文芸社作品一覧

  • リスさんの冬じたく
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    リスさんたちのすむ森に、今年も秋が訪れました。でも、だれもゆっくりと秋のやわらかい光を味わってはいられません。みな、冬じたくに忙しいのです。リスのお母さんも、毎日冬じたくのために過ごしていましたが、あるとき病院から考えてもみなかった知らせが来ました──。個性的な「ひと」たちのすむ森を舞台にした『ブタさんのアップルパイ』の続編。
  • リタイア、そしてアラスカ
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    1巻1,584円 (税込)
    中途半端な英語に決着をつけるため、30年続けた塾をたたんで海を渡った。そしてかの地で偉業を成した先人、フランク安田の足跡を辿る。本書はカナダ・ビクトリアでの留学生活、そしてその後のユーコン・アラスカの旅の様子を、経営していた塾の元教え子たちに現地からリアルタイムでレポートするブログが大元になっている。カナダからアラスカの地の果てまで──おやじは荒野をめざす。
  • 柳太の川柳漫歩帖
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    1巻880円 (税込)
    長く作品作りに親しんできた著者が、時事ネタから人生の悲喜交々まで、軽やかに詠いあげる。「笑わない客に泣いてる初前座」、「いつものといつもの顔がいつも言い」などどこか笑える一句や、「ゆうすげは想いを秘めて朝に散り」、「回想の川に映りし遠花火」などの味わい深い一句を含んだ川柳260句のほか、短歌7首、詩10編を収録。新たな日常を乗り越える作品集。
  • リリオの花の名前
    NEW
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    リリオ(百合の花)と呼ばれる国中の美女が男たちの相手をする「アルカディア」。オルガは、その中でも容姿・知性・芸事の特に優れた「プローゼ」であり、国の政治体制にも大きな影響を及ぼす力を持つため、アルカディア城外に出ないよう禁じられていた。その彼女に、ひとりのテロリストが接近……その日から彼女、そして彼女をめぐる男たち、国家の運命が大きく変化していく。
  • 林檎ちゃん 体内工場奮闘記
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    人間の体内にはしなぷすが形成するもうひとつの世界があった!? ここは内気なへっぽこ女子高生、林檎ちゃんの体の中。白血球部署で働くいろりは、母体の林檎ちゃんが健康で文化的な最低限度の生活を送るため、日夜奮闘している。中間テスト、インフルエンザ、初めての恋…次々と迫り来る難敵に、しなぷす達は打ち勝つことができるのか!? 第7回草思社・文芸社W出版賞特別賞受賞作。
  • りんごちゃんひめとももひめちゃん
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    なかよしのりんごちゃんひめとももひめちゃんは、いつもふたりで遊んでいます。ところがある日、りんごちゃんひめに元気がありません。しょんぼりとお城に帰ってきたりんごちゃんひめの様子を見たりんごの国の女王様は、国の人々に、「りんごの良いところを教えてください」と言いました。すると……。個々の特徴には優劣などないことを平易な語り口と愛らしい絵で伝えるやさしい絵本。
  • 涙腺の涙の分泌 いったい「涙=泪」はどのようにして分泌されるのか
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    1巻1,034円 (税込)
    涙液の生理的役目、涙液の成分と涙液層(膜)の構造、眼の乾き(ドライアイを含む)、涙腺の涙液分泌時の生理、涙液排出管の閉鎖系における腺腔内分泌圧と分泌電位との関係、涙液の塩分イオン濃度と浸透圧、血清との比較などの医学的な話から、涙の文化、涙(水+戻)の字源について、涙の熟語と名言、音楽と涙など、「涙=泪」のすべてが解る「涙事典」。
  • ルベン・ダリオ物語全集
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    1巻1,408円 (税込)
    19世紀末、イスパニア文学世界に現れた文芸運動であるモデルニスム。その「父」といわれる、中米ニカラグアの生んだ最大の詩人、ルベン・ダリオの、「青…」「冒涜の散文」「ニカラグアへの旅」等に掲載された作品を中心に、日本での未発表作品を含めた86作品を収録。独特の言葉のリズム感、音楽性、きらめく色彩感覚から作り出されるエキゾチックで幻想的な世界をご堪能ください。
  • 瑠璃ノムコウ
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    ルリが突然いなくなった。天真爛漫で、周りを元気にしてくれる女の子だと思っていた親友の意外な一面。なんでもわかり合えていると思っていたのに……。判明する事実に驚き、つい抱いてしまう孤独感や不信感。それでも彼女を求め捜し続けるうちに、いつの間にか自分自身と向き合っていく。無意識にふたをしていた心の傷を乗り越え、成長する物語。第47回泉鏡花記念金沢市民文学賞受賞作。
  • レイ君、ペンキ屋さんに色をもらう
