福木はるの検索結果
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-「チャーハンつくっておいたから、レンジであっためて食べてねえ!」 「洗濯物、取りこんどいてねえ!」 「あ、ピアスのキャッチ、どっか行っちゃった! かふう、助けてえ~!」 せまい家のあちこちをどたばたと動きまわる姿は、まるでしつけのなっていない大型犬みたいだ。 しかたなく床をあちこち調べてみると、キャッチは畳と畳のすきまにはさまっていた。あったよ、と渡してあげると、「ぎゃぽー! さんきゅー!!」と言って私に飛びついてきた。 それから愛ちゃんはミニテーブルの上にメイク道具を広げて、置き鏡にむかってマスカラを塗りはじめた。 そのうしろにひざを立てて座り、ヘアオイルを手に広げ、パサついた髪の毛にもみこんであげる。ブラシで数回とかしてアイロンをあててやると、ちゃんと煉獄さんからプリンセスに変身した。世界一おかしくて、世界一きれいなうちのママ。 「愛ちゃんはさあ、車の免許を取ろうとは思わないの?」 「へえ? 免許? あたしが~?」 「だって、車があれば仕事も買い出しも楽にできるじゃん」 そう言うと愛ちゃんは、んー、と考えてから口を開いた。 「それって、学校に通って試験に合格しないともらえないんだよね? あはは、むりむり! あたし、ちょー頭わるいもん。高校も卒業してないんだよ? いまさら勉強とか、む~り~!」 くりんとうわむきになったまつ毛で鏡ごしにこっちを見て、なにがおかしいんだかげらげら笑っている。 * * * すごく若くてパワフルで、愛情たっぷりの母親、愛海(らぶみ)と、しっかり者の娘、かふう。 沖縄を舞台に繰り広げられる、最高にハッピーで、しあわせな二人の生活。 いつまでもこうしていたい。 でも、いつまでもこのままだったらどうしよう。 ヒップホップと友情を描いて話題の『ピーチとチョコレート』講談社児童文学新人賞佳作の著者待望の2作目! 小学4年生以上の漢字にふりがな 装画 しらこ 装丁 大岡喜直(next door design)
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4.3「美しい 醜い 誰が決めた 作者不詳の詠み人知らず それなら 穴掘り 捨てろ 埋めろ いまここに ルッキズムの墓たてろ!」 第64回講談社児童文学新人賞佳作入選作! ●著者紹介 福木はる 沖縄県出身。琉球大学教育学部卒。小学校教諭として勤務後、子ども支援の仕事をしながら、作品を執筆している。2023年、『ピーチとチョコレート』で第64回講談社児童文学新人賞の佳作に入選し、本作がデビュー作となる。 ●主な内容 体型を気にしながらも、明るいキャラで渡り歩いてきた、萌々、中2。幼なじみの由快からは自分らしくないことを見透かされているが、彼みたいな人気者にはこの苦しさは分かるまい。ある日コンビニで出会った派手な大人から無理矢理すすめられたヒップホップクラスに顔を出してみると、クラスメイトから恐れられているフードを被った孤高の存在・莉愛がいて!? ラップに触れていく中で、萌々の心が少しずつ変わりだす――。 「すべてはイメージ すべて虚構 いまここにいる わたしだけがリアル Big Up! Big Up! わたしはわたしのままで この人生を謳歌してみせる」 ヒップホップ×友情。明るくてやさしい風が、ここで吹いています!