• また、桜の国で
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    桜は咲いただろうか

    桜は咲いただろうか。
    いや日本において散る姿が美徳とされる桜にそれを問うのは愚問かもしれない…そんな感想が残った。

    フィクションであろうが史実が本流となっており戦争を知らない世代の日本人でも「戦争を内側から観ることが出来る」貴重な作品である。ましてや難しいであろう東欧を混血の視点で描くことでそれを可能としている。

    帝国の娘から流れる須賀さんのヒューマニズムも歯切れが良く心地よい。

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    2017年12月24日