瀬川貴次 - 集英社オレンジ文庫作品一覧

  • もののけ寺の白菊丸
    4.0
    数えで12歳となった白菊丸は、母と離れて勿径(もっけい)寺へと入った。さる貴き方の落胤である白菊丸は寺で修業し、ゆくゆくは僧侶となるのだ。始まった寺での日々。同じように預けられた稚児たちと一緒に学び、幅広い教養を身に着けていく白菊丸は、ある日、先輩稚児たちに声をかけられた。曰く、勿径寺の宝蔵には力ある物の怪たちの骸が封印されている。新しく寺に入った者は、胆力を鍛えるため、夜中にひとりでその宝蔵に行かなければならない、と。新人いびりとも知らず、その夜、白菊丸が宝蔵を訪れるとそこには白い毛皮をまとった物の怪がいて…。稚児たちがつぎつぎと騒動に巻き込まれるなか、和尚には何やら隠し事があるようで?
  • 怪奇編集部『トワイライト』
    4.3
    大学生の駿は、先輩の紹介で雑誌編集部のアルバイトをすることに。「巷の噂を検証するとか、そっち系」という曖昧な説明だったが、興味から訪れてみると、そこはUMAや都市伝説を紹介するオカルト雑誌『トワイライト』の編集部だった! 勢いで働き始めたものの、駿に霊感的なものがあったせいか、妙な事態に巻き込まれてばかりで? まったりオカルト事件簿! 【目次】プロローグ/恐怖! 上野に眠る戦死者の亡魂/脅威! 太古の海の巨大生物/徹底比較! 最強開運グッズ/夏の記憶/あとがき
  • 怪談男爵 籠手川晴行
    3.9
    男爵家の当主ながら定職に就かず、裕福な姉の嫁ぎ先からの援助で悠々自適の生活をおくる、美貌の青年・籠手川晴行。怪異に愛される彼はひとたび奇妙な話を聞けば、首を突っ込み東奔西走。二枚目歌舞伎役者・市川翔燕の婚約者を悩ませる不気味な音、老舗商店の息子を虜にする妖しい娼妓、夜な夜な現れる十二単の女……。花咲く帝都を舞台に、大正モダン怪奇譚開幕!
  • わたしのお人形 怪奇短篇集
    4.0
    数合わせで参加した合コンで知り合った男につきまとわれたことから、引っ越しをした大学生のゆかり。理想的な新居に移り、気分もリフレッシュしていたのだけれど、押し入れの天袋から前の入居者のものだと思われる市松人形を見つけてしまう。引っ越しを手伝ってくれた友人の尚美は怖がっていたけれど、骨董品好きなゆかりは……?(『わたしのお人形』より) ほか6作品を収録した、恐怖だけじゃない怪奇短篇集!

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