• ダンジョン飯 1巻

    ダンジョン飯 1巻

    少年・青年マンガ
    購入済み

    奇抜でありながらスルッと入る

    ほとんどネタが出尽くしてマンネリ化したファンタジーRPGの世界を背景に、よくまあここまで斜め上の発想ができたもんですね。
    いや、むしろそのマンネリさえ武器にして既出感を共感にかえている計算さえうかがえます。

    かといってそのナイスアイディアな題材に寄りかかりすぎることもなく、キャラクターたちの人間味や生々しい反応、意外性や予想に反する行動なども各所にちりばめられ読者を飽きさせません。

    もともとこの作者さんは短編などでも、そういった予想外の流れや人間心理などの描写が魅力的でしたが、今回はその魅力が一気に溢れだしたような印象をうけました。

    そして作中に出てくる食材の味が、なんとなく想像できてしまうようになっているのも大きなポイントです。

    例えば水炊きにとある食材を入れるくだりがありますが、その質感、見た目ともに完全にくず切りと一致するんですよね。
    そういった作中で出てくる食材が、見知った食材と似かよっているという点に気づいたとき、キャラクターたちと一緒に食事をしているような、つくったものをドキドキしながら味わっているような気持ちになることができるんです。
    いわば内容が難なくスルッと頭のなかに消化できてしまうんです。
    私事ですが自分はその話を読んだあと、たまらなくなって実際に水炊きを食べにいってくず切りを鍋に入れちゃったくらいですから(笑)

    かめばかむほど味のでる「ダンジョン飯」
    まだ1巻目ですが、もう次が待ち遠しくてしょうがないです。

    9
    2015年01月29日