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  • 半村良コレクション1
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    1~2巻671円 (税込)
    半村良の初期の短編や中編を収録した。のちの長編のもととなるものや、サイドストーリーとして書かれたものもある。 SF作家としてスタートした著者だが、その後人情もの、時代ものなどのジャンルの小説を書き分け、高い評価を得ている。 第一部は短編でまとめられさまざまな手法でのSF。第二部の中編は伝奇ロマンが綴られる。『半村良コレクション』として刊行されていた文庫を二分冊にした。半村良マニア垂涎の作品集である
  • 半村良“21世紀”セレクション1 不可触領域/軍靴の響き 【陰謀と政治】編
    4.0
    SF史上最も恐れられた〝予感の書〟復刊。 日本SF界初の直木賞作家・半村良。戦慄のビジョンが令和に蘇る!  油田開発を巡りテロの標的となった日本が再軍備「いつか来た道」を逆走する(『軍靴の響き』)。 豊かな地方都市が濃霧に包まれた夜。山中の研究所で生物学者が謎の集団自殺。 豹とナマケモノを用いた謎の実験は、巨大な政治的陰謀へ繋がっていた(『不可触領域』)。 権力と嘘に翻弄されるディストピアの悪夢、ここに集成。(解説 マライ・メントライン) トクマの特選! カバー・口絵イラスト 慧子 〈目次〉 〝 21世紀?セレクション 半村良編 編纂にあたって PART1 黒い陰謀 フィックス 不可触領域 賄賂のききめ PART2 闇の中の戦争 Essay 凡人五衰 軍靴の響き 怪談桜橋 解説 マライ・メントライン
  • 飛雲城伝説
    5.0
    美少女・鈴女(すずめ)は、戦乱の嵐の中、周囲の信望を得て、飛雲城の女城主となった。鈴女は近隣諸国と友好関係を築き、大国・大潟氏とも和睦し、新国「扇の国」を樹立する。そこへ都の大王家から、北方で勢力を増す築山氏討伐の命が下る――単行本化されなかった新原稿も加え、未完の大長編時代伝奇ロマン、甦った超大作!
  • ひょぼくれ文左 -鸚鵡籠中記より- 1巻
    完結
    4.4
    時は元禄、太平の世に尾張藩(現在の名古屋付近)に朝日文左衛門という者あり。 彼は26年に渡って、日々の出来事をつらつらと書き連ねていた。 江戸時代、将軍綱吉の御世に生きた侍の生き生きとした姿を描く! ※こちらの作品は以前配信しておりました「ひょぼくれ文左」を再編集したものです。重複購入にお気を付けください。
  • ファイター伝説 金と銀 1
    完結
    -
    ▼第1話/サヨナラ、ポルシェ▼第2話/プロの水▼第3話/誇り▼第4話/プロのファイト▼第5話/ラストチャンス▼第6話/ファイナルラウンド▼第7話/事情▼第8話/男旅立ち▼第9話/ライバル●登場人物/姫岡勇二(大学を中退し、迫間ジムに入門した20歳の金持ちのお坊ちゃま)、城島五郎(新人王のタイトルを獲った後、網膜剥離で現役引退。現在は、新聞配達と代行運転業をしながら、無償で迫間ジムのトレーナーをしている。生活手段は)●あらすじ/お金に不自由をしたことがないお坊ちゃまの大学生・姫岡勇二は、史上最強のボクサーを目指して、迫間ジムに入門した。ジムのトレーナーである城島五郎は、勇二に「ボクシングに不必要なものは全て捨てろ」という。勇二のボクシング人生がここに始まる! (第1話)▼ジムへ通いだした勇二。そんなある日、日本ウェルター級3位で迫間ジムのトップランキングボクサーである花田トオルが現れる。花田は勇二を見て、スパークリングをしようと言い出す。(第2話)(他全9話収録)
  • フォックス・ウーマン
    -
    アメリカの大富豪の弟は、中国・雲南で兄夫妻を殺し、莫大な富を手に入れようとしたが、妻は、地の神の力を持つ道士の住む聖狐院に逃がれ、女児を生んで死んだ。米富豪一家虐殺で唯一生き残ったその女児の胸には、復讐を意味する炎の形の痣があった。悪事に加担した暗黒街の帝王は、満州に強力な軍隊を創設し支配にのり出したが、なぜか狐につきまとわれた――。絢爛妖異の大冒険伝奇ロマンの傑作!
