医学 - 築地書館作品一覧
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3.8最前線のプロ、13人に聞いた! 長野で一人暮らしをしていた父が倒れて入院。 経過が良好であれば2週間くらいで退院できるはずが、誤嚥性肺炎を発症。 そこからみるみるうちに、「寝たきり」状態になり、最期は医療施設で息を引き取った。 母親の介護以来、万全の介護体制を築いていた著者でも、 高齢者が入院後、自宅に戻ることの厳しさに突き当たる。 高齢者が自宅に戻るためには、何をするべきか、何ができるか。 当事者の視点で、各プロフェッショナルに取材。 【お話を伺った方々】 訪問診療医、メディカルソーシャルワーカー、ケアマネジャー、ヘルパー、訪問看護師、 福祉用具専門相談員、訪問リハビリ専門職、訪問歯科医、管理栄養士ほか
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4.3私たちの脳内には860億個のニューロンがあり、 ニューロン同士が正確に繋がることで、コミュニケーションを取っている。 ニューロンとニューロンの繋がりは、ケガや病気によって変化してしまう。 また、成長の過程で繋がりが正常に発達しなかったり、全く形成されなかったりすることもある。 そうした事態に陥ると、脳機能に混乱が生じて、 自閉スペクトラム症、うつ病、統合失調症、パーキンソン病、 依存症、心的外傷後ストレス障害(PTSD)など 精神疾患の原因となる。 こうした脳の混乱がどのように生じるかを研究し、その治療法の可能性を探ることは、 私たちの思考、感情、行動、記憶、創造性がどのようにして脳で生み出されているのか、 その解明にも繋がっていく。 神経科学者たちの研究成果、精神疾患の当事者や家族の声、治療法の歴史を踏まえながら、 ノーベル賞受賞の脳科学の第一人者が心の病と脳を読み解く。
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-本書は、CBDの潜在的な医療効果に関する科学文献の包括的なレビューであり、 前臨床研究とヒトを対象とした臨床研究の双方からの結果を解説する。 CBD(カンナビジオール)は、大麻草およびヘンプから採れる陶酔作用を持たない化合物で、 ローションやスムージーからグミやペット用おやつに至るまで、さまざまな製品に含まれている。 精神症、不安、疼痛、さらにはがんなどの病状の治療法として宣伝されているが、 これは必ずしも科学的に立証されているわけではない。 本書では、大麻研究の第一人者である3人の研究者が CBDについての科学的なエビデンスを取り上げて その潜在的な医療効果に関する科学文献の包括的なレビューを提示し、 前臨床研究とヒトを対象とした臨床研究の両方から得られた知見を解説している。 結果的に、現在のCBDブームは、 CBDに医療効果がある可能性を示す前臨床動物研究の結果によって、 ある程度裏付けられていることがわかった。 一方、臨床研究は、大麻を使った研究について規定する法規によって妨げられており、 基礎的な動物研究に後れを取っている。 著者らは、CBDの化学的および薬理学的側面、 および大麻に含まれる主要な向精神性化合物であるTHCとの 相互作用について研究が示していることを検証し、 さらに、てんかん、がん、悪心、疼痛、不安、PTSD、うつ病、 睡眠障害、精神症、依存症の治療におけるCBDの有効性に関する最新の情報をレビューする。