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ウザい女のあるある

一話目。地味だけど計算高い主人公の結婚式。派手な親友(上辺だけ)が出席してきて、マウンティングによる挑発。自分より先に、しかもイケメンと結婚するなんて許せない。挑発に切れる主人公。さんざんのウザいバトルの末、主人公が知ったイケメン夫の真実に驚き。

二話目。人気アイドルグループの追っかけ主人公。推しメンに貢ぐも、やがてお金にも限界が。お金に困った主人公は、職場でのタブーに踏み込んでしまう。さらに、推しメンの自宅も突き止め、膨らんだ妄想に押されるように、ある行動に出る。

三話目。SNSでも人気のお洒落主人公。仕事も順調でイケメン婚約者とも幸せ生活。ある日、会社の派遣社員がファッションや...続きを読む髪型など、主人公の真似をしていることに気がつく。やがてエスカレートした派遣社員の真似は、主人公の人生を乗っ取りはじめる。

それぞれコンパクトで、起承転結がはっきりしたストーリーの中に、現実のウザい女あるあるが、ふんだんに散りばめられています。

肥大した自己承認欲求の果てに

誰であれ、自分を認めて欲しいと思うもの。
その欲求を現実社会ではなく、SNSというバーチャル世界の中で手軽に満たすことができると、本作の主人公のような、いわば依存症にさえ陥ってしまうのであろう。
短い作品であるがゆえに、表現は極めて単純化されているが、肥大した自己承認欲求が暴走したときに覚醒しうる、人間の心の闇には少なからずの恐怖を禁じえない。

やや拍子抜けするまともさ

煽り尽くしの表紙のコピーに釣られました。
ストーリーは、孫が欲しい姑が、ぶっ飛んだ方法をあれこれ行うというもの。
テーマとしてのエグさはあるものの、全体的にコンパクトにまとまったストーリーと、安定した絵柄のせいか、表紙コピーほどの強烈さにはやや欠けました。
頭おかしいレベルの内容を期待するとやや拍子抜け。しっかりした漫画を読みたいなら、200円では良作ではないでしょうか。