  • 不可触領域
    -
    一組の婚約者が、祭りでにぎわう町をあとに、自動車で東京へ旅立った。だが、山越えの途中、目をふさがれたような深い霧に出合い、動けなくなってしまった。その時、突然、一匹の豹が襲いかかってきたのだ。しかも助けを求めに二人が飛び込んだ家の中には、無惨な集団自殺者の死体が点々ところがっていた。いったい何が起こっているのか。 この事件を発端にして、一つの町を得体の知れぬ恐怖がおおいはじめた。
  • 不可触領域
    -
    湖上祭りに浮き立つ山間の町を離れて、車で東京へ向った伊島と婚約者敬子は、夜とともに白い霧の森に迷いこむ。渦巻く濃密なガスを押しのけて、突然フロント・フードの上に飛び乗ったのは、なんと牙をむき出した一匹の豹だった。さらに森の奥へと進んだ二人は、見るも無残な光景を見た。その“事件”が平和な地方都市に、どのような波紋を投げかけるのか……。現代の恐怖をリアルに描く異色のSF中篇に、ふとしたことで「異次元空間」を垣間見てしまった画家の奇譚「虚空の男」を併録。
  • 炎の陰画
    4.0
    1巻550円 (税込)
    昭和二十年三月十日、空襲の劫火をくぐりぬけた戦災孤児の健は、いつしかすべてをなめつくす美しい炎の妖しい魅力にとり憑かれていた……。戦争の傷痕を背負った人間の哀しみと異常な心理を描く表題作、夜になると家族が次々に箪笥に上って座りこむ、能登の民話にヒントを得た奇譚「箪笥」ほか、摩訶不思議な世界への扉を開く異色短篇「白鳥の湖」「森の妹」「ちゃあちゃんの木」「逃げる」「散歩道の記憶」を収録。自らの体験を背景に据えて、短篇の名手が紡ぐ妖(あやか)しの世界。
  • 本日は休診
    完結
    -
    全1巻440円 (税込)
    15年ぶりに執筆された続編「本日は休診」が初の単行本収録!時がたち、父・鯛山亡き後、息子・鯛岳がついだ那須の診療所ではまたいわくありげな美しい訪問者が…。 父親譲りで美人に弱い鯛岳はなんとか力になろうと相談を受けるが…彼女は意外な名を口にした。 「本日も休診」単行本未収録だった3編「ヒバリ」「大親分」「たまげた薬」を新たに収録。 懐かしい登場人物、そして新しい仲間も加わり、「本日も休診」「本日は休診」全9話を収録した特別編集!
  • 本日も休診1巻
    完結
    5.0
    私には二つの日本記録がある。一つは那須の中腹、海抜千メートルという日本一高いところに診療所があるコト。 もう一つは、私の診療所が日本一小さいコトだ。 だから近所の人は、私がヤブ医者と勘違いして町の病院に行ってしまい、収入のほうも日本一…なのだ。 第1話:今日も患者がサッパリこない診療所で見川センセが大きなあくびをしていると、そこへ一人の美女がやってきた。 「先生、全然変わってないわ」親し気に話しかけてくるのだが、全く記憶のない見川センセ。一体この美女は何者? 那須高原での人々の暮らしを見つめる山医者・見川鯛山の生活記をあますところなくコミック化した傑作シリーズ。
  • 僕らの青春~下町高校野球部物語~
    3.0
    1巻880円 (税込)
    下町高校は、伝統ある進学校だ。大学進学に向け、クラブ活動も自粛して勉強一辺倒。そんな高校生活に疑問を抱いた2年生3人が、野球の巧い生徒を集めて対外試合をしようと画策。3年生のエースを口説き落とし、チームを結成した彼らは、社会人野球チームとの練習で、その実力ぶりを発揮する。受験のため、青春を犠牲にしてしまうことに反旗を翻した奮戦記。
  • 魔境殺神事件
    3.0
    <死体はそう……80メートルほどの高さに浮かんでいた。その死体はどうしようもなく、宙に浮かんでいるのだ〉ここは世界の火薬庫にして魔境。アフガニスタン、パキスタンの国境地域には少数民族ごとに神と呼ばれる超能力者がおり、その死体も神の一人だった。自ら超能力を持つ松田はインド軍に強制連行され、世にも奇妙な「殺神事件」の究明を命じられた!

