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ネタバレ
雨月と秋彦
お互いが好きで好きで仕方がないからこそ離れなければならない2人がとても切なく美しい物語だった。雨月にとって音楽と秋彦は同じくらい愛しているものだけれど、プロのヴァイオリニストとして生きていくためには秋彦と別れなければならない。だけど雨月は秋彦が好きだから別れを切り出しながらずるずると同棲を続ける。秋彦は雨月といると音楽の才能の違いを見せつけられ音楽に対して情熱を失ってしまう。互いが互いを苦しめながら愛している。雨月が真冬に言った「音楽だけは残ればいいのに」という台詞で何度も泣いた。遠く離れていても音楽をやっていればずっと秋彦と繋がっていられるのだから。