藤村華奈美作品一覧

  • 危険な恋のドライブ 生涯に一度の愛を I
    -
    父の家を出たばかりのヤンシー・ドーキンズは、従兄の仲介で大企業の運転手として働き始めた。ある日、ベンツを走らせていた彼女はガソリン不足に気づき、給油しようと隣の車線を強引に横切った。とたんにクラクションがけたたましく鳴り響き、衝突しかけたアストンマーチンが追いかけてくる。車から降りて無茶な運転を非難する男性に、冷や汗をかきながらも、ヤンシーは言い放った。「何よ、うるさいおじさんね! 悪いのはあなたよ」彼は激怒し、あとで話をつけよう、と言い残して立ち去った。次の日、初めて社長室に呼ばれたヤンシーは、仰天した。あ、あなたはきのうの……!
  • 恋は嵐に似て
    -
    シドニーでジュエリー・デザイナーとして活躍するストームは、兄と妹のようにして育った男性ルークの不意の訪問を受けた。早くに母を亡くした彼は、幼いころにストームの父に引き取られ、それ以来ずっと父の事業を手伝っている。ストームは長いこと、父親の愛情をルークと競ってきた。嫉妬や悔しさのあまり、癇癪を起こしたことさえあるほどだ。わたしという娘がありながら、二人は本当の親子みたいだった……。その父親の健康が最近ひどく案じられるので、しばらくのあいだ家に戻ってほしい、とルークは言う。彼とともに故郷に急いだストームには、父が二人の結婚を望んでいるのがわかった。無理よ、ルークには愛と憎しみを同時にいだいてきたのだから。彼女の心に、かつてのつらい思いがよみがえった。
  • 初恋は永遠に 旅立ちの大地 I
    -
    富豪の夫との愛のない結婚生活に悩むララのもとに、十代のときに愛し合った相手リックが突然訪ねてきた。今や世界的な写真提供ビジネスで成功しているリックは、ララと夫の写った写真を偶然見かけたという。そこに明らかな虐待のしるしを見てとり、初恋の女性ララのために駆けつけてきたのだった。リックの助けを借りて、ララは夫の監視の厳しい家から逃げ出し、そのままセスナ機で奥地に飛ぶ。そこはリックにとって、苦い思い出のある土地だった。執拗な夫の追跡から逃れられるのかしら? ララの心は震えた。
  • プリンセスになる条件 地中海の王子たち III
    -
    「気は確かなのか?」突然、男性の声がして、愛馬をねぎらっていたミリーはぎくりとした。高すぎる生け垣を馬で飛び越えるところを見られたんだわ。しぶしぶ顔を上げた彼女は、さらに仰天した。目の前に、マルディビノ公国の皇太子ジャンフェロが立っていたのだ。屋敷に滞在していることは知っていたけれど、堅苦しい席が苦手なミリーは会うのを避けてきた。それにしても、どうして彼は痛いほどのまなざしで見つめてくるの?もうすぐ姉に結婚を申し込む人なのに。★地中海に浮かぶ島国マルディビノ公国の三人の王子たちの恋を描く三部作〈地中海の王子たち〉も最終話を迎えます。いよいよ皇太子ジャンフェロの登場です。★
  • パリの夜に捧げて
    -
    祖父が亡くなり、天涯孤独の身となったバネッサは、悲しみを癒すため、憧れのパリへと旅立った。ところが、最初に訪れたノートルダム大聖堂で、何人もの男につきまとわれ、観光気分も消し飛んだ。そこへ思わぬ救い主が現れる。「男が寄りつかないよう、僕が君のボディガードになろうか?」不良たちを追い払ってくれたうえ、あくまで紳士的な彼に、バネッサは心を許し、パリの街を案内してもらう。マルコスと名乗った彼がギリシアの大富豪と知ったのは、それから一週間後、彼にすべてを捧げたあとだった。★10月刊「麗しき罪人」にも顔を出していたバネッサとマルコスの恋のゆくえをお楽しみください。バネッサを愛人としか見なしていないマルコス。それゆえ成就まではかなりの紆余曲折が……。★
  • 麗しき罪人