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  • 魔女街
    -
    1巻396円 (税込)
    人の欲望には限りがない。金がなければないで、より高望みをするものだ。例えそれが空想の世界のものであっても――。 倒産寸前の木工所に勤める紬康平は、ある日銀座通りで一人の男に声をかけられた。男は超能力の研究家と名乗り、康平の特殊な能力を調査したいという。そして男が主宰する研究所に職場を移してから、康平の生活は一変した。贅沢な毎日と、彼を取り巻く美女たち。彼の持つ特殊な能力とは何だったのか。表題作ほか、日常性の裏側にある魅惑の世界を描く5篇を収録。 カバーイラスト/杉本一文
  • 魔女伝説
    5.0
    1巻638円 (税込)
    周囲から嫉妬の目をむけられるほどの仲むつまじい若夫婦。だが、ある夜を境に、その妻が別れの手紙さえ残さずに姿を消してしまった。以来、仕事もやめてしまった夫は、妻を探す旅に出かける。そこで彼は、謎めいた動きをする巨大組織や、不可思議な事件に遭遇。あの妻に、かくされた別の世界があったのだろうか。最愛の夫さえ欺いて、果てしない逃亡の旅を続ける美貌の人妻、その手もとでひそやかな光を放つ“光る苔”とはなにか。愛と陰謀が渦巻く長編大ロマン。 カバーイラスト/杉本一文
  • 魔人伝説
    4.5
    1999年初冬、新宿超高層ビルの窓ガラスが突如飛散。それが超能力少年大出敬誕生の瞬間だった。サイコキネシスやテレパシーを駆使し、政財界の頂点に駆け上がっていく敬。世界の「魔王」を目指す彼には、さらに驚くべき真の目的があった! 伝奇小説の第一人者が描く衝撃作。

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  • 眩しい道
    -
    1巻682円 (税込)
    週刊誌で連載されただけで、単行本にならなかった半村良の小説を発掘! 有名画家の二人の娘、中学三年生の姉、小学校五年生の妹。彼女たちの美しさは近所で評判だった。 姉はさまざまなアプローチの末に、大手芸能プロダクションの誘いを受け女優としてデビューし、スターへの道を歩きはじめるが……。 ひとりの少女を巡って繰り広げられる大人たちの暗躍、深慮、情熱。芸能プロダクション、テレビ、CM、夜の巷など、ギョーカイを通して少女たちの成長を描く。 半村良の幻とされた小説!
  • マンガ 戦国自衛隊
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「なろう系、異世界転生のまさに先駆け。 画期的な作品です」 Z世代の新インフルエンサー かざりさん推薦! 戦国時代にタイムスリップした 自衛隊が戦乱の世で戦いに挑む SF戦記の傑作! 運命を受け入れ、抗いながら 自らの存在意義、そして その苦悩と葛藤を描いた 伝説の名著がついにマンガで復活!
  • 岬一郎の抵抗 1
    4.0
    岬一郎は東京・下町に住むごく普通のサラリーマンだが、彼の体内では不思議な力が成長していた。一方、町内では犬や猫が連続死する異常事態が発生。公害とみた町内有志は都庁に陳情、岬も同道する。ところが、のらりくらりと対応する環境整備課長が、有志たちの前で突然死した。そして第二の突然死が……。日本SF大賞受賞の長編。
  • 産霊山秘録 上の巻
    4.0
    本能寺・関ヶ原・幕末そして戦後……日本歴史に記録されているいくつかの動乱期。そこでは必ず謎の〈ヒ〉一族が暗躍したと伝えられる。三種の神器を用い、人智を超えたその特殊能力を駆使して動き回る〈ヒ〉。そして今、時は戦国、一族の長、随風は信長に天下を取らせるべく活動を開始、白銀の矢となって全国の忍びのところへ飛んだ。数百年にわたる〈ヒ〉一族の運命を描き、日本歴史に新角度から壮大な構想で切りこむ著者会心の長編伝奇SF。第一回泉鏡花文学賞受賞作品。 カバーイラスト/杉本一文
  • 産霊山秘録
    4.3
    はるか古代から続く〈ヒ〉一族は、国が動乱期にさしかかると、特殊な能力を使って危機を救ってきたといわれる。その能力とは、御鏡、依玉、伊吹と呼ばれる三種の神器を使ったテレパシー、テレポーテーションであった。物語は戦国の世、織田信長の比叡山焼き討ちから始まり、関ヶ原、幕末、太平洋戦争、そして戦後の混乱期へと四百年の時を越える。歴史の襞の中で動く〈ヒ〉一族を圧倒的スケールで描くSF伝奇ロマンの傑作。
  • 産霊山秘録
    2.0
    〈ヒ〉一族…日本の動乱期に必ず現われ、三種の神器と特殊能力で天下を平らげたというわれる異能集団。本能寺、関ヶ原、幕末、そして戦後にわたる〈ヒ〉一族の運命を、斬新な視点と壮大な構想で描き、第一回泉鏡花賞を受賞した著者渾身の傑作!

