ぼくはきみで きみはぼくの検索結果

  • カリブ海の嵐
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    「ぼくはきみが憎い」マットの緑色の瞳がぎらりと光った。「きみに、ぼくが味わったのと同じ苦しみを味わわせてやる」憎しみに満ちた義兄の言葉に、フランセスカは震えあがった。ロンドンからはるばるカリブ海までやってきたのに、8年ぶりの邂逅はぞっとするほど残酷で、禍々しい。フランセスカは、静かに悲しみにうち沈んだ。8年前のあの夜、たしかに義兄と義妹は過ちを犯した。だがあれはもう、過去の記憶に埋めたのではなかったのか。フランセスカの脳裏に、15歳の禁断の夜がありありと甦った。
  • 公爵とシンデレラ
    4.0
    へスターは結婚もせず、病気の祖父と神経質な母の世話をしている。一族には代々悲劇が続き、つい最近祖父の相続人が相次いで亡くなった。現公爵である祖父と、へスターは血のつながりはない。そこで、アメリカへ駆け落ちして以来音信不通の娘が産んだ直系の孫ジャレッドを捜し出し、社交界デビューさせたいと祖父は言いだした。だが、現れたのはハンサムだが紳士には程遠い人物だった。古ぼけた服装に奇妙な訛。無作法なばかりか賭博で財産を失い、やむなく母の祖国へやってきたという。おまけに彼は突拍子もないことを言いだした。「きみはぼくにイギリスの上流階級でのふるまい方を教えてくれ。ぼくはきみに、キスの仕方を教える」
  • かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡。
    3.7
    1巻1,562円 (税込)
    今、最も注目される詩人・最果タヒが紡ぐ、初めての長編小説――。きみがぼくに使うかわいいという言葉が、ぼくを軽蔑していない、その証拠はどこにあるんだろう。好きとも嫌いとも言えないなら、死ねって言っているようなものだと、いつだってきみは、怒っている。ぼくは、きみを好きでも嫌いでもないまま、優しくありたい。かすかな、死の気配でありたい。

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