奥野じゅん作品一覧

  • 雨月先生は催眠術を使いたくない
    3.7
    文学部2年の織辺玲(おりべ・れい)は、配信アプリで人気のイケメン陰謀論者・ユイリに高額投げ銭をしている友人を案じ、やめさせる方法を大学図書館で調べていたところ、 立ち入り禁止の閉架書庫の中に奇妙な空間があるのを見つける。ふかふかのラグマットに、たくさんの本、なぜか湯気を立てている肉まんも――!? 訝しんで近付くと、背後から「見た……?」と不気味な声が。振り返るとそこにいたのはボサッとした黒髪の、色白痩身の男性だった。 驚く玲に、彼は、「積んであった本のタイトルは?」など、奇妙な質問をしてくる。 なんと彼は、文学部心理学科の准教授・有島雨月(ありしま・うげつ)だった! 閉架書庫を自分のランチ場所にしていたようだ。 やたら不愛想な彼に戸惑う玲だが、心理学の准教授ならば渡りに船。 友人を助けてほしいと訳を話すと雨月は興味を示し、一緒にユイリ主催のイベントに参加することになったのだが――。 「え? 有島先生、催眠術使えるんですか!?」 「はあ? そんな非科学的なもの、この世に存在しません。催眠術なんて、この世には……」 「……なんで君だけ、全然かからないの」 「あはは! 有島せんせー、玲ちゃんに興味津々なんだってさ」 やがて玲は知ることになる。有島雨月の大きな秘密と苦悩を。そして彼が追い求めてやまない「誰か」の存在を。 自分の持つ「不思議な力」を利用しつつも憎んでいるクセ強准教授・有島雨月と、好奇心旺盛な天真爛漫女子・織辺玲。 新・凸凹コンビが科学と非科学の力で謎を解く、心理学×催眠術×現代ミステリ!
  • 江戸落語奇譚 寄席と死神
    3.7
    1~2巻660~748円 (税込)
    大学2年生の桜木月彦は、帰宅途中の四ツ谷駅で倒れてしまう。助けてくれたのは着物姿の文筆家・青野で、「お医者にかかっても無理ならご連絡ください」と名刺を渡される。半信半疑で訪ねた月彦に、青野は悩まされている寝不足の原因は江戸落語の怪異の仕業だ、と告げる。そしてその研究をしているという彼から、怪異の原因は月彦の家族にあると聞かされ……。美形文筆家と、なりゆきでその助手になった大学生の謎解き奇譚! 第6回角川文庫キャラクター小説大賞<優秀賞>受賞作。 イラスト/硝音あや
  • 名著奇変
    3.3
    新感覚! 名著×ホラーミステリ! カバーイラストは人気絵師・ろるあさん! 小説紹介クリエーター・けんごさんの作品解説付き! 教科書に載る誰もが知る あの名作が現在に舞台を遷し、 奇怪な物語として蘇る!  国民的ベストセラーが持つDNAを 次世代の小説家がさらに 進化させた第一級のホラーミステリ。 謎解き、考察...。どんでん返し!  読書に馴染みのない方も ぐいぐい一気に引き込まれる! 1話10分で読めるから 朝読やスキマ時間におすすめ! 原作名著も併せて読むと2倍楽しめます! <名著が奇変! 本書の収録作品> ●「SNSの中の手紙」  柊サナカ      Feat.葉山嘉樹『セメント樽の中の手紙』 ●「影喰い」  奥野じゅん    Feat.谷崎潤一郎『陰翳礼賛』 ●「Under the Cherry Tree」  相川英輔     Feat. 梶井基次郎『櫻の樹の下には』 ●「カムパネルラの復讐」  明良悠生    Feat. 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』 ●「せりなを書け」  大林利江子    Feat. 太宰治『走れメロス』 ●「山月奇譚」  山口優    Feat.中島敦『山月記』

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