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  • 夢中街
    -
    半村良が紡ぎだす独特の幻想的な小説。 作家である私はなぜか夢世界に引きずり込まれ、夢中の犯罪を取り締まる夢中署の刑事から拳銃不法所持を疑われる。そして現実逃避の長期不法滞在は強制覚醒処置を取るといわれる。 飛行夢、既視夢、疑夢といったさまざまな夢を見るうちに、甥の会社で起こった毒入り缶コーヒーの殺人事件を夢刑事とともに捜査をすることになる。 夢と現実は想像でつながり、夢の中の自分を俯瞰していく。夢とも現実ともつかない、自らを「嘘つき」と呼ぶ半村良らしい幻想的かつ伝奇的物語。
  • 夢中人
    1.0
    私は想像力で飯を食う小説家。「夢中自殺」に「飛行夢」と、見る夢もさまざまだ。ある夜、「夢中犯罪」を取り締まる夢中署の夢刑事に出会った。夢の中でも拳銃を使えば不法所持のルートを洗い、現実逃避の「不法夢中滞留者」には強制覚醒処置をとる、というのだ。やがて甥の会社で起きた毒入り缶コーヒー殺人事件を、夢の中から捜査することになるのだが…。名手が綴る、深夜の不思議体験。

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  • 女神伝説
    -
    就職試験に落ち、失意の日を送る貧しい大学生・純次は秘密の守護神『サバの女神』に祈った。「女神よ、俺を金持ちにしてくれ!」ある日、彼の前に突如出現した絶世の美女・嵯峨子は、なぜか彼にさまざまな幸運をもたらしてくれた。会社の社長となり、巨額の金を操り、豪華なマンションに住み、夜は嵯峨子と激烈な愛を交わす純次……しかし清楚な少女・春子に彼の心が移ると、嵯峨子はその正体をあらわす。
  • 闇の女王
    -
    日本屈指の大富豪・天羽賀脩一郎は、破産に近い大浪費の末、失踪した。真相究明にのりだした堀井は、無差別殺傷を狙うテロ集団と享楽のみを追う“深海クラブ”の抗争に巻き込まれたが、脩一郎とクラブの関係を探り当て、謎のベールをはがす機会を得た……。鬼才・半村良が流麗な筆致で描くSFファンタジー長編。
  • 闇の中の黄金
    4.0
    1巻440円 (税込)
    邪馬台国を取材中、親友の自殺を知らされた津野田は、その原因を探るべく調査を開始した。そして死の直前、彼もまた邪馬台国のありかを追って、国東半島を訪れていたのを知った。国東に向かった津野田は、そこで見た世界の金市場を牛耳る黄金商人の集まりで、日本歴史に隠された重大な秘密に気づいた。邪馬台国の秘密につながる莫大な黄金の夢を取り巻く人々と、背後に暗躍する“嘘部”一族。古代より、日本歴史を陰から動かす謎の一族嘘部の活動を雄大な構想で描くシリーズ第2弾。 カバーイラスト/杉本一文
  • ゆいっこ 1巻
    完結
    -
    全3巻440円 (税込)
    「なんだそのへっぴり腰は」東北の小さな町に突然響き渡る怒声に戸惑う町民。そこには草刈りをする女の子が。しかし怒声の主・源さんの様子もどうもおかしく、町民が話を聞いてみると…。 のどかな岩手県花巻市東和町を舞台に「小日向結」の結ぶ物語。
  • ゆきのいろ 1巻
    完結
    4.3
    全4巻440円 (税込)
    「ゆきちゃん きみは何色だい?」 美術展で偶然出会った老人を助けた「ゆき」 絵を見ることが好きだった彼女はこの老人との出会いから、自分の色を探していく。
  • 湯呑茶碗
    5.0
    定年退職後、優雅な閑居生活を送る老夫婦の隠された願望。植木職人として仕事に復帰した老人。…それぞれが抱える定年後の切実な問題を軸に、郊外のマンションに垣間見えるさまざまな人間模様を人情味溢れる筆致で描く。

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  • 夢あわせ
    3.0
    1巻682円 (税込)
