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-オーレリアには、王太子・ユベールと隣国の王・ランベルト、それぞれの妻となった記憶があった。それは同時に、ランベルトによって滅ぼされる自国を、戦火から救おうとした三度の人生の記憶だった。そして四度目の生を生きる今。もう自分には国を救うことはできないと心を折ったオーレリアは、せめて滅亡までの間、自分の持つ治癒の魔法で人々を救おうと修道院に入る。しかしそこで、かつての人生で夫だった二人と顔を合わせてしまって…。「あなたがほしい。あなた以外必要としていない」逃げ出した果てで掴む、衝撃の真実と必然的運命。 ※セット版との重複購入にご注意ください。
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-戦争で負け、敵国の伯爵との政略結婚を命じられた公爵令嬢シディ。相手は、この国を滅ぼした、冷酷で化け物のような人物という噂だ。まるで売られていくも同然ではないか――周囲の悲嘆をよそに、シディは気高さと誇りを見失うことなく黙ってそれを受け入れた。国境を越え、伯爵家に向かう道中で馬車がぬかるみにはまって立ち往生してしまうシディ。そんなシディの馬車を助け出してくれたのは、偶然にも結婚相手のリオン・マーティン伯爵。シディはリオンが本当は優しい人物であることを知って、喜んで結婚式に臨むのだった。だが、あろうことか、リオンは王に呼ばれたことを理由に式の途中でシディを残して退席してしまう。英雄と讃えられ、王のお気に入りであるリオンを、よく知りたいと考えるシディと、いつも不愛想で不機嫌なリオン。やがて二人はすれ違いながらも少しずつ距離を縮め、互いを求め合うようになる。しかし、そんな二人の関係を疎しく思う者たちがいた……。