【感想・ネタバレ】ポリアンナの青春のレビュー

あらすじ

『少女ポリアンナ』から6年後.成長したポリアンナは,ポリーおばさんといっしに滞在先のドイツから帰国した.幼友だちのジミーは見違えるような青年になっており,恋が芽生える.みずみずしい青春編.

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Posted by ブクログ

ネタバレ

大人になっていくポリアンナ、変わるものと変わらないもの。

ポリアンナを姉のところへ置いてくれないか。療養所で知り合ったデラに頼まれてボストンに住むカルー夫人の元へ行くポリアンナ。都会のボストンでポリアンナが出会った人は——。カルー夫人の探している甥ジェイミーや、それぞれの恋模様など、盛りだくさんの青春編。

チルトン先生あっさり亡くなりすぎですよ。まずはそう言いたい。そして幸せゲームができなくなるポリアンナ。誰かほど不幸じゃないから私は幸せ、という考え方の限界をポリアンナは知る。辛いと感じている人にあなたは幸せですよ、と言う難しさも。与えるだけでは済まない貧しさが世にあることも。のべつまくなしに婦人会の話をしてゲームに誘っていたポリアンナも魅力的であったが、大人になりゲームや幸せ、貧富の差について考え悩むポリアンナは人間味があっていっそう魅力的である。

成長したジミーには完璧さしか感じない。嫉妬のあまりハイジのペーターのようにどこかで松葉杖を捨てたらどうしようと疑ってしまって申し訳なかった。人間もできてるし、大きな仕事をしているし、相手を思いる優しさも、自己犠牲を引き受けようとする清廉さもある。そして最後に付け加えるように家柄が判明。いなくなった甥のジェイミーであったことはなんとなく最初からオチは見えていたが。本物のジェイミーが出てくることを恐れているジェイミーとの関係をどうまとめるのかが読めなかったが、ペンドルトン氏(ジョンおじさん)のファインプレーに尽きる。

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2022年02月26日

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