柳亭左龍作品一覧
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3.0人生そのものが 博打なんだよ 転がる賽に金は生えぬ 罪深き人 欲求は満たされる事を知らない ――――柳亭左龍 てめえらは、何度俺から奪えばそれで気が済むんだ。 軽井沢の有名旅籠の次男として育った理吉。裕福な環境で恵まれた生活を送っていたものの、なぜか家族との距離を感じ、心はいつも満たされずにいた。そうした心の飢えを埋めるかのように兄・新吉のものをくすねては、新吉と喧嘩になる毎日。やがて新吉は侠の世界に飛び出すが、理吉は家業の手伝いをするのみ。旅籠の下働きの定丸に誘われるままに、博打を覚えたがために家を追われ、西海屋に流れ着く。番頭の慶蔵のもとで頭角を現すが……業と欲に呑まれ、因縁に絡み取られていく―― 因果と侠の中で揺れ、流転と転落の男の物語――小説 古典落語シリーズ第4弾! 松浦シオリ・装画
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-「江戸ことば」には、潤いがある――多くの人々が暮らしていた世界有数の大都市、江戸。そこで磨かれたことばには潤いがあり、人間関係を豊かにする潤滑油の力があった。NHK大河ドラマ『べらぼう』出演+「江戸ことば」指導を務める現役落語家・柳亭左龍氏が、"ことばの楽しさ"を軽妙洒脱に紹介!「野暮」「おじゃん」…今でも使うあの言葉の由来から、「すっとこどっこい」「与太郎」…なんとなく憎めない言い回し、「べらんめえ」「しめこのうさぎ」…時代劇で耳にする江戸ならではの言葉まで。ぶっきらぼう、でも実は優しい。人情を大切にした江戸っ子たちの暮らしと心が見えてくる!