小説・文芸 - アートヴィレッジ作品一覧

  • 沖縄戦「集団自決」の真相
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    1945年8月15日、第二次世界大戦において日本は敗戦した。終戦間際には米軍によって日本本土が攻撃され、とくに長崎と広島に投下された原爆は終戦の決定的な打撃となった。しかし、その原爆にまさるとも劣らない攻撃を受けて多くの島民が犠牲になったのが沖縄である。  この沖縄戦において本書の主人公である梅澤氏は1944年、27歳で第一戦隊長として座間味島に着任。翌45年3月25日、住民から自決用の弾薬をくれとの要求があったがこれを断り、「最後まで生き残って闘おう」と諭したのである。  しかし、米軍が座間味島に上陸した26日、多数の住民が自決。これが梅沢氏の戦後の人生に大きな影を落とすことになる。  隣の渡嘉敷島においても多くの住民による集団自決があったが、いずれの自決も戦隊長の「軍命令」によるもの、という記述が登場したのが沖縄タイムス社編『沖縄戦記 鉄の暴風』である。この本で名指しされたもう一人の人物、渡嘉敷島の陸軍海上挺進第三戦長の赤松嘉次氏の場合、作家の曽野綾子氏が赤松氏をはじめとする関係者に直接インタビューを行い、文藝春秋社から『ある神話の背景』と題して刊行されたことで、赤松氏の汚名はずいぶん晴れたと言える。  だが、不幸にも梅澤氏はそのような機会に恵まれなかった。その大きな要因は前掲著『沖縄戦記 鉄の暴風』で、「隊長梅澤少佐のごときは、のちに朝鮮人慰安婦らしきもの二人と不明死をとげたことが判明した」と書かれたのである。  「隊長梅澤少佐のごときは、のちに朝鮮人慰安婦らしきもの二人と不明死を・・・」という憎悪にも近い侮蔑的表現。これは明らかな事実誤認である。(後にこの記述は削除された)また、大江健三郎著『沖縄戦ノート』家永三郎著『太平洋戦争』にも軍命令による集団自決があったと記され、日本史の教科書にも掲載された。  本書は、そのような軍命令は行われなかったという、梅澤氏を始めとする関係者の取材と歴史資料の精査によって、この間違った歴史認識に対する挑戦であり、きわめて正当な書である。  梅澤氏のような、国と住民を愛する多くの軍人の犠牲によっていまの日本があることを深く心にとどめたい。
  • 桜沢如一。100年の夢。
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    1巻1,257円 (税込)
    いまやマドンナやトム・クルーズも健康のために実践し世界的に認知されたマクロビオティックの創始者、桜沢如一の生涯を追った伝記小説。

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  • 電子版・片瀬白田だより ―岡野岬石・芸術のトポス(場)から―
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    画家・岡野浩二が自らのサイトに綴っているアトリエ日記を、加筆訂正して再編集。日記だからこそ伺える画家の素顔と本音、そして美術への素直な思い。

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  • トモニイコウ。 We walk together forever.
    5.0
    筆者は岡崎慎司、金崎夢生、加地亮など日本代表入りを果たした選手をはじめJリーグに30人以上入団する選手たちを育てたことでも知られる。しかし本書では、プロになれるためではなく、プロになっても長続きするようにコーチしていたと語る。そこから勝利至上主義ではなく、心の力を重視したのだとも。「黒田和生ほど、控え選手たちに愛された監督をわたしは知らない」という言葉をスポーツジャーナリスト金子達仁氏は、本書の帯に寄せている。

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  • 幽明の境―岩熊力也夢日記
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    岩熊力也は1969年に生まれ日本大学芸術学部映画学科で映画を学ぶが、中退し絵画制作を始める。1996年の初個展以降、コンスタントに発表を重ね、2010年には国立新美術館「ARTIST FILE」展に選ばれるなど注目が集まっている。本書では「夢の経験もまたひとつの現実」という自らの考えに基づいて書きためていた夢日記から、35話選び、その夢ごとに絵を描き下ろした。「絵画もまた幽明の境からゆらめき出た幻影」とは本書のあとがきにある著者の言葉である。

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