エッセイ - 幻冬舎ルネッサンス作品一覧

  • 趣味の写刻 古壽千幅を刻む
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    「寿」「壽」の字は、のし袋の表書きによく目にします。日本人ならば誰でも、この文字が内包している幸福なニュアンスを理解できているのではないでしょうか。また「彫る」ことは、正月の賀状などの版画をはじめとして、日本人には比較的馴染みのある作業でもあります。本書は、二千数百年前から中国で創作され続けている異なる千の字形を持った「壽」の字を十八年間刻み続け、一万壽に到達した日々の暮らしを綴ります。

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  • 青春再訪
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    60歳を過ぎ、自分の死をはっきりと意識するようになり、無性に昔愛読した本を読み返したくなった。すると、学生運動が華やかなりし頃の'60年代と変わらない自分と、変わった自分があった。そこで、自分の人生を振り返り、青春時代に心を引かれた文学作品を読み返すことで、一生を総括してみることにした。本は奥浩平『青春の墓標』、アラン・フルニエ『さすらいの青春』、『新約聖書』、ロマン・ロラン『ベートーヴェンの生涯』、小松左京『日本沈没』の4冊。そこには、ひたすら内省する自分と、社会に「反抗」する熱い青春があった。

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  • 七色の招待席
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    はじめに 夢を完全に諦めたときだった。「夢は実現する!」と七色の大きな文字が目の前の吊革の上に・・・。 ここに記した一つ一つの奇跡のドラマは全て自己の体験に基づいたもので、全てノンフィクションでありリアリティーなのである。 事実は小説より奇なりという言葉通り、生きること自体が正に芸術であり、奇跡なのだと自己の伝記を書き進めるにつけ、そう実感してくる。自分自身が子どものようにワクワクし、何かに夢中になり、無の境地に入ったとき、奇跡のドラマが始まるのである! 沙原 秀 シンフォニーの旋律が聴こえてくるように、叙情ゆたかに語られた創作画家・沙原秀の自伝的エッセイ集。45年前のある朝、七色に輝く山々と純白の富士山に出遭い、彼女は奇跡への扉をあけた。絵筆をもったことはほとんどなかったにもかかわらず次々と作品を生み出し、その作品が様々な人との出遭いを導き、能楽堂の舞台に立ち、個人の美術館を建て……。そして、サハラ夢美術館は、みんなが「夢」を見出す場所となった。少年、少女、青年、老婦人など訪れる人々に奇跡が起こる。本書を通して、子どものように無邪気で純粋なひとりの女性の生き様に触れてみてください。彼女や彼女の絵と出遭った人々とが織りなす心おどる数々のエピソードから、未来への希望を感じられるはずです。

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  • バーのカウンターから見た素顔の中国 広州夜話
    3.0
    広州にある日本人向けカウンターバー「羊城(ヤンチャン)」。単身赴任中の筆者は毎夜バーを訪れ、そこで働く中国娘・李利と軽妙な会話を楽しむ。話題は、現在でもなお中国で愛されている漢詩の世界や、食文化、暮らしぶり、考え方など多岐にわたる。そこから見えてくるのは、ごく一般的な中国人たちの、健気で逞しく心豊かな姿だ。主人公は中国への理解を深めていくうちに、聡明で真直ぐな李利にも惹かれはじめ……。中国にまつわる薀蓄をストーリー仕立てで楽しく学べるオムニバス。 [内容一例] ◎広州の春は蚊の季節。孟浩然の有名な詩が現地では、 「春眠不覚暁(春眠あかつきを覚えず)  処処蚊子咬(あちこち蚊に食われる)」  の替え歌で流布。 ◎中国式食べ合わせでは、ほうれん草と豆腐を一緒にとると食あたりを起こす ◎餃子は別離のときに食べるもの、歓迎会では食べてはいけない ◎親指を立てるポーズは「大便をする」の意 ◎「東洋」という言葉は日本の蔑称……ほか

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  • 二つの「インドから」 時代のうねりの中で
    3.0
    ■内容紹介 20代で初めて訪れ、何度も通い続けたインド。だが1990年以降、経済が発展し勢いに乗るインドは、私にとって居心地の悪さを感じる地になった。「貧困」が代名詞だった1973年のインドと、IT時代の活気ある2010年のインドはどのように変わったのだろうか。次々とビルが建設され、ITを中心としたグローバル化が進んでいるインドは、豊かになったように思えるが、農村では作付けのための借金を苦にした自殺者が増えているという。結婚や就職、金銭のごまかしや物乞いなども、同じように見えていても根本は昔と違っているようだ。中流が急増し欧米的な思考が浸透しつつあるからこそ、より貧しくなった問題も多いのではないか。インドを研究し続ける著者が見た、新たな「インドの混沌」とは? ■著者紹介 高邑 青(たかむら あお) 東京外国語大学インド・パーキスターン語学科を卒業後、NHKの国際放送局(ラジオ・ジャパン)でインド亜大陸向けニュース編集や番組制作に携わる。1972年、デリー大学でインド事情、ヒンディー文学を学ぶ。その後、外務省ヒンディー語講師を経て現在、拓殖大学国際学部、商学部講師。NHKラジオ・ジャパンでインド・南アジア向けニュース編集などを担当。著書に、『蓮と紅茶とマハーラージャー ―インドに関する三十三章―』(新風舎)、『まずはこれだけヒンディー語』(国際語学社)がある。千葉県柏市在住。

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  • 元虫取り少年の人生旅 素晴らしい人々との出会い
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    長年生きてきて気がかりなのは、今の時代が精神的に貧弱になってしまっていること。今では語られることも少なくなってきた、つらく、厳しい戦争体験。物が不足していたり、自由が制限されていたりする状況下でも、恩師や友人との出会いや自然に抱かれた日々が、却って心豊かな人生を与えてくれた。豊かな心を取り戻すためのメッセージが込められたエッセイ集。

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