• Dr.STONE 26

    Dr.STONE 26

    少年・青年マンガ
    購入済み

    素晴らしい作品。だからこそ

    素晴らしい作品でした…!最終回まで感無量!
    だからこそ、終章の駆け足感だけがただただ惜しい思いです。

    宝島で突然に石化光線が降り注いだとき、
    アメリカに着いたとたんに飛行機が飛び込んできたとき、
    読者の度肝を抜く展開で始まる大きな困難は、だからこそ乗り越える千空たちの活躍が光って、ハラハラドキドキしながら読み続けました。
    その大きな困難が、終決章になって途端に小さな見せ場の波に変わってしまった。

    かつて「世界各地に都市を作る!」と5つの都市が上げられたとき、
    その最初のコーンの都市から超合金の都市にかけて大きなドラマが描かれたとき、
    他の3つの町もさぞかしドラマが待ち受けているんだろうと思っていました。
    しかし終決章になってから登場した各都市は、大きな困難もなく(サイの絡みは面白かったのだけれど…!)、クラフトもすっかり困難もなく1話ポッキリでご用意される流れとなり、流れるように通り過ぎてしまった感でした。

    もちろん楽しかったです。
    ただ、村時代の地道だけどワクワクするクラフトや、宝島やアメリカなど大きな困難を劇的に描いてきた作者さんなら、終決章でももっとワクワクドキドキさせてくれる話がきっと作れたはずだと思ってしまって…!

    あるいは本当に終決させるだけのつもりだったからかもしれませんが、最後の大盛り上がりかと思われたこの終決章が、こんなに新天地を回ってたくさんクラフトをするのに、こんなに少ない話数で終わるなんて思わなかった。
    前巻の終わりで、ついに宇宙へーー!とアオリをいれたところで、もう終わってしまうとは思わなかった。
    それがただただ惜しいです。

    原作者さんのネタが尽きてしまったのなら仕方ないのですが、よく「週刊連載はとても忙しい」とおっしゃっている原作者さん、終決章の前あたりから、さらにもうひとつ連載始まりましたよね…?Dr.STONEだけでも十分忙しいとおっしゃっていたのに…。
    もう一作もさぞかし素晴らしい作品なのでしょうが、やはり対象読者がだいぶ違う話なので。世界中の子供達をワクワクさせてくれたこの話を全力で書き切ってから次の連載に取り掛かることはできなかったのかなと、今はそれだけが残念です。
    たたDr.STONEは素晴らしく面白い漫画でした。ありがとうございました。
    もっと続いてくれ…!

    #アツい #感動する #カッコいい

    2
    2022年07月04日
  • Dr.STONE 25

    Dr.STONE 25

    少年・青年マンガ
    4.8
    (81)
    購入済み

    最高だが駆け足展開

    宇宙へ向けての盛り上がりが最高潮。

    会う前からずっと千空の味方をだったコハクが認められるのはとても嬉しかったし、龍水が最善のためにと葛藤する姿は胸が熱くなった。
    「ついに宇宙へ」という展開から、次巻予告まで盛り上がりは最高潮。とても楽しい。

    だからこそ、駆け足展開が残念。
    連載当初から千空が目標としていたこの節目で宇宙船のクラフトが、クラフトをなんとか楽しく見せようとした初期のような努力もなく描写が激短、キャラの一言だけで数年経過させてショートカット、など、作者さん忙しいらしいね…を如実に感じる展開。
    初期のクラフトや宝島やアメリカ編はあんなに盛り上がらせてくれたのに、ここにきてあの大きな盛り上がりを作ってもらえず、もう次が最終巻だなんて…作品が楽しい分だけ悲しい。

    #アツい

    1
    2022年03月28日
  • Dr.STONE 星の夢、地の歌
    購入済み

    原作では拾えない閑話が鮮やか

    ジャンプ作品のノベライズに対する期待値は、過去の実績からして最低限だった。
    けれど読んでみたら、今作は存外面白かった。

    1章は、娯楽の少ない石世界で昔語りを求められた千空が話す「三七〇〇年前の科学部乗っ取り」。
    2章は、千空の話を元に石世界で「歓迎会」を催そうと試みる科学王国の交流。
    舞台を大きく変えながらも、話には一本筋が通っていて好印象。

    千空15歳のスペックを現代社会ベースで知ることができたことや、初期石神村の生活基盤とその向上について垣間見れて嬉しい。
    Dr.STONE本編はテンポのいい展開が大いに魅力だが、反面交流パートや過去話は削られやすい土壌なので。

    15歳にして年嵩の挑発に動じず、毒とユーモアを含んだ講義ができ、どんな人間にも真摯に対応できる千空のスペックマジ主人公100億%。現代社会向けの技術力もみせてくる。
    しかし、その千空でもすくいきれないところに手を伸ばす大樹と杠の心強さ…!
    実に良い旧世界が垣間見れた。

    オリキャラが多くなる1章も、「ナイス先輩」や業罪重い「タケミカヅチ先輩」など、印象とインパクトから肉付けする構成が受け止めやすかった。
    主役たちのように特別でない、けれど個性のある彼らは身近に描かれている。終盤に名前を呼んでくれる展開が熱い。
    ラスボスにしてヒロイン部長は、千空との共通点と相反性がとても良く「停滞と前進」の対話は染みた。

    石化とは、座り込んで動く意思をなくすことなのか。治してくれイシのお医者さん。

    そこからのペルセウスならぬダイダロスとイカロスを生かした展開は、本当良かったのでいつか原作でも回収してほしい…!
    イカロスに感じていた絶望感が希望に変じる流れが最高。上空100kmのゴミ投機車に唆る。


    文脈も、ネギでも白菜でもなく大根を持ってきたかと思えばそれを最終工程のロケットに絡めてくる工夫や、進行と停滞の対比と解きほぐす構成など、楽しんで読むことができた。
    パスツールやクラインの壷などサラリと普段聞かない用語を混ぜ込む論調も、地の文が皮肉な言い回しを使ってくるのもDr.STONEらしい面白さを感じる。

    クロムは、ルリの孤独やひょっとしたら寂しいのかもしれない千空の慰めなるかもと思えば、よくわからないバンド活動も全力でやってくれる男だよ…!

    3
    2020年08月18日