瀧本誠作品一覧

  • アート・スピリット
    4.2
    1923年初刊以来、アメリカの若き芸術家のあいだで熱狂的に読み継がれてきた芸術指南書のロングセラー、その名も『アート・スピリット』。 デイヴィッド・リンチやキース・へリングも影響を受けた名著を詳細な解説(滝本誠)と共に本邦初訳でお届けする。著者のロバート・ヘンライ(1865~1929)は、20世紀初頭のアメリカ・モダニズムアートシーンで活躍した画家。彼は長年美術学校で教鞭をとり、その講義録が本書と元となっている。日本ではもちろん、アメリカでも知名度の低い画家の講義録がなぜ80数年にもわたって現役の芸術書として読み継がれているのか? その秘密は一読して分かる……つまり本書は「美術家志望の若者にとって体中を電気が走るような体験をもたらす書物」であり、「冷静ではいられなくなるような、親身なアジテーションの書」だからだ。「画家本人が自分のアート観、現場での実践的な教えなどを披歴した書物は少なくないが、美術書としてだけでなく、青春の書、人生の書として読み継がれてきたものはほとんどない。当の書き手の画家としての名声がほとんど沈んで以降も書物は残った。そうした意味で『アート・スピリット』は例のない稀有な存在感を示す」(以上カッコ内は解説[滝本誠]より) 今までなぜか邦訳されていなかった<幻の名著>だが、必ずや日本の若き芸術家たちの魂に響く言葉があるにちがいない。

