最高タッグじゃんか…そして沼
東西東西、お立ち会い。刀語と刀剣乱舞、それぞれを入り口として作家さんと絵師さんの両名のファンになって幾星霜(ってほどでもないか)。作家さんも絵師さんもどっちも好きな私としては最高でしかないという一言に尽きます。西尾維新さんのポップで軽快な文体や魅力的なキャラクターが面白おかしく活躍する様、そしておよそ自分では考えつかないような世界観や設定の数々に終始驚き、楽しませてもらいました。それを彩るキナコさんの美麗かつキュートなイラストのおかげでより一層このシリーズを楽しめたように感じます。毎回表紙だけでなく、キャラクター紹介、作者あとがきの後のイラストも毎回書き下ろしなどで豪華だなと思います。全巻11冊と電子書籍だけということでプロモーション用のカラーイラストまでついてこのお値段は安い…
学園ものでもありミステリーでもあり、少女が夢を追いかける物語でもあり、少年達が美しさを追い求める話でもあり、挫折や失敗や自嘲を味わいながらも立ち向かう話でもあり…一概にこんな話とまとめるのは難しいのですが、とりあえず美少年です(ここに来て説明の放棄)。最終巻の「謎を解き、君が笑えば大団円だ」の煽り文の通りに最終巻まで読めば何となく笑顔になっちゃいます。キャラクター皆だけでなく、読者までが笑顔になってこその大団円という感じなんですかね?とても素敵だなと思いました。
11冊もあるけど読めるかな?と思われるかもしれませんが、キャラクターが皆愉快で彼らの行方を追ってるうちにいつの間にか1冊読み終えてるので…あと単純に1冊の文量が割とスッキリしているので読みやすいと思います。
アニメ化、5月の新刊発売によって破竹の勢いで人気を得るであろうこのシリーズ(あくまで一個人のしがない妄想と願望であることをご了承ください)。一気に沼にハマりたい人、気になってるけどどうしようか迷ってる人、作家さんか絵師さんのどちらか一方でも好きな人、買って損はないと思います。(保証も補償もできないけど)南北!
(お気づきの方もいるかもしれませんが、語りを作中のものと若干?寄せているのでネタバレ含むとしてます。カワバンガ!)