    -
    「ポケットの中身を出したまえ」主催者のレオ・マカリオスに言われて、アンナは凍りついた。ルビーのブレスレットが見つかったら、身の破滅だ。宝石の発表会にモデルとして参加したのが悪夢の始まりだった。数分後、ついにルビーがポケットから引き出された。身を震わせるアンナに、レオはある選択を迫った。「盗みを償う方法は二つある。刑務所に行くか、きみに飽きるまで、ぼくを喜ばせるか。どちらがいい?」私に性の奴隷になれと?冗談じゃないわ。だったら刑務所に……?翌日、アンナはレオの別荘があるカリブ海の島へと旅立った。★モデルと億万長者の華麗な恋物語です。スリリングな場面の連続をご堪能ください。★
  • 罪深きヴィーナス ダラスの三銃士 II
    -
    マシュー・ナイトは、兄弟とともに危機管理会社を経営している。その彼のもとに、ある依頼が飛び込んできた。依頼主は父の知り合いの陸軍大佐で、婚約者を捜してほしいという。婚約者の名はミア・パルミエリ。彼女は麻薬の密輸に手を染め、忽然と姿を消したらしい。マシューはすぐさまミアの足取りをつかみ、滞在先のホテルに乗り込んだ。写真でも美しかったが、実物のミアはさながら女神のようで、罪を犯した女性にはとても見えない。だが人は見た目で判断できない。彼は怯えるミアに言った。「いまから身体検査をする。壁に手をつけ」★ミニシリーズ〈ダラスの三銃士〉第2話です。今回は次男マシューがヒーロー。前作での出番はわずかでしたが、彼の登場を待ち望んでいた方も多いのでは?どうぞお楽しみに!★
  • 砂漠の炎に抱かれて 恋の冒険者たち IV 上
    -
    最高の結婚披露宴の終わりに花嫁が投げたブーケが、夕空に舞い、まっすぐセシルに向かって飛んできた。だが、取る気になれず、やり過ごそうとしたとき、背後にいた男性がブーケをつかんで彼女の肩越しに投げ返した。彼だわ。しぶしぶ受け取ったセシルは直感した。今日が初対面の異国の人、ラウル・モンタルバン。フィアンセがいながらも、セシルは彼に心を奪われていた。ラウルが投げてよこした美しいブーケは、新しい恋の始まりを告げているの?いいえ。そんなこと、周囲が許してくれるわけがない。◆オーストラリア上流社会の人々を描く四部作〈恋の冒険者たち〉もいよいよ大詰め。第四話は華麗な結婚式の場面で幕が開きます。下巻は6月20日に刊行。読み応えある長編をお楽しみください。◆
  • まぶしすぎる恋人 恋の冒険者たち II
    -
    「なぜ私のことが嫌いなの、ロス?」サマンサは尋ねずにはいられなかった。お互い友人の結婚式で新郎新婦の付添人を務めて以来、久しぶりに会ったというのに、ことあるごとにロスはサマンサに敵意を示す。オーストラリア奥地への撮影旅行に際し、カメラマンの兄はロスに道案内を依頼していたが、サマンサが同行するなら断ると彼は言う。私がいったいロスに何をしたというの?彼女は意地になり、秘境への旅に同行する覚悟を固めた。
  • 甘い蜜の罠
    -
    ケータリング業を営むアンナは、両親との生活を支えるため、妊娠七カ月になったいまも休むことなく働いている。いつものように依頼先の屋敷に赴き、コース料理を用意した彼女は、ダイニングルームに入ったとたん凍りついた。客のなかに彼がいる……おなかの子の父親、フランチェスコが。フランチェスコとはイタリアを旅しているときに知りあい、すぐさま強烈に惹かれあって結ばれた。だがある日、彼は嘲りの言葉を残し、突然アンナのもとを去ったのだ。二人きりになると、フランチェスコは険しい目を彼女に向け、問いかけた。「たまには本当のことを言ってくれ。僕の子なのか?」★人気作家ダイアナ・ハミルトンの新作は、情熱的なイタリア人男性との恋物語。すれ違う二人に、幸せは訪れるのでしょうか?★

最近チェックした本