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  • スタンリー・キューブリック (シリーズ 映画の巨人たち)
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ◎映画界の巨匠・キューブリックを語り尽くす一冊。 『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』『シャイニング』…時代を超えて観客を魅了する普遍的なテーマと映像の革新性によって、世界映画史にその名を残す巨匠にして異才スタンリー・キューブリック。その作品世界と人物像をさまざまな角度から読み解く! 【内容構成】 《論考》 ◎写真家キューブリック 映画は無数の写真でできている。/伊藤俊治 ◎完璧と偶然のはざまに/川口敦子 ◎キューブリックとかかわってはいけない/滝本誠 ◎パイと終末 キューブリック映画のスラップスティック/いいをじゅんこ ◎核もモノリスもひとつの同じ真実/中沢新一 ◎意志を持った物語 『2001年宇宙の旅』/橋本治 ◎SF作家としてのスタンリー・キューブリック/藤田直哉 ◎道化・音楽・諷刺 『時計じかけのオレンジ』のキメラ的世界/後藤護 ◎キューブリックの音を聴く/二本木かおり ◎建築で読み解くキューブリック映画/五十嵐太郎 ◎スタンリー・キューブリックの目ん玉 『シャイニング』におけるパラレル・ワールド/中子真治 ◎これはキューブリックの映画じゃないんじゃないか 『フルメタル・ジャケット』が描く歴史的固有性/生井英考 ◎叫びとささやき 『フルメタル・ジャケット』をめぐって/斎藤英治 ◎映画の夢が終わる/若島正 ◎アイズ ワイド シャット/伊藤計劃 ◎『フルメタル・ジャケット』以後と『アイズ ワイド シャット』以後/内山一樹 《コラム》 ◎スタンリーは初めからキューブリックだった/吉田広明 ◎キューブリックはどう評価されてきたか/遠山純生 ◎キューブリック映画のスタッフ・俳優たち/佐野亨 《対談》 ◎添野知生×柳下毅一郎/意識と無意識 フロイト主義者としてのキューブリック 《その他》 ◎フィルモグラフィー ◎キューブリックは語る ◎キューブリック映画のポスター ◎キューブリックを語る ◎キューブリックを読み解くためのブックガイド ◎Blu-rayソフト一覧
  • 皆殺し映画通信 御意見無用
    -
    あなたの知らない日本映画の魑魅魍魎な世界にようこそ! 大人気シリーズ最新刊!! 邦画の明日はどっちだ!? さまよう日本映画界に柳下毅一郎の愛のムチ! アフター6ジャンクション・パーソナリティ ライムスター宇多丸大推薦!! 「俺が観なくて、誰が観る!? 」メディアや批評家や研究者が一顧だにしない、広大な「映画」の荒野を、 柳下毅一郎はひとり突き進む。誰もが襟を正すべき、これはまさに孤高の偉業だ。 未知の日本映画との遭遇、怒濤の44本! ! 「誰がこんな映画作ったんだよ! 」と叫びたくなるような謎映画が次から次へと大にぎわい。 誰のために作られているのかわからない、誰が観ているのかもわからない、 そんな映画たちを、映画考現学の立場から発掘、解剖、保存する「皆殺し映画通信」が今回もばっさばっさとぶった斬る! 毎年恒例「皆殺し映画放談」では、岩本和明(『映画秘宝』編集長)、滝本誠(美術・映画評論家、編集者)のお二方をゲストに迎え、 2019年日本映画のあれやこれやを好き放題に語りつくす。 ひそやかに、誰にも知られずに、映画は死んでいこうとしている。 ぼくらは今、映画の死を目撃している。 かたちあるものはいずれは死ぬ。映画もまた死ぬのである。 映画にかかわる人が死に、映画館が死に、映画雑誌が死んでゆく。 ならばせめて死にゆく映画を看取る者となろう。 史上最高の興行収入を叩き出した何本かのブロックバスターではなく、 ほとんど金を稼ぐことすらないまま死んでゆく奇妙奇天烈に歪んだ映画たちを、 こうやって看取ることだけが映画にとらわれてしまった人間の義務なのだろう。 それまで、もう少しおつきあいいただこう。
  • リドリー・スコット (シリーズ 映画の巨人たち)
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『エイリアン』『ブレードランナー』『グラディエーター』『プロメテウス』……SFから歴史劇まで、幅広い題材を描きながら、文明論、悪意、暴力など明確なテーマ性と独自の映像美で、いまなお第一線で活躍し続けるリドリー・スコット。その魅力と本質をさまざまな角度から読み解く! 【内容】 《論考》 ◎人生は儚き夢のごとく―リドリー・スコット小論/渡部幻 ◎対決あるいは決闘の本質論―『デュエリスト/決闘者』をめぐって/石上三登志 ◎リドリー・スコット作品における宇宙と人類/藤田直哉 ◎アンドロイドの哀しみ―『ブレードランナー』をめぐって/川本三郎 ◎イッツ・オカルト・タイム―リドリー・スコットの過去・現在・未来/海野弘 ◎現実と虚構をつなぐ映画都市―リドリー・スコットがつくりだす「世界」/五十嵐太郎 ◎風景と身体 ―リドリー・スコット映画の俳優たち/大森さわこ ◎車は走り続ける ―『テルマ&ルイーズ』が開いた道/佐藤結 ◎『白鯨 モービィ・ディック』にコト寄せて―絵画の人リドリー・スコット/滝本誠 ◎誇り高き者の確執、愛憎/内海陽子 ◎高潔と反逆の狭間で―スコットが描く歴史スペクタクルの本質/相馬学 ◎混沌においてスターの顔は、もはや個を区別するためのタグでしかなく。―『ブラックホーク・ダウン』をめぐって/伊藤計劃 ◎二〇二〇年に『ブラックホーク・ダウン』を観る/生井英考 ◎リドリー・スコットの私映画―『マッチスティック・メン』の面白さを検証する/山口猛 ◎在ることをめぐる絶望―『悪の法則』に見るリドリー・スコットの眼の底力/川口敦子 ◎リドリー映画はやはりSF的興奮に溢れている―『エイリアン』から『オデッセイ』へ/ミルクマン斉藤 《コラム》 ◎リドリー・スコットの生い立ちと原体験/稲田隆紀 ◎リドリー・スコットは語る/渡辺麻紀 ◎リドリー・スコット映画のスタッフワーク/佐野亨 ◎リドリー・スコットを語る/渡辺麻紀 《インタビュー》 ◎押井守 サーにしか描けないものがある 《その他》 ◎フィルモグラフィー ◎リドリー・スコット映画のポスター ◎リドリー・スコットを読み解くためのブックガイド. ◎DVD & Blu-rayソフト一 【編者プロフィール】 佐野亨(さの・とおる) 編集者、ライター。1982年生まれ。出版社勤務を経てフリーランスへ。 『90年代アメリカ映画100』(芸術新聞社)『心が疲れたときに観る映画』(立東舎)『映画は千の目をもつ』(七つ森書館)『釣りバカ日誌 映画大全』(河出書房新社)などの編集のほか、文藝別冊シリーズの『ウディ・アレン』『大林宣彦』『竹中直人』『高畑勲』などの執筆・編集も担当している。キネマ旬報ベスト・テン選考委員。NFAJ客員研究員。

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