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    主人公は七色のしっぽをもつトカゲの子、レイ君。大好きな雨上がりに散歩へと出かけたある日のすてきな出来事が描かれたこの絵本は、無邪気に胸をはるトカゲのレイ君の姿に、読んだ子供たちの笑顔もこぼれるはず。ペンキ屋のおじさんからのプレゼントにご満悦で帰路につくレイ君のように、外の世界で新たな出会いを重ねて心を育んでほしいというメッセージが込められている。
  • 令和日本の課題 「認知症」と「まちづくり」 ──先進地スコットランドから学べること──
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    1巻1,485円 (税込)
    日本人のおよそ3人に1人が65歳以上という現在。それに伴う「認知症」の患者数はますます深刻になってきます。これからは認知症患者を「隔離」するのではなく、共に「暮らしていく」という姿勢が急務なのです。そこで認知症の方、その家族が、安心して生きていくためのまちづくりを目指しているスコットランドの様子を詳細にレポートし、今後の我々の課題を浮き彫りにした一冊です。
  • 恋慕情愛恋 ループする淡い恋の物語
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    1巻990円 (税込)
    「女性の顔を見て別れの挨拶をしたときだった。突然、高校三年の秋の廊下のシーンが甦った。(このまま立ち去るか、言うべきか……。人違いであったら詫びればよい)決断した」(本文より)。恋慕、慕情、情愛、愛恋・・・“愛”のカタチは変わってゆく、再び“あの人”と出会うために──。出会いと別れを重ねながら歩む人生。もう一度あなたが会いたい人は誰ですか?
  • 老残のタンポポ 踏まれても踏まれても咲く
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    大坂で生まれ、多感な少女時代を戦中戦後の激動の時代に送ってきた。自他共に認める勉学少女だったが、貧乏子沢山の家の長女として進学を断念し十代半ばから工場で働くなど、子どもの暮らしや夢をも壊す戦争の脅威に襲われる。しかし彼女は、時代に何度踏みつぶされても、強く凛として咲く。戦争を知らない世代にこそ読んで欲しい、ここでしか語られないあの時代の真実を。
  • 6ぽんのクレヨン
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    猫のねむちゃんは、足が不自由だから、いつも部屋でお絵かきをしています。そんな折、おばさんが車いすをくれました。さっそくお出かけしたねむちゃんは、道中でさまざまなハンディキャップをもつ猫と出会います。みんなハンディがありながらも個性的で自由で楽しそう。色彩豊かなイラストが美しく、多様性の時代、世界にはいろいろな人がいることを子どもたちに感じてもらえる絵本です。
  • 若者たち ~心の旅はひとりきり~
    完結
    5.0
    全1巻550円 (税込)
    学生運動が盛んだった1973年、大学では講堂建設に反対する過激的集団「愛と平和」による活動が活発化していたが、僕はそれを尻目にアメリカン・シネマやフォークソングにのめりこんでいた。ある日、「愛と平和」のカリスマ的リーダーの呼びかけにより、講堂に立てこもった学生たちは、周囲を取り囲む警察と対峙する。僕はその様子を、ひそかに恋心を抱く同級生のサチコと見物する。学生運動の意味とは何だったのか。『いちご白書』の時代を、新たな感性が描き出す。
  • わが子が不登校で教えてくれたこと 改訂版
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    1巻1,034円 (税込)
    長女につづいて次女の不登校も経験、社会福祉士・精神保健福祉士としても活動する著者が、ひきこもり、いじめ、進学問題等子どもをめぐる厳しい現実を受け、当事者(親)・専門家双方の視点から不登校の本質に迫り、自らの体験を踏まえた具体的事例を挙げ、問題解決への道を探る。原因探しよりも子どもを受けとめようという主張、子どもに寄り添う新しい教育観等、学校関係者も注目の一冊。
  • わたくし、負けませんので! おばさんシングルズ、ニューヨーク「がん」闘病記
    NEW
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    1巻990円 (税込)
    卒寿の声を聞く著者が、ニューヨークでの「がん」闘病記をユニークな口調で展開する。病院スタッフの言動、相部屋の患者たちの様子、理不尽な仕打ちなどがリアルだ。しかし、闘病は自分を愛している証なのだから本気にもなるし、患者といえど嬉しいことも腹の立つこともある。国の違いも乗り越えていくつもの病と闘い、「もっとやりたいことがある」と言う著者に勇気を与えられる。
  • 私、変わりものなんで。
    NEW
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    戦後間もない時代、幸男は偶然再会した友人に誘われて代用教員になった。小学校に赴任したが、音楽の授業ではオルガンも弾くことができない。幸男は一念発起してピアノを習いはじめる。その後、教員をしながら音大にも通った。そして、定年を前に退職し、自分にしか作れない憩いの場、ミュージックパブを開くという夢を叶えるのだった。御年90歳、音楽と共に歩んだ人生を生き生きと描く!
