亡き王女のオペラシオン 3作品一覧

  • 【電子オリジナル】亡き王女のオペラシオン
    3.0
    ある時、王妃の前にひとりの占い師が呼ばれた。異質な雰囲気を漂わせた女は、畏れを知らない様子でこう告げる。 「王家は破滅する運命で、陛下の御子で生き残るのはお一人だけ」と。 しかし、末の赤子を今のうちに王家から引き離せば、あるいは運命は変わるかもしれないとも――。不敬だとして女は拘束されるが、翌朝には煙のように牢から消えてしまい、その後の行方を知るものはだれもいない。 数年後――。 幼いころからずっと、叔母のアンと暮らしてきたソフィーは、いまではタンプル塔という要塞の暖炉係をするようになった。タンプル塔は分厚い石壁に囲まれていて、薄気味悪い。でもソフィーは、ここで暮らすご家族に会うことをなによりも楽しみにしていた。旦那さまと奥さまのご夫婦と、二人のお子さま。ご夫婦はソフィーをいたく歓迎し、ご自身の二人の子ども――マリー・テレーズとルイ・シャルルと一緒にソフィーにも勉強を教え、そして、ソフィーが歌うのをなによりも喜んで、「ボーシャン(美しい歌)」と親しみを込めた愛称で呼んでくださった。 だが、残酷な革命の波から逃れられないことに幼いソフィーも気づいた頃、アンは、驚くべき事実を口にする。 「あなたこそが、陛下の末の王女さまなのです」 そしてここから逃げて占い師を見つけ出し、運命を変えて、と――。 革命期のフランスを舞台にした、少女の一代記の幕が上がる! 王妃マリー・アントワネットの、もう一人の娘の物語。
  • 亡き王女のオペラシオン 1
    4.3
    18世紀末、フランス。乳飲み子を抱いた王妃マリー・アントワネットに女占い師はこう告げる。「その御子をお育てになってはなりません」と。そしてこうも言う。「王家は破滅する。陛下の御子で生き残るのはお一人だけ」と・・・! 出自を隠し、タンプル塔の「暖炉係」として育ったソフィーは、塔に住む「高貴なご家族」に可愛いがられていた。大好きな5人のため、ソフィーは歌った。皆ソフィーの歌にうっとりして聴き入り、奥さまなどは「とても上手よ、可愛いボーシャン」と言って微笑んでくれる。しかしある時から、ご家族が一人ずつ消えていき・・・!? 残酷な運命から、ソフィーはいかにして市井に逃れ、生き延びたか? フランス革命に翻弄された少女の、知られざる一代記が始まる――! ※2023年12月に発売された集英社eコバルト文庫『【電子オリジナル】亡き王女のオペラシオン』を底本にしています。重複購入にご注意ください

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