• 貧乏国ニッポン ますます転落する国でどう生きるか

    穏やかな評論で好感が持てる

    加谷珪一さんの語り口はデータに基づく淡々とした口調でとても読みやすかった。
    一点、「金融緩和の副作用はハイパーインフレでは無く、金利の上昇による利払いで税収が吸い取られ財政政策の選択肢が狭まること」という部分をもう少し掘り下げてほしかった。
    たとえば上念司さんが提唱する「政府が100年国債を発行し日本に景気回復をもたらす」というアイデアについて、加谷さんならどう反応するのか是非聞いてみたいと思った。
    日本の場合、民間企業の力に頼るのは無理ではないか。新しい価値観を作り出せる日本人経営者はほとんどおらず、多くが過去の資産の管理に終始しているように見受けられる。日本は政府がグランドデザインを...続きを読む

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