  • 私たち、「夫婦別姓」を選択しました
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    1巻1,089円 (税込)
    夫婦の姓の在り方について、さまざまな議論が交わされている昨今。みなさんは「夫婦別姓」をどう考えますか? 本書は、夫婦別姓を選んだ著者がユーモアたっぷりの語り口で軽快に綴った自伝的小説。夫婦別姓を選んだ理由、そのメリット・デメリット、そしてパートナーの想いは……? 人生は「選択」の連続。型にとらわれず、自由に選べば、きっとワクワクする楽しい展開が待っている!
  • 私の戦争体験 悲劇の少年飛行兵「七つボタン」
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    昭和19年夏、予科練(海軍飛行予科練習生)として入隊した著者の戦争体験を綴った絵本。戦争末期には乗る飛行機すらなく、ついに特攻作戦に動員された予科練や学徒兵の悲劇を振り返る。著者自身に実戦体験はないが、予科練での地獄なような日々は歴史の証言として記憶されるべきものである。戦争体験者の高齢化が進み、語り継ぐ人が少なくなってきている今こそ読むべき貴重な作品。
  • 私の『戦争と平和』 ─翻弄された九十年の戦争観と宿命─
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    1巻1,386円 (税込)
    満州事変の勃発から太平洋戦争に至る十五年間と、戦後の気持ちの変化を綴る自分史。年々厳しさを増す世相と共に軍国少年として育ち、海軍特幹生に志願した。平塚の海軍守備隊に転属しそこで空襲を受け、左腕を失う。入院先で終戦を迎え、戦後は公務員として勤め上げた。戦争体験を語る人間は減っていく一方、世界の紛争は過去を繰り返している。90代の今、語り継ぐ使命に駆られている。
  • わたしの童話とエッセイ集 こねこみつけた
    NEW
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    1巻891円 (税込)
    おじいちゃんのいえのすみっこに、ちょこんとすわっていた、2ひきのこねこ。きにいったなあ。かいたいなあ。わたるくんとまほちゃんのねがいは、かなえられるかな……という童話「こねこみつけた」のほか、ほっこり、やさしい気持ちになれる童話と、著者自身のさまざまなできごとの思い出をつづったエッセイ集です。いつでも、誰にでも、やさしい気持ちを持ち続けていたいと思う一冊です。
  • 私のまわり道 音楽から医学へ、そしてまた音楽へ
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    幼い頃からピアノに親しんでいた著者は、京大医学部に入学後も、音楽と深く関わる青春時代を過ごした。卒業後は眼科医としてドイツ留学も果たしたが、音楽への思いを諦められず、ついにドイツの音楽大学へ入学。その後は長い海外生活の中でその腕を磨き、多くの音楽家たちとの交流を持ち、演奏家としての地位を確立した。軽やかに前向きに挑戦を続けた聡明な一女性の半生を記した自伝。
  • 私の忘れられない論文風3物語
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    1巻1,584円 (税込)
    第一次世界大戦後の日本は経済発展をとげたが、昭和に入り世界恐慌の影響を受けて大不況となった。その後は、15年戦争の戦時経済で産業と社会の構造が大きく変化してゆく。そして、敗戦の混乱から高度成長へ──。明治から平成まで、近・現代の日本経済・社会と米価政策の変遷を分析した学術論文集。30年前に書かれた論文ながら、著者の鋭い指摘は現在もその意味を失っていない。
  • わたしは広島の上空から地獄を見た エノラ・ゲイの搭乗員が語る半生記