    二つの世界、私たちが生きている世界と別の世界がふとしたことから触れ合ったとき事件が起きる。SFの名手の著者が描き出す12の短編。 同じ夢の中に入りたいという仲睦まじい夫婦の願いがかなった時の結末を描く表題作「夢あわせ」、「雪洞夜話」は江戸時代の女郎の悲しい願いが籠められた雪洞の物語。「怪談桜橋」は著者の戦争体験が生み出した東京大空襲の日のリアルな幻想。「特異点」は著者自身のホテル暮らしに想を得た不思議でユーモラスなオハナシ。20種近い職業を経て作家になった著者の経験や生き様から生み出された、読み応え充分の奇抜ながら納得のSF譚。
  • 夢の底から来た男
    3.0
    男はひんぱんにうなされていた――彼のみる夢の中には恐ろしい顔をした男が現れ、彼の前に仁王立ちになるのだった。その男の両手は、たった今まで人間の内臓をかきわけていたかのように血にまみれている。そして今、その血まみれの手の男が現実の中に出没しはじめた。「俺は気が狂ったのか……?」広告代理店に勤め、家庭を愛する平凡なサラリーマンを襲った悪夢の正体は何か? 直木賞受賞作家が描く、戦慄と恐怖のスリラー・サスペンス。表題作ほか「血霊」「自恋魔」など4編収録。
  • 夢見族の冒険
    -
    1巻770円 (税込)
    大学卒業とともに資産家の御曹司に嫁いだ碧は、妊娠中に浮気した夫を早々に見切って、子連れで出戻った。そろそろ暴れてやろうかしら…銀座ホステスとして人生を再出発した碧は、その美貌と才知でたちまち成功を手に入れた。次に碧が目指したのは北海道の秘境。祖父の遺した謎の絵図を手がかりに、隠された黄金探しの旅に出た――夢を追い続け、奔放に生きる"夢見族"を描いた冒険ロマン小説、ついに電子化。
  • 楽園伝説
    -
    伊沢は商社のエリート課長だった。ある日、失踪中の上司が轢き逃げ事故に遭ったのを目撃したことから、巨大な地下組織の存在を知る。それは古代から生き延びてきた秘密組織で、今は大企業の秘密をネタに、サラリーマンの楽園を作ろうとしていた。組織に接触した伊沢は、そこで「王者の愉悦」に耽溺するが、やがて楽園をめぐって組織内で利害が対立、熾烈を極めた抗争となっていく。伊沢自身もその渦の中に巻き込まれていくのだったが…。

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  • ラヴェンダーの丘
    -
    1巻374円 (税込)
    大倉治郎、48歳。かつては国際商社マンとして活躍した。今は第一線を退いて欧亜商事札幌支店苫小牧出張所の所長をしていた――が、元CIA要員、クロフォードからの電話でたちまち過去へと引き戻されてしまう。北方領土の近く、真琴内という小さな漁港で不穏な動きがあるという。謀略阻止の依頼だった。昔の仲間“ジャン”も駆け付けた。過去の罪を背負ったまま生きていた大倉は、自分の死に場所を求めるようにして真琴内へと向かう。
  • わがふるさとは黄泉の国
    4.0
    1巻396円 (税込)
    ある時、商社マン室谷は知り合いのデザイナー久子が“自殺村”と称される奇妙な村の出身である事を知らされた。人づき合いが苦手で、古代史やら民俗学の本を読みふける彼は、その村が、古事記に由来する事に気づく。村人は先祖代々、自ら死に急ぎ、現在死に絶えていた。村は死者の国である黄泉の国と地形的につながり、彼の血筋もまた村人の秘密につながっていた……。奇想天外なストーリーの展開を示す表題作他、多元宇宙テーマの「二都物語」等を収めた半村良の傑作短篇集。 カバーイラスト/杉本一文
  • 忘れ傘
    -
    訣(わか)れるために出会いがあるのか。人生を素直に進みたくない“待つ女”靖子の前に、俯いた表情の駒田が佇んだ。秘めやかな互いの仕草に大人同士の恋が香る。結末を識りながら確かめる辛い甘言。名作「雨やどり」につづく絹雲のようにからみつき離れていく、男と女の関係をつづる表題作と辛口恋情ロマンの短編集。

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