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累という鬼
累は、今まで読んできた本編内で最大の(ラスボスを除く)敵だったと思います。下弦の鬼という称号と、炭治郎の専売特許だった糸に関わる強能力持ち。炭治郎達が苦戦する相手を下っ端として扱い、鬼殺隊の最高戦力である柱も引っ張り出す大敵。
そんなとんでもない相手だ、さぞかし生まれた時から悪だったに違いない。
でも実際はそんな事はなく、無惨に人生を狂わされ、自分の責で失った家族を欲しがる被害者だった。そう思うと彼の能力は人形遊びをしている様な、哀れささえ感じられるものになってしまう。
二回目に読むときには、今読んだ時の強敵感を感じず、また別の視点で読めるんだろうな、と感じました。