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    かつてこの世で誰も目にすることのなかった日の出だった。トム・フィアビー少佐は照準点の相生橋に目を凝らし、ノルデン爆撃照準器のスイッチを入れ、落ちつきはらった様子で「爆弾投下」と告げた。その瞬間、リトル・ボーイはエノラ・ゲイの胴体から9,600メートル下の地上に向けて落下していった。目に突き刺さるような閃光が保護眼鏡を貫いたとき、尾部射撃手は失明したと思った。
  • イザナギ・イザナミ 倭の国から日本へ 1
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    『古事記』や『日本書紀』は、何を伝えようとしているのか。記紀の世界を暦年で綴る物語。紀元前82~62年。春秋戦国時代、祖国を滅ぼされた倭人達は、朝鮮半島南部にたどり着いた。その一部は、日本列島各地に倭人の国を築く。倭人の宗主国を自任する「高天原」。瀬戸内海を囲む「葦原中国」。イザナギとイザナミの運命は……。古代史の謎にせまる歴史小説、『倭の国から日本へ』第1巻。
  • 和洋の数秘学 生年月日の数字から運勢をプラス思考する「幸せ引き寄せ法」
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    万物は数でできている──ピタゴラス宇宙は数学的に動いている──アインシュタイン……。あなたの「数(すう)」を知っていますか?「数(すう)」には「個性」と「意味」と「表象」や「象徴」があります。人それぞれが生まれ持った運命の「数」を知って、それに秘められたパワーでプラス思考することにより、皆様の人生の心の安らぎと幸せの指針としてお役立てください。
  • 我先に、我あとに
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    自分と家族のちょっと笑えるエピソードの数々や食欲旺盛な食べ物の話、著者山崎流料理のコツ、街角や電車の中で目にした世にも不思議な光景など、いつでもどこでも興味の対象が尽きない、好奇心あふれる珠玉のエッセイ集。一歳半歯科健診や入れ歯、歯科材料、一本の歯の大切さ、患者とのおもしろおかしいやり取りなど、歯科医師ならではの話もいっぱい。
  • 吾唯知足(われただたるをしる) 明治から平成を生きて
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    経済的な理由で自ら軍人を志した稔は、将校として新京に赴任、終戦を迎えた。ソ連マルシャンスクの大ラーゲリで捕虜生活を送り、復員後は郷里山梨で宝石販売業に従事。彼の信条は、己を知ること、健康に、規則正しく生活し、何事も腹八分で満足できる余裕を持つこと。それらを貫き、真摯に生きた男の人生を、世界で争いの絶えない今、平和への思いを込めて、孫の監修で刊行する。
  • 我の日々 あれやこれやのつぶやき短歌
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    1巻693円 (税込)
    我が思い以心伝心古女房 娘にゃ出来ぬ妻の気配り/食卓に息子のカツが大きくも 女房の思い察して無口/大吟醸たがわず届く父の日に 一味違う思いを飲みて/茶ぶ台に捕まり立ちて歩む孫 得意顔して手出し手出しを/初恋は甘く酸っぱくやるせなや 実る事なしされど忘れず──妻子や孫への想いや、世の中の出来事に対して、つい口に出たつぶやき、正直な思いを載せた短歌集。
  • 我々人間とは何か 思想家、シャーロック・ホームズが答える
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    古今東西、あらゆる手段をもって探求されてきた「我々人間とは何か」という大命題。著者は哲学や宗教といった一般的な切り口ではなく、物理学という一見、かけ離れた視点に立って思考を始めることで、ユニークな論を展開させていく。シャーロック・ホームズとワトソンとの対話形式という気軽な形をとりながら、「他者に生きる存在」である人間の本質に迫る。

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