人類学会作品一覧

  • 遺骨
    5.0
    司法人類学会の長老がバス事故で悲劇の死を遂げて十年、その遺骨が博物館に展示されることになった。それを記念する学会に出席するため、ギデオンはオレゴンへ飛んだ。ところが遺骨が何者かに盗まれるという不可解な事件が起こり、つづいて博物館の近くから謎の白骨死体が――ギデオンの鮮やかな推理が冴える!
  • つい誰かに教えたくなる人類学63の大疑問
    4.0
    本書は、素朴な疑問を通して自然人類学の最新成果を紹介しています。すなわち「ヒトとは何か?」にせまる読み物です。本書を読み進めると、ヒトのユニークさや、ほかの動物たちとの共通点が明らかになっていきます。また、わたしたちはまだまだ自分たちのことを理解できていない、ということに気づかされます。
  • 歴史民俗学資料叢書II 人喰いの民俗学
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    縄文人は人喰い人種か? モースは1877年大森貝塚を発掘し、そこに食尽の痕跡を発見した。この「衝撃」はその後の日本の人類学・考古学・歴史学の方向を決定した。ある者はモースの発見を否定し、ある者は「例外的」事例として黙殺した。そして大多数の者は縄文人を「日本人」に非ざる「先住民族」と位置づけたのである。 [解説] 『蘭学事始』と腑分/千住骨ヶ原にて/腑分の目的/山田浅右衛門の丸薬/食人の分類/モースと大森貝塚/食人の跡を示す人骨/人々の受けた衝撃/人類学に及ぼした影響/先住民族説/食人を例外的とする説/食人説の許容/寺石正路説と西南戦争/八重山列島の伝説/野口男三郎事件の真相/人体臓器取引き根絶のキャンペーン/人肉食タブーとその解除/近現代人と人肉食タブー/文明国における食人または文化としての食人 1.「支那人人肉ヲ食フノ説」神田孝平 『東京学士院会雑誌』(一八八一)より 2.「人肉ヲ食スルノ説」入沢達吉 『東京人類学会報告』(一八八七)より 3.「食人風習ニ就テ述ブ」寺石正路 『東京人類学会雑誌』(一八八八)より 4.「沖縄県八重山列嶋見聞余録」田代安定 『東京人類学会雑誌』(一八九〇)より 5.「食人風習論補遺」寺石正路 『東京人類学会雑誌』(一八九三)より 6.「常陸吹上貝塚調査報告」大野延太郎 『東京人類学会雑誌』(一八九九)より 7.「常陸吹上貝塚より発見の人類大腿骨に就て」鳥居龍蔵 『東京人類学会雑誌』(一八九九)より 8.「野口男三郎事件『予審終結決定書』」 『男三郎自筆獄中之告白』(一九〇六)より 9.「日本古る人肉食」田中香涯 『医事雑考 妖。異。変』(一九四〇)より 23.「臓器に関する薬効的迷信と犯罪」田中香涯 『医事雑考 妖。異。変』(一九四〇)より 24.「死刑囚の血染饅頭」ほか 米田祐太郎 『生活習慣北支那篇』(一九四一)より 25.「人肉食事件」関 之 『徳川・明治・大正・昭和 著名裁判録』(一九四八)より

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  • 歴史民俗学資料叢書IV 刺青の民俗学
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    入墨の図柄に、「桃の実」が好まれるのは何故だろうか? 桃太郎説話が「桃の実」入墨を誘発したのだろうか? むしろ「桃の実」の図柄は、東アジアの人々が共有する「桃の呪力」に対する信仰に由来するのではないか。瓜子姫説話を桃太郎説話に変容させたのは、この「桃の呪力」だったのではないか。 [解説]白川静氏の文身論/加入儀礼と身体装飾/入れ墨とかかわりをもつ諸学/「いれずみ学」は成立しえないか/ベルツの入墨論/入墨=着物代用説/ベルツと安田徳太郎/和歌森太郎の批判/マサキ=南方語説 1.「石器時代の遺物遺跡は何者の手に成たか」抄 坪井正五郎 『東京人類学会雑誌』(一八八八)より 2.「アイヌの婦人」坪井正五郎 『東京人類学会雑誌』(一八八九)より 3.「アイヌの入れ墨」坪井正五郎 『東京人類学会雑誌』(一八九三)より 4.「琉球ノ入墨ト『アイヌ』ノ入墨」宮島幹之助 『東京人類学会雑誌』(一八九三)より 5.「琉球大島群島婦人の黥」吉原重康 『東京人類学会雑誌』(一九〇〇)より 6.「北千島アイヌの入墨に就て」鳥居龍蔵 『東京人類学会雑誌』(一九〇三)より 7.「黥面土偶に就て」大野延太郎 『東京人類学会雑誌』(一九〇四)より 8.「台湾のツァリセン族に見らるゝ尊長表示の標榜」伊能嘉矩 『東京人類学会雑誌』(一九一〇)より 9.「犯罪者ノ文身ニ就キテ」抄 古瀬安俊 『国家医学会雑誌』(一九一〇)より 10.「アイヌの黥について」吉田 巖 『人類学雑誌』(一九一七)より 11.「倭人の文身と哀牢夷」鳥居龍蔵 『人類学雑誌』ケル犯罪者ノ文身ニ就テ」有住左武郎 『行刑衛生会雑誌』(一九三六)より 28.「文身」田中香涯 『医事雑考 妖。異。変』(一九四〇)より  29.「日本のイレズミ風俗」ほか 安田徳太郎 『人間の歴史2』(一九五二)より

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  • 歴史民俗学資料叢書I 糞尿の民俗学
    -
    「時鳥、厠なかば出かねたり」これは時の総理大臣西園寺公望から自邸に招待された時、漱石が葉書に書いた断りの句である。この句の解釈には一応の定説があるが、厠や糞尿についての俗信をとおして解釈すると、全く違った趣になる。 [解説]厠なかばに出かねたり/ホトトギスについての伝説/漱石の句の新解釈/糞尿の民俗学とは/窃盗犯の脱糞/古代インドの呪法/日本における事例/糞にまみれた老王/ミッキー安川の賭け/ヘーシオドスが記録する俗信/古代インドに見られる俗信/厠神は虚像か?/ハイヌウェレ神話と食物起源/ハイヌウェレ型神話と縄文文化/糞尿の利用法と糞尿観とのかかわり/「糞食」は存在したか 1.「小児と魔除」出口米吉 『東京人類学会雑誌』(一九〇九)より 2.「厠神」出口米吉 『人類学雑誌』(一九一四)より 3.「厠神」南方熊楠 『人類学雑誌』(一九一四)より 4.「老女化石譚」抄 川村杳樹 『郷土研究』(一九一四)より 5.「南紀特有の人名」南方熊楠 『民族と歴史』(一九二〇)より 6.「糞尿奇聞」宮武省三 『習俗雑記』(一九二七)より 7.「パリコキ石」ほか 出口米吉 『原始母神論』(一九二八)より 8.「紙上問答」南方熊楠ほか 『民俗学』(一九二九)より 9.「琉球の厠」金城朝永 『民俗学』(一九三〇)より 10.「拭ふ習俗」金城朝永 『犯罪科学』(一九三〇)より 11.「屎尿雑記」金城朝永 『犯罪科学』(一九三一)より 12.「厠に関する習俗」金城朝永

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