【感想・ネタバレ】もしも人食いワニに噛まれたら!のレビュー

あらすじ

ワニが好きすぎてオーストラリア在住20年。「人食いワニからは逃げられるか?」「どんな人がワニに襲われているのか?」「ワニの口は手でおさえられる?」「特別製のワニの心臓」「驚異的なワニの成長」「一生のうち50回も歯が生え変わる」…など、知られざるワニの生態に迫ります。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

バナナワニ園に行ってあまりの大きさと恐竜のような身体に惹かれ、生態を知りたくなり読んだ。

バナナワニ園で見たワニも相当大きかったが、世界には6メートル以上のワニがいたと知って驚愕。
そして現存するワニのような生物が太古の昔に既にいたというのにはロマンを感じる。

人を襲うこともあるワニと共存するためのオーストラリアの歴史と政策は、日本でのクマ問題においても参考にできそうだと思った。

タイトルの「人喰いワニに噛まれたら?」のアンサーとしては以下の通り理解。①ワニがいるエリアには2人以上で行く、②噛まれそうになったら横跳びで瞬時に逃げる、③噛まれてしまったら頭を棒などで猛烈に叩いて離してもらう、ことで溺死を免れる。

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2025年01月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

もしも人食いワニに噛まれたら、そりゃ死にますよ。死因は溺死。サメでの出血死とは異なるところが面白い。本書は、ワニ研究者によるワニ好きのための本です。
16歳のときにワニに魅せられ、ワニ研究者になり、今はオーストラリアのとある公的機関で研究をしているそうです。
フィールドワークに基づく、研究者の本は面白いですね。琴線に触れます。
自分は、ヘルスケア系なので、「ワニの血からできる魔法の薬?」の項は短いですが、大変興味深かったです。ワニに指を噛まれて怪我自体は大したことがなかった人が、感染症で肩まで腫れ上がったことがある、というエピソードを踏まえ、それだけワニに病原菌が共存していてもワニ自体に問題はないので、ワニの免疫力がとてつもなく高い(らしい)ので、ワニの研究を、とのこと。
まあ、ワニ由来の薬が承認されたら、注目は浴びることは間違いないでしょう。
それとワニの心臓の構造についての記載も、イラスト付きの心臓の絵で詳述されており、ワニが長時間、水に潜っているときには肺動脈が閉まって、肺への血流供給が止まり、右心室から本来肺に行くべき静脈血が行き場を失って、パニッツア孔という弁の働きによって、静脈血が混じった血液が再び大動脈の血流に乗るという特殊な機能があるとのこと。肺バイパスというそうで、脳だけ優先的に、血液を回して保護し、水中にいる時には、手足や内臓などには多少酸素の混じった血液で急場をしのぐという循環器なのだそうです。カメも同様な肺バイパスをもっているそうですが、鳥類・哺乳類で完全な滲湿壁をもっている動物で肺バイパスを持っているのはワニだけだそうです。いやー知りませんでした。
あとは、ワニの性別は卵が孵るときの温度で決まるということですかね。
個人的に、ワニは時計のベルトや財布の素材として大好きでしたが、現役研究者のワニ愛に溢れる研究本を読み、より一層興味が湧きました。

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2021年09月05日

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