日々の何気ない日常
ラスト近くの「世の中は戦争の真っ最中なんだけど、日々の何気ない生活が丁寧に愛おしく描かれてて」というのが、この漫画で描こうとしたことなんだろうね。セックスもそういう何気ない生活の一部として表現してるので自然な感じで猥褻さがない。ふみちゃんは小説が書けなくなった作家、類さんも定職に就いていなさそうで、印税でしばらくこんな生活ができるのかもしれないけど、普通の人は「戦争の真っ最中」の世の中に振り回されて生きていて、何気ない生活を愛おしく思う余裕がない。だから癒やし効果があるんだけどね。