• 進撃の巨人(23)

    進撃の巨人(23)

    少年・青年マンガ
    購入済み

    やっぱり天才かもしれない

    序盤で主人公があれになった時や、主人公の同期にあれが多い事とか、少し前のお話で政治や人間同士のあれなお話なんかで
    何度か挫けそうになりましたが、読み続けてよかったと思える内容。
    ゾンビ物の変形だと思って食いついたお話だけど、巨人(ゾンビ)の正体がわかりつつある今でも面白さに変わりはなく、その訳を考えると、
    どんなにしっかりした登場人物でも巨人の前では泣き叫び許しを乞うところとか、
    どれだけ悲惨な状況に置かれても笑いを忘れていなかったり、
    百人いれば百の事情がありその事情の上に百の正義があったり、
    そのせいで見るものに依って、過去の出来事の善悪が線引きできなかったり・・・
    お話自体は完全なファンタジーなのに、その中に出てくる人物が現実に忠実すぎるくらい人間臭い。
    この辺りにこのお話の面白さがある様な気がします。

    で、前置きが長くなったのですが今回のお話は、
    上で書いた百人いれば百の事情と正義があるってことを
    頭に刻みつけるお話だと思います。
    本当の歴史を誰も客観視出来ない以上、国や民族の紛争、戦争なんて人間のエゴとエゴのぶつかり合いでしか無いという現実でも当たり前のことを
    じっくりと頭に叩き込まれる感じの内容です。

    こんな感じで最終話まで人の世の現実をリアルにファンタジーの中に落とし込んでくれるのなら、右や左で騒いでいる方々に
    教科書として読んでほしくなる作品になると思います。

    お話が面白ければ、カッコイイロボットも、強すぎる主人公も、萌えキャラも、しずかちゃんのお風呂シーンに始まるHな描写も一切いらないってのを最後まで貫いてほしいです。
    最終話が待ちきれない唯一のお話です。

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    2017年08月16日