あらすじ
たくさんの責任がある。
それでも、人生は一度きりだから。
茂木さんからの援助で老人ホーム事業を軌道に乗せ、長年連れ添った岬と結婚するなど順風満帆なケンショー。しかし、るなと茂木さんの策略で一気にどん底に落とされてしまう。
ビジネスを介した二人のバトルはついに決着し、約束通りケンショーが郷田家の「子種」になるかに思えたが――。
郷田るなに、最大の敬意を。堂々の最終巻!
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何も考えず、とにかく読んでみてください。
読めば必ず、気付かぬうちにるなの魅力に取り込まれていることでしょう。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
憎しみであれ憧れであれ恋であれ、一方的に感情を募らせるとそれが執着となって人生を破綻させていく。感情はお互いに向き合っていないといけない。
“私”だけでは成立しない。“あなた”と“私”の真ん中を見つけていく作業、対話、それが出来る人とじゃないと関係は築けないのかも。
るなが、るながケンショーに抱かれたことを悪いことと切り捨てられない。
たった一つの行動に心が救われてしまうことはある。
神の力を借りるには人生全てを捧げないといけないのかもしれない。
でも心がどっちに寄っていくかだと思う。神様も救ってくれるのかもしれない。でも、神様は教室にさらされた自分のパンツを取ってくれない。ケンショーはそれを取ってくれた。ケンショーだけが救ってくれた。少なくともるなの心は神様よりもケンショーに寄ったのだろう。読者的には「スバルにしとけよ!」「生き方に理解してくれる人の方がいいよ!」って思うけど、でも読者もるなのパンツは取ってやれないからなぁ。
しかし生まれてすぐに自分の意思なしに人生が決まってしまうなんて恐ろしすぎじゃないか?
「あなたは神の子だから」なんて。身勝手すぎ。家族の横暴。虐待にならないのか、これは。
火神が(いるとして)、あの時に、借り腹になりたいと宣言したときに火が揺れたのは火神とて消えたくなかったからだと思う。神様は信じる人が居なくなったら消えてしまうから。神とて所詮消えるのが怖いのだ。でも信じる人がいる限りはそこにあり続けていられる。人がいるから神が作られたのか、神がいるから人間は信じるのか。卵が先か鶏が先か、みたいな話ね。
おもしろかった!!!!怖かったけど!!!!