃかめっちゃかな面子で笑っちゃった。既に泣き笑いだったけど。
凪良ゆうさんのお話は綺麗で好き。最後まで切実で醜くて残酷で、美しいから読んでしまう。
好きすぎて、続編の『星を編む』を読むのがちょっと怖いくらい。もう買ってあるんだけどね。
とてもよかった。
美しくて、痛くて、重い。うまく表現できない。感想はそれだけしかかけない。
あとは技法だが、なぎら先生は表現がほんとにうまくて小説の世界にのめり込み、修羅場では動悸がしたり、終盤では涙が流れた。とても上手な書き方をされるなと思った。
甲斐よしひろの世界
読んでいる間ずっと、バックに甲斐バンドの曲が流れているような気がしました。ヒーロー、ヒロインは甲斐よしひろの世界で生きている!!そんな感じにとらわれたのは始めてです。とってもよかった~。二人を陰で支えてくれる先生の存在も安心させてくれました。作者の作品、大好きです。
匿名
よかったです
久しぶりに本を読んだのですが展開が気になり一気に読めてしまいました。
途中読むのが辛くなりましたが個人的には綺麗な終わり方で良かったです。またゆっくり読みます。
20代で読みたかった。
とても読みやすい文章で、それぞれの情景が頭に浮かびました。
他人に依存せず、自分で生きていく強さ、得たいもののためには切り捨てる強さ、自分で選択することの大切さ。
必要と思われることが様々な視点から描かれていました。
20代の時に、読みたかった小説です。
読み進めていくうちに 登場人物一人一人の生きざまに苛立たせられつつも愛おしくもありました。
中盤からは、いつしか涙が溢れだしてとまりませんでした。
読み終えると、ぐったりするくらい気持ちが揺さぶられていました。
物凄い本でした。
Posted by ブクログ
2023年 本屋大賞受賞作。
凪良ゆうさんの作品は「神様のビオトープ」「流浪の月」に続いて三作目。
そのいずれも、誰に、何を言われようとどう思われようと自分を生きると決めることを強く訴えかけているように思う。
読んでいてとても苦しかった。と同時にとても美しかった。
しまなみ海道やその周辺の島、瀬戸内のキラキラした朝や夜、四季。その美しい風景や、櫂や暁海の姿が目に浮かぶようだった。
ラストに向かうにつれて涙が止まらなかった。
苦しくも清々しくもある、そんなラストでした。
映画になるなら暁海は岸井ゆきのちゃんがいいなぁ。
読みやすい文章が好きです
活字不足だったので昔BLの方でお世話になってた凪良先生の作品なら読めるのではと読みました。
読み始めると読めるどころか目が進みすぎてスゴかったです。
引き込まれるとはこのこと…
心証描写は多ければ多いほど好きなので嬉しかったです。くどくないのがまたいい。
文章構成力が高すぎますね…
こんなに読みやすいのに描写がしっかりしてて場面が思い浮かぶのは素晴らしいぁ…と思います。
本屋大賞納得です
小説を読む楽しさ思い出させて頂きました、ありがとうございました。
外では読めない…
好きな作家さんなので購入。期待を裏切らない。それどころか号泣です。私の涙腺が緩いのだとは思いますが良かった…しかしながら読むのには少し精神力がいるかも。人生の中でもがく男女の姿が、たくましくも苦しい。報われたかどうかは人それぞれ感じ方があるのか…おすすめです!!
匿名
汝、星のごとく
最初から最後まで泣ける。
少し遠い日常の話だが、現実味があり考えさせられる場面が多かった。
人生で初めて小説を読んだからほかとの違いがまだ分からないが、単純にすごくよかった。
違う作品も読んでみたいと思った。
良かった
プロローグに惹かれて購入。
エピローグを読んで、思いもよらない内容だったことに気付く。
自分の足で立つことの重要性が繰り返される。
相手を労りたいと思った。
2回目読了。
奈々さんは結ちゃんの実母だ。
浮気というかなんというか、本当の家族。
今年一番です
まだ、今年に入って4カ月弱ですが、本屋大賞を受賞するだけの、本です。
男性の見方を代表する櫂、女性の見方を代表する暁海、自立する女性を代表する瞳子、各々の考え・行動には、その都度納得する。一方で、伝わって欲しいという気持ちを持たされた。
読後に、直ぐにもう一度読みたいと思った稀有な本です。
切ない
前半は辛すぎて読むのをやめようと思いました。
登場人物全員が決して良い人ではなく人間味を孕んでいるのがとても良かったです。
世間の目や偏見のせいで自分らしく生きることがこんなにも難しいものなのかと…
個人的にカイが不憫で仕方なかったです、確かにクソ男だけどもうちょい救いが欲しかったです泣
苦しくて切ない愛の形
こんなに読んでいて苦しくて、切なくて、心を締め付けられる作品は初めてでした。先が気になって読みたいのに読み進めるのが辛い。それほどリアルで、情感あふれる表現力はさすが凪良ゆうさんだなぁと感じました。
とてもよかった!
