• ダンジョン飯 1巻
    購入済み

    奇抜でありながらスルッと入る

    ほとんどネタが出尽くしてマンネリ化したファンタジーRPGの世界を背景に、よくまあここまで斜め上の発想ができたもんですね。
    いや、むしろそのマンネリさえ武器にして既出感を共感にかえている計算さえうかがえます。

    かといってそのナイスアイディアな題材に寄りかかりすぎることもなく、キャラクターたちの人間味や生々しい反応、意外性や予想に反する行動なども各所にちりばめられ読者を飽きさせません。

    もともとこの作者さんは短編などでも、そういった予想外の流れや人間心理などの描写が魅力的でしたが、今回はその魅力が一気に溢れだしたような印象をうけました。

    そして作中に出てくる食材の味が、なんとな

    8
    2015年01月29日