シチリアでもう一度シリーズ作品一覧

  • シチリアでもう一度
    3.8
    シチリア島の空港で、ローレルは居たたまれない気分だった。滑走路に乗りつけた車から降りてくる、長身の男性に目をこらす。クリスチアーノ。そこには今でも胸が締めつけられる夫の姿があった。そう、あれはわたしの夫。でも、もうすぐ“元夫”になる人。2年の別居生活の後、ローレルは彼の妹の結婚式に出るため戻ってきた。当然会うはずのクリスチアーノとは、正式に離婚の書類を交わすために。なのに、彼は再会を早めてまで、なぜわざわざ出迎えに来たの?初めての子どもを失ったとき、仕事を理由に連絡さえくれなかったのに。ローラはそんなクリスチアーノに耐え切れずに家を出たのだった。癒えない胸の深い傷を抱えたまま、ローラは彼と向き合う覚悟を決めた。
  • 結婚という名の悲劇
    4.0
    大盛況のレストランのオーナーシェフであるフィアのもとを、隣家のサントが3年ぶりに訪ねてきた。フィアとサントの家には3代前からの確執があるが、3年前、2人は1度だけ夜をともに過ごしたことがある。その後サントはまったく連絡をくれなかったけれど、フィアは妊娠に気づき、1人で息子を育ててきたのだ。それなのに、なぜ今ごろ? 聞けば、サントの事業増強のため、繁盛しているフィアのレストランを土地ごと買いたいのだという。いいえ、また彼とかかわるなんて、そんなことはありえない。息子の存在を知られ、忘れかけていた思いが目覚めてしまうから。■2012年度のRITA賞受賞作家サラ・モーガンの好評を得た作品『シチリアでもう一度』のスピンオフ作品です。
  • ボスを愛した罪
    3.0
    大切な書類を忘れるなんて、まったくボスらしくないわ。建築事務所に勤める秘書のエマは週末を台なしにされて憤りながら、吹雪のなか、ボスのルーカスが滞在する古城へと車を走らせた。だが、着いた先で見たのは酒に溺れている彼の姿だった。「すぐにここから出ていけ!」ボスの罵声を浴びてかっとなったものの、エマは胸騒ぎを覚えた。そういえば、昨年の同じ日もボスはオフィスで泥酔して……。これは偶然なの? それとも何か理由があってのこと?エマは放っておけなくなり、彼に付き添うことに決めた。まさかボスと秘書という一線を越える羽目になるとは知らずに。■本年度RITA賞ファイナリストに選ばれた、サラ・モーガンの新作です。本作には『シチリアでもう一度』のヒーローが重要な脇役として再登場。

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