この世の中だれが決めたかわからない当たり前があるけれど、大切にしたい人を大切にする、それを不倫や浮気ととらえない感じがとても良かったです。
今好きな人、大切な人はみんな幸せになれるように大事にしようと思いました。
Posted by ブクログ
秀作。
重い。不幸な人たち。不幸な環境に置かれると自ら不幸を招くような事をしてしまうのか。
似た境遇の二人が出会って、色々あって大人になっていく。
Posted by ブクログ
プロローグとエピローグの捉え方、感じ方が暁海と櫂の物語を読んだ後だと全く違う。
普通の人なんていない、北原先生とか瞳子さんとか周辺の人の言葉も響く一冊。
Posted by ブクログ
読み終えた時の何とも言えない損失感。
まわりの目ばかり気にして生きている自分は、こんな生き方はできませんが、彼らの生き様を軽蔑するどころか、こんな生き方もあるんだ。自己の価値観だけが全てではないんだと、気付く作品でした。
北原先生のような人と逢ってみたいですね。
Posted by ブクログ
文章が読みやすく、人物の心情描写もよく表現されている。離れてもお互いに思いあえる関係、また関係性にとられない関係。現実では難しいと思うがこういうことが現実でもあればいいなあと思う。
Posted by ブクログ
周りになんと思われようと
なんと言われようと自分の中で
整理できていればよいのではないかと
思わせてくれました。
小さな島では何もかもが筒抜けで
言いたいように言ってくるけれど
自分の人生、自由に生きようって思いました
Posted by ブクログ
苦しくて辛い心情の描写がリアルで、自分も感情の海に溺れてしまって、なかなか落ちた心が現実に戻ってこれませんでした。でも辛い時の心の持ち方が参考になる文章が、ところどころにあったので救われます。力強く前向きに生きることと、その美しさが心に残りました。
瀬戸内の海と星を見たくなりました。
私は、田舎独特のコミュニティやしがらみが苦手で、高校卒業と同時に田舎から飛び出してきました。
そのまま田舎とはかけ離れた地の人と結婚、出産して今に至ります。
なので、暁海のお母さんの言動がもどかしくてもどかしくて…
圭の両親も然り、子供がありのままの自分でいられるように、本当の気持ちに蓋をしたまま何かを選択することが出来るだけないように、と祈るばかりです。
北原先生と菜々の物語も読んでみたいな。
読んでて苦しかった
これでもかという不運に見舞われる
暁海(あきみ)と櫂(かい)の
17歳から32歳までを描く
正直、恋愛モノも闘病モノも
あまり好きではないのですが
ふたりのそれぞれの生活と葛藤を
時系列にそって描かれてるため
ふたりの人生を擬似体験してるような
共感が生まれる
その共感を保ちつつ
ラストの幕切れまでなだれこむため
不覚にも泣いてしまいました
この小説に共感する人が多いのは
今の時代の閉塞感だろうか
次に読むのが
「八月の母」早見和真 なのだが、
こっちもヘビーすぎて
間に 「掬えば手には」瀬尾まいこ
をはさみたくなった
Posted by ブクログ
途中まで
成功していく彼氏と、地元に縛られた彼女の物語。
彼氏が浮気し、後ろめたさを抱えながら彼女の地元を訪れるところまで読んだ。
主人公たちの複雑な家庭環境。
得意な立場の女性による人生観が参考になる。
Posted by ブクログ
瞳子さんは暁海の父親が離婚してから付き合っていたのなら彼女の考え方に共感出来たかもしれないけれど浮気や不倫は関係者の心をズタズタにする恐ろしい行為なんだと改めて思い知った。
人は誰しも少なからず他人に依存しないと生きていけない生き物だけど本作では依存の度合いが大きすぎる人達で感情移入が難しかったけど家族や日々関わっている人達との自分の接し方や心の距離感はどうなんだろうか色々と考えさせられる内容だった。
Posted by ブクログ
「流浪の月」でも感じましたが、とても読みやすいのですが現実感が乏しいと感じます
いろんな不幸がてんこ盛りで、やっぱり私には刺さらない作品でした
どこか甘くて、女性受けは良さそう(ごめんなさい)
島という閉鎖的な地域特有の人の考え方は確かにあると思いますが、痛く書きすぎかな
著者の言いたいことは理解しやすいかなと思いました
何でも愛してしまうのが、歪な人という生き物ですから
生きづらさを感じていない人なんているのだろうか?
逃げられるときは逃げなきゃ
自己解決が最善とは限らないでしょ
これも映像化されそうな感じはしますね
Posted by ブクログ
壮大な遠距離恋愛小説 …は苦手だが
北原先生の数々の言葉が自分に問いかけるように投げかけ刺さる
親ガチャや周囲に夢を諦め、自己解決で溜飲を下げる
日本に「我慢」や「世間体」に疑問を投げかける
無茶苦茶(と第三者は感じる)人間関係も、本人が良ければそれで良い
人生遠回りはない、勇気を貰える本でした
■結婚は現実で、ゼロ距離のただの日常の連続で、だったらこの退屈さはある意味正しいのだろうか
■「自分がかわいそうと思わなければ、誰にそう思われてもいいじゃないですか」 強い人だ。答えを求めるから苦しいのだ。 自分がどうありたいかの選択権は、いつでも自分の手の中に在る
■「子供が親を養わなければいけない義務はありません」 「そんな正論で割り切れないじゃないですか」 「ええ、割り切れません。ぼくたちはそういう悩み深い生き物だからこそ、悩みのすべてを切り捨てられる最後の砦としての正論が必要なんです」
■愛は優しい形をしていない。どうか元気でいて、幸せでいて、わたし以外を愛さないで、わたしを忘れないで。愛と呪いと祈りは似ている。
■「ぼくたちは自らを生きる権利があるんです。ぼくの言うことはおかしいですか。身勝手ですか。でもそれは誰と比べておかしいんでしょう。その誰かが正しいという証明は誰がしてくれるんでしょう」