いとうみく - 講談社作品一覧

  • おしごとのおはなし 看護師 すてきな3K
    3.5
    ママが通訳の仕事をしている花梨ちゃんは鼻高々。でも、友だちのりっこが、「希子のお母さんのほうがずーっとすごい」って言い返した。お母さんは看護師さん。次の日、花梨ちゃんから、「看護師ってー、3Kって言われてるんだよねー」って言われた。その意味は聞けなかったけど悔しくて……。「お母さんが看護師でよかった」って言うお父さんは、その意味をわたしに教えるために、お母さんが働く病院に連れて行ってくれたんだ。
  • 朔と新
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    兄の朔(さく)が1年ぶりに家へと帰ってきた。朔と弟の新(あき)は、一昨年の大晦日、父親の故郷で正月を迎えるために高速バスで仙台に向かい、バスが横転する事故に巻き込まれた。朔は視力を失い、盲学校での生活を送っていたのだ。大晦日に帰省することになったのは、新が母親と衝突したことが原因だった。本来の予定より一日遅れでバスに乗ったのが、運命を変えたのだ。 中学時代、新は長距離走者として注目を浴びていたが、ランナーとしての未来を自ら閉ざし、高校に進学した後も走ることをやめた。 そんな新に、突然、朔が願いを伝える。 「伴走者になってもらいたいんだ、オレの」 激しく抵抗する新だったが、バスの事故に巻き込まれたことへの自責の念もあり、その願いを断ることはできなかった。かくして兄と弟は、1本のロープをにぎり、コースへと踏み出してゆく――。 東京2020オリンピック・パラリンピックをむかえるにあたり年、ブラインドマラソンを舞台に、近いからこそ遠くに感じる兄弟、家族の関係を描き切った一作。日本児童文芸家協会賞を受賞し、2年連続で夏の読書感想文全国コンクールの課題図書に作品が選出された、児童文学界屈指の書き手、いとうみくが渾身の書き下ろし!
  • 真実の口
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    夏の読書感想文全国コンクールの課題図書に作品が選ばれる常連であり、野間児童文芸賞、ひろすけ童話賞、河合隼雄物語賞など児童文学の主要な賞を続々受賞した、いとうみくによる書きおろし最新作。 中3の冬、受験を控えた青山湊(あおやま・みなと)、七海未央(ななみ・みお)、周東律希(すとう・りつき)の三人は、 祠の前にしゃがんでいる小さな女の子を見つけた。雪はやんだようだが、気温は下がっている。何もしゃべらず、動こうとしない少女を放っておけば、凍死してしまうかもしれない。三人が下した判断は、この子を交番に連れて行くというものだった。それから四週間後、校長室に呼ばれた三人を迎えたのは、警察官たちだった。適切な判断と思いやりに感謝状が贈られたのだ――。 高校生になった年の夏、三人はファストフードで再会する。七海が「これ見て」と出したスマホの画面には、親による子どもの虐待事件のニュースが映し出された。もちろん、あのときの女の子とは別人のニュースだ。しかし、三人それぞれがあのときの女の子の様子に不審なものを感じていた。名前や住所を尋ねてもけっして口を開こうとしなかったこと、交番に連れて行こうとしたとき暴れて抵抗したこと……。「もしかして、わたしたちすごい誤解をしてたってことはないかな」。警察から感謝状を贈られた三人は、自分たちの行動が間違っていなかったかをたしかめるため、あのときの女の子を探し始める――。 児童文学界のトップランナーが、人の善意とは、正しい行いとは何なのかを模索する高校生たちを描き切る。
  • たべもののおはなし やきにく きょうはやきにく
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 福引で当たって松坂家にやってきたのは、「厳選黒毛和牛」の超高級肉! きょうの晩ごはんのスペシャル焼き肉に決定!! きょうの焼き肉を、もっともっとおいしく食べるには、どうすればいいのかな? 直人はお父さんに連れられて、おなかをすかせるために散歩に出かけました。“やっきにっく やっきにっく”って歌いながら、お肉のことを考えているうちはよかったんだけど……。

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