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他者とどう向き合うか。
最終話での「触れ合いにくいままでいい」というハルからレゴシへの言葉。
これまで登場人物たちが伝えてくれていたことが、
この一言に凝縮されているように感じられました。
誰かと心から関わりたいと願うのであれば、
自分と異なる性質を持った存在として、相手を正しく敬い正しく畏れ、
全ては理解できないかもしれないけれど、それでも理解するために、
ありのままの相手に近づいていくほかない、ということ。
それは肉食草食という極端な関係でなくとも、
例えば私たち人間同士でもきっと同じく、繋がりを築くにはまさしく命がけで、
だからこそ分かり合えたときに得られるものは、きっと何にも代えがた