ビジネス・実用 - 株式会社はる書房作品一覧
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-双葉町・浪江町・南相馬市、3.11は終わらない いま明らかになる三病院脱出にいたるまでとその後のこと、 また、地元開業医や国保診療所の医師に起こったこととは。 医師9名、看護師7名、薬剤師・検査技師・臨床心理士・管理栄養士など6名による手記とインタビュー。 双葉町・JA福島厚生連双葉厚生病院(260床)――福島第一原発から約4キロ―― 浪江町・西病院(79床)――福島第一原発から約9キロ―― 南相馬市鹿島区・JA福島厚生連鹿島厚生病院(80床)――福島第一原発から約33キロ―― 【目次】 1章 あの日、双葉厚生病院でおこったこと 1節 患者を連れた未曾有の避難 2節 バス6台での大移動 3節 重病者をヘリ移送 4節 危機を救った決断とその行動 2章 あの日、浪江・西病院でおこったこと 1節 取り残される恐怖 2節 〝再帰〟への道のり 3節 病院再開をあきらめない 3章 あの日、わたしたちにおこったこと 1節 南相馬・鹿島厚生病院でおこったこと 2節 診療所でおこったこと 解説/震災後の福島――医療の復興・再生への遠い道のり 前原和平(社団法人福島県病院協会会長/JA福島厚生連白河厚生総合病院院長) 【著者】 はる書房編集部 星野美穂 1章担当。1966年埼玉県生まれ。医療系専門雑誌の取材記者を経てフリー。製薬企業が医師や薬剤師向けに発行している冊子や、患者・生活者向け医療・介護の雑誌・WEBマガジンなどの取材・執筆を手掛ける。医療系マーケティング会社でのインタビュアとしても活動。 椎崎亮子 1967年東京都生まれ。歴史・文化系雑誌編集者を経てフリー。2001年ごろより医療系雑誌・サイト等の記事執筆・編集を手掛ける。編集・『がん闘病とコメディカル』福原麻希著 講談社現代新書他 / 執筆・オアシスナビ介護マガジン http://www.oasisnavi.com/wordpress/ 他 動物福祉・保護ボランティアとして3・11 震災後福島でも活動。 大根健一 3章担当。1968年千葉県生まれ。医療経営情報誌の編集記者を経てフリー。医療現場や医療関連シンポジウムなどの取材・執筆のほか、ウェブやアプリの企画・広告記事等を手掛ける。劇団 tea for two 主宰としても活動。
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-「俺も無精子症だよ」と言ってくれる人が誰か一人いたら、どんなに救われたかしれない 不妊症に悩むカップルは4組に1組と言われ、しかもその半数は男性側に不妊の原因がある「男性不妊症」です。 産婦人科や泌尿器科を訪れる男性不妊症患者のおよそ10人に1人が「無精子症」と診断されています。そして「無精子症」の8割が治療困難な「非閉塞性無精子症」です。 諏訪マタニティークリニックでは、AIDに代わる治療法として、患者の兄弟や父親から精子の提供を受けた体外受精を行ってきました。1996年の弟からの提供事例を最初に、2023年までに261組の家族がこの治療に臨み379名の子を授かっています。 【目次】 第1章 ある家族のはなし 第2章 特殊生殖医療に賭ける 第1節 諏訪マタニティークリニックにたどり着くまで 第2節 面談の意味 第3節 提供者としての父や兄弟 第4節 子どもの誕生 第3章 家族とは、夫婦とは 第1節 養子を迎える(特別養子縁組) 第2節 夫婦で生きる 真に寄り添えるのは、当事者同士〜患者会「襷」の活動軌跡〜 [解説]提供配偶子(卵子・精子)を用いた生殖医療をめぐる70年の歴史 【著者】 無精子症患者会「襷(たすき)」 仲間から仲間へ思いを繋いでいく駅伝の「タスキ」をイメージし、2017年に結成、現在メンバーは35名を数える。(1)メンバー同士の交流会や真実告知などの勉強会の開催、(2)治療を終えたメンバーがこれから治療に臨む患者の相談にあたるピアサポート、(3)無精子症に対する社会の理解を促すための啓発活動、などを主な活動とする。 諏訪リプロダクションセンター 諏訪マタニティークリニックに併設された不妊症治療部門。開設は1996年。