人物評伝 - 論創社作品一覧

  • 鴎外を考える
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    ヤヌスとしての鷗外 高雅に潜む冷笑、傍観主義を標榜…。元老山県に密着し漱石と確執、幸徳事件へ執心―― 没後百年、近代の陰影を刻む文学の深奥に迫る。 わたしは「大逆事件」ではなく幸徳事件と使う。宮武外骨がいみじくも喝破したように、それを使った瞬間に権力の術中に陥るプロパガンダ表現だからだ。言い換えではない。最初から不当に言い換えられていた。この点、鷗外は数点の事件に直接関連する作品を含め、この語を使わなかった。事件経過に沈黙を通したということもあるが、考証学者としての筋目があったとわたしは考える。(本書「まえがき」」より)
  • 新居格の生涯
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    地方自治の先駆者の全体像 読売・大阪毎日・朝日の記者を経て、アナキズムの実践者、小説家、翻訳家として活躍した、吉野作造を師と仰ぐ〈新居格〉は、戦後第1回の選挙で杉並区長に当選する!
  • 信長と鉄砲
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    信長は鉄砲と何時・何処で出合ったか。鉄砲が種子島に伝来したのは1543年。信長の独創的な鉄砲の活用が、30数年後の「長篠の戦い」(1575年)で突如開花したものではないことを、一級史料である『信長公記』を基に検証する!
  • フランソワーズ・パストル
    4.0
    留学中の遠藤周作がパリで出会った才媛、フランソワーズ。日本と数奇な縁で結ばれたその短い生涯を、二人の交わした書簡と遺族らへの丹念な取材から浮かび上がらせる。次姉ジュンヌヴィエーヴの手記、および未公開の遠藤の恋文19通全文を特別収録。
  • マダム花子
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    Who is HANAKO?ロダンの唯一の日本人モデル、森鷗外の小説「花子」のヒロイン、そして、世界的に活躍するアーティストの先駆者でもあるマダム花子(1868-1945)とは、いかなる女性であったのか―。
  • 「無策大道」を往く
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    弁護士・政治家、そして理想を抱き満州国へ――。日本が戦争に突入していく時代、奉天で客死した“肥後モッコス”の苛烈なる五十七年の生涯を、祖父への秘めた思いとともにたどる。令之の長男・岑雄の手記「我が中国の青春―一兵士の記録より」を一部併録。

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