あらすじ
その日、首相官邸は戦場と化した! 日本初の女性首相とアメリカ国務長官が首相官邸で会談中に、テロ集団が官邸を占拠。首相と国務長官が人質となる。女性で初めて首相付きのSPとなった明日香が、重傷を負った上司の指示のもと、たった一人でテロ集団に立ち向かうことに。官邸の外では日米の救出部隊が一枚岩になれず揉めるなか、アメリカ大統領をも巻き込むテロ集団の意外な目的が明らかになり……。政府の指示系統崩壊、アメリカ軍の介入、その混乱に乗じるテロ集団。しかし、明日香の行動が少しずつテロ集団の計画に狂いを生じさせていく。日本の安全保障政策に警鐘を鳴らす衝撃のクライシス小説。
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Posted by ブクログ
BOOK・OFFで見かけてタイトル買いしてみたけど…面白かった!!ドラマでも映画でもこういうクライムサスペンス系の作品は自分は好きなんだと改めて思いました!高嶋さんの他の作品も読みたいと思いました。是非映像化をして欲しい作品です!
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パニック・クライシス系といえば高嶋哲夫。派手な展開あり、ちゃんと命のやりとりありの迫力満載な作品。首相官邸の広さを知らず、あんなに長時間隠れてられるのかピンとこなかったけど、調べたらかなり大きかった。
Posted by ブクログ
首相官邸をテロ集団が襲撃!とは、現実にはあり得ないだろうシチュエーションのクライシス小説。
しかし、日本の安全保障政策をはじめとする政府の対応の現実から見ると、あり得るか。以前、ドローンが官邸の上空に飛来したこともあるし・・・。
テロ集団が、日本初の女性首相とアメリカの国務長官との会議中に、彼らと招待客たちを人質にし、官邸を占拠。
そして、途方もない要求を打ち出す。
日米の警護官はは次々と銃撃され、立ち向かうのはたった一人、首相付きの女性SP。
果たして彼女は、人質を救い出し、テロ集団を排除できるのか。
ロケット弾やスティンガーミサイルまで飛び出し、手に汗握る展開は、読み応え十分。
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高嶋哲夫『官邸襲撃』PHP文芸文庫。
著者にしては珍しくエンターテイメント性の強い、日本の国家安全保障の在り方を描いたクライシス小説。
インテリジェンスと危機管理能力では欧米諸国に遥かに遅れを取る日本。昨年から続く新型コロナウイルス禍を見ても感染者の拡大傾向を予測出来なかったり、それに応じた効果的な対策も打てずにもっぱら国民の自助と自粛に頼っているのが現状である。そんな脆弱な日本で高度に武装化したテロ集団が政治の中枢を襲撃したら日本政府はどのように対処するのかというのが本書のテーマである。小説なのでヒロインの大活躍により正義が勝つのは目に見えているのだが……
2ヵ月前に日本初の女性総理大臣が誕生し、首相官邸でアメリカの国務長官との昼食会を兼ねた会談が行われる。そこへウェイターや報道関係者に扮していたテロ集団が現れ、総理大臣と国務長官を人質にする。女性として初めて総理大臣のSPとなった夏目明日香は重傷を負った上司の指示を受け、テロ集団に立ち向かう。
アメリカ政府と日本政府に莫大な金銭、難民の受け入れ、アメリカのシェールガス開発の停止と謎の人物プリンセスの引渡し要求を行うテロ集団。用意周到に様々な武器を用意したテロ集団は報道ヘリをミサイルで追撃し、極秘の地下通路から首相官邸に侵入を試みた日本のSATを爆弾で壊滅させる。アメリカが強引に突入させたネイビーシールズも壊滅し、頼みの綱は夏目明日香、ただ独りとなる。
本体価格900円
★★★★
Posted by ブクログ
順番前後とはなるが、「首都襲撃」の後、本作を読んだ。迫力あるシーンをイメージしやすい作品ではあるが、「首都襲撃」を読んだ時ほどのインパクトは感じなかった。
似たような作品を連作で読むのも良くなかったように思う。
Posted by ブクログ
日本版ダイハードのような感じです。
フィクションだからある程度ご都合主義があるとは思うけどそれが結構突っ込みどころが多いです。
あまり書くとネタバレになるから細かい部分は書かないにしてもトップシークレットの作戦に対して一般人の意見聞く?って感じでした。
決して面白くないわけではないです
Posted by ブクログ
社会的な課題をテーマにする作品が多い筆者なので、本作でのテーマは何だったかと考えると、エネルギー政策に暗躍する利権と握りつぶされる不都合な真実、といったところか。
おおまかