盲目的な恋と友情(新潮文庫)

盲目的な恋と友情(新潮文庫)

605円 (税込)

3pt

タカラジェンヌの母をもつ一瀬蘭花(いちのせらんか)は自身の美貌に無自覚で、恋もまだ知らなかった。だが、大学のオーケストラに指揮者として迎えられた茂実星近(しげみほしちか)が、彼女の人生を一変させる。茂実との恋愛に溺れる蘭花だったが、やがて彼の裏切りを知る。五年間の激しい恋の衝撃的な終焉。蘭花の友人・留利絵(るりえ)の目からその歳月を見つめたとき、また別の真実が――。男女の、そして女友達の妄執を描き切る長編。

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盲目的な恋と友情(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    盲目的な恋と、盲目的な友情。

    相反する二つの視点から描かれる本作は、読んでいる中で鳥肌が立つような歪みを感じる。
    嫉妬、執着、狂気。選ぶ側と、選ばれる側。快楽と欲。これらが物凄い渦を巻くアンハッピーなバッドロマンス。いや、イヤミスと言ったほうが良いのかな。

    著者の作品は『傲慢と善良』『青空と逃げ

    0
    2024年05月26日

    Posted by ブクログ

    やはり依存をすると視野が狭くなり、その目の前の出来事しか考えられなくなるなあと少し怖く感じた。

    瑠璃絵とは対照的に、美波は社交性のある客観的に周りを見れている人であり、あとがきにもあったように彼女は美波のことにも執着していたように感じる。これもまた一種の依存というのだろうか。

    クライマックスの衝

    0
    2024年05月22日

    Posted by ブクログ

    蘭花の盲目的な恋には共感できる部分も多いが、留利絵の盲目的な友情にはなかなか共感が難しかった。
    とにかく茂実のことが嫌いになった。

    0
    2024年05月04日

    Posted by ブクログ

    これは凄い。
    二人の女の視点から描かれる恋と友情の物語だが山ほどの毒が盛り込まれていて身震いが止まらない。
    裏切りと真実の愛、友情。
    これらを見出していく過程がスリリングに濃密に描かれている。構成がズバ抜けて上手いのだ。300頁に満たない短い作品だが、それ故にこの濃密さが読者を直撃する。恐るべし完成

    0
    2024年04月13日

    Posted by ブクログ

    面白かった、一気に読み切った。
    同じ時間軸を恋と友情の視点から描いた2部作だけど、作品を2つ読んだかなような重みだった。

    「君さ、誰にも愛されたことがないんでしょ」
    茂実が留利絵に放った言葉は残酷で最低で辛く、でもたしかに愛を知らないからこそ盲目的に執着してしまう気もするので、一理あるのかなあと感

    0
    2024年05月25日

    Posted by ブクログ

    辻村深月さんはどうして誰も書いてこなかった感情をここまで上手く表現できるのでしょうか…..
    ドロドロとした感情が絶妙でした。
    かなりダークだとは思いますが、比較的コンパクトな作品で読みやすいです。

    0
    2024年05月18日

    Posted by ブクログ

    「恋」パートでは、蘭花の茂実への猟奇的な愛が描かれていた。彼がどんなに堕落していっても、どんなに搾取されても、彼を愛さずにはいられない。ここまで人を狂ったように愛せるなんて、すごいと思った。私は、こんなにも恋に溺れたことがない。

    「友情」パートでは、留利絵の蘭花への執着が描かれていた。「蘭花の【親

    0
    2024年05月18日

    Posted by ブクログ

    気持ちが悪くて、面白い作品。
    続きが気になってあっという間に読み終わった。
    盲目的になるというのは怖いなと、シンプルにそう思いました。

    0
    2024年05月13日

    Posted by ブクログ

    「恋に盲目」になるのはわかるけど、「友情に盲目」って?!
    そういうことかーーー!と読めば読むほどダークになってしまった。そして最後はほぉーーーーーと点を仰ぎました。
    山本文緒さんの解説がとてもよかった。

    0
    2024年05月04日

    Posted by ブクログ

    蘭花にとっては、留利絵にとっては、美波にとっては、、視点の違いや温度差がおもしろかった、ストーリーも面白かった

    0
    2024年04月25日

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