どんぐりすさんのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
誤った選択の果ての無慈悲さ
光と闇、愛憎と死と孤独、栄枯盛衰を描いた美しい作品でした。
間違え続けた人々の、とりわけ月光王のむかえた最後は孤独でしたが、みんなしがらみが無ければ月光王の事を素直に愛せたと思うし、本人に届かなかっただけでハンは物理的にも側に居たんですよね。手を握ることが間に合わなかった事を悔いながら生きてきたのかと思うと胸が押し潰されそうになります。
そんな押し潰されそうになる感覚が並のように繰り返し襲ってくるのが本作の中毒性といいますか。
なんやかんやあったけどみんな幸せに暮らしました、じゃない。ハッピーエンドじゃないのが光と黄金期を際立たせる。栄枯盛衰が美しくて感動した。
普段このジャンル、雰囲気の作品は読みませんが、夢中で読み、唯一無二の世界観に引きずり込まれました。
絵がシンプルだな、という第一印象でしたが読み進めるうちに線の美しさや洗練された表現力、装飾の煌びやかさが分かってきます。
すごい作品でした。