ノンアル生活さんのレビュー一覧
レビュアー
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情報が大渋滞の急展開。
22年現在の最新刊。とうとう敵討ちを実行する犬山道節。8章ラストで登場した新キャラが気になっていたら、まさかの異能力戦争へ!戦場に立つ妖精みたいなお姫様や、いつも笑顔の美青年とか不穏極まりない。まさかの展開も待ち受けていて、茫然自失となりながら読み進めると、意外なところで意外な人たちが出会ったりと続きが気になって仕方ない。 この章の途中から連載方法が変わったので、続きが読めていない人はここからですよ。7章での玉梓の来襲からの流れで心配事は続いていますが、仇の扇谷を道節が単身襲撃するのは大きな見せ場の一つ。とうとう5人が出会う?実は出会った?というハラハラ回。 長い原作でも、犬士が揃うのって実はレアなので、5人が顔を合わせる次の章に期待が膨らみます。
信乃が理由なく人を斬ることに納得できないのも大切に描いてくれているし、ずっと仇を狙っている道節でさえ暴力で得られるものは何もないとわかっている。力だけが正義だった時代の中で、なんとか地に平和をと願うことも作品のテーマとしているのもポイント。 各領主達の動きも見えてきて、管領、古河公方、里見家といった大きなパワーバランスもだんだん気になってきます。主人公達のロードムービー的なところもあって、序章は東京都大塚からスタート、古河、行徳を経て現在群馬県妙義山観光を終了。長野県境へ向けて移動中。江戸時代には旅行記的な側面もあったかもしれませんが、現代ならRPGとしての魅力ですね。 数々のリメイク作品を生み出し続ける八犬伝の新しい冒険をお楽しみください。 -
クールな男の子は好きですか?
なんと言っても可愛らしく、親しみやすい絵柄とカラーが魅力。
5章から表紙が犬川荘助、犬山道節にチェンジ。前作4章で荘助の危機を救い、共闘した道節。大切な人を目の前で失なう経験をした二人が、それぞれの進む道への決意を固め、ある約束をします。ここまではあまり一人ひとりの内面や関係性を深く描くことはなかったのですが、5章ではかなり踏み込んだ展開でちょっとドキドキするシーンも(考えすぎ?)個人的には冒頭の幼い荘助と浜路の姿は是非見てほしい。主人公の信乃に比べ、冷静で理知的、秘めた情熱の荘助。5章は彼のクレバーな魅力が十分に発揮されていて必見、絶対ファンになるとおもいます。悪役登場からのまさかのイケメン枠、実は育ちのいいツンデレ王子の道節。スカしてる癖に、ちょっぴり抜けてる御曹司で濃い系大人のイケメンというあたり、大人の読者向けにも手抜かりなし。(余計な腐の心がくすぐられますが、本編は一切そっちの表現はないので小学生の保護者はご安心ください) 道節と幼馴染の従者との別れのシーンは、主従物大好き読者にはグッときます。
また、5章はオリジナル色が強く、原作を知っている読者には先の展開が楽しみになるという特典あり。難解な原作から少し距離を取っても、時代劇の持つ魅力は絶妙に残して、運命に翻弄される人間ドラマを十分に楽しめるようになっています。
リメイク作品では生死の扱いが分かれるヒロインは、今作では主人公を応援する読者代表であり、理不尽に対してNOをいう希望として活躍。 江戸時代の原作では添え物の、女の子達が魅力的に躍動するのもこの作品の魅力の一つです。ここから先も新しいキャラクターが登場してくるのでぜひ続編も読んでください。 -
可愛くて読みやすい、初心者向け
江戸時代のベストセラー、当時から商業二次創作されていた人気長編小説。現在もさまざまなコンテンツで取り上げられてます。ここまでくると、オリジナルがどんな話か知らない人もいるのでは?饒舌で複雑で、江戸時代の風習や道徳がみっしり詰まった原作はちょっとハードル高め。「八犬伝ってどんな話?」という初心者におすすめです。表紙を見たら分かる通り、主人公を少年にして扮装もやや現代的。「別の日本」として室町時代あたりを考証も緩やかに、親しみやすいキャラクター造形でお話が進みます。 古典的な時代物を希望の方には向きませんが、因果応報を前面に出した人の死や暴力流血が極力抑えられ、子どもが読んでも無理なく主人公達に感情移入できるお話です。 一方で(序章では2人ですけど)八犬士が、フルカラー表現が十分に生かされた魅力的なキャラクターに描かれているので、イケメンがたくさん出てくる作品好きな大人にも十分応えてくれるとおもいます。
小学生向け新聞での連載から始まった作品なので、テンポよくわかりやすい、親しみある表現です。
序章から4章までは一気に読むことをおすすめします。有名な八犬伝の基本設定と、歌舞伎でも上演される名場面「芳流閣」、悪霊玉梓に故郷が襲われる「大塚村」まで。犬士4人が登場します。ここまでは導入部分で、この先まだ見ぬ犬士を探す謎解き、因縁の仇との戦い、悪霊玉梓や神々の思惑など、スピーディでありながらお話がどんどん膨らんでいくので続編もぜひ読んでみてください。