教育 - 学而図書作品一覧
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-新科目「現代の国語」を、実り豊かなものにするために。 戦後以来の課題、「話すこと・聞くこと」「書くこと」指導は、なぜ高等学校国語科で充実せず、その克服のためには何が必要なのか。本書は、過去の国語科目の歴史研究と実態調査を通して、戦後の「新教育」以来、高等学校の国語教育が抱える課題を分析し、授業実施案を含めた解決策を提示する。高校新科目「現代の国語」の意義を明らかにし、実践の形を探る一冊。 【目次】 はじめに 第1章 「現代の国語」教科書に小説を載せてはいけないのか 第1節 小説を収録した教科書が検定に合格 第2節 「現代の国語」ができるまで 第2章 「現代の国語」の先輩たち 第1節 戦後「新教育」が伝えること 第2節 「国語表現」と「現代語」が伝えること 第3章 「現代の国語」の課題と可能性 第1節 「現代の国語」はなぜ嫌われるのか 第2節 「現代の国語」の可能性 おわりに 本書に寄せて(横浜国立大学名誉教授 府川源一郎) 【著者】 笠原美保子 神奈川県立横浜翠嵐高等学校国語科教諭。横浜国立大学大学院教育学研究科に在籍時より,高等学校国語科における「話すこと・聞くこと」の指導について全国的な調査研究を行う。これまでに,横浜国立大学教育人間科学部非常勤講師,NHKエデュケーショナル「ロンリのちから」番組委員等を務めた。主な著作に『認識力を育てる「書き換え学習」』(東洋館出版社,共著),『もう⼀度読みたい日本の古典文学』(勉誠社,共著)など。
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-人は、ことばに支えられて自己の世界を築き上げ、開かれた世界を知る――。 人は「ことば」に支えられて自己の世界を築き上げ、開かれた世界を知り、他者とのかかわりのなかで自己を確立していく。そして、他者とのかかわりは人間の文化の根本であり、そこで生きようとしてはじめて、私たちは物事を理解し「学ぶ」ことができる――。母語の豊かな使い手となり、第二言語として英語を学ぶことの真の価値と、その習得のために必要な条件とは何か。日本・アメリカ・カナダ・オーストラリアでリテラシー教育に携わってきた言語学者が説く「ことば」と「学び」の本質が、いま求められる教育のかたちを明らかにする。 【目次】 本書の刊行にあたって 第1章 「ことば」が生まれるとき 第1節 言語習得における「前言語コミュニケーション」 第2節 「共同体」のなかの「本物性」 第3節 「ことば」が生まれるとき 第2章 地球語としての英語(English as a Global Language) 第1節 英語教育の今日的課題 第2節 「第二言語」としての英語 第3節 地球語としての英語 第3章 「学び」の源泉を求めて 第1節 「リテラシー」の危機 第2節 「近代化型教育」の終焉 第3節 「学び」の源泉を求めて 【著者】 横瀬和治 1945年、東京都八王子市生まれ。専門は外国語教育・第二言語習得。1973年~1995年にかけて、LCS教育研究所所長などを歴任、日本・米国(カリフォルニア大ほか)・カナダ(トロント大ほか)・オーストラリア(ボンド大ほか)で、リテラシー教育の実践と研究開発に従事した。その後、宮城県にSLAリサーチ研究所(1996年)を設立し、私塾NeoALEXを付設。以来、暁星国際学園ヨハネ研究の森コース(2001年設立)代表を務めるなど、画期的なスタイルによる教育課程の開発・運営でも各方面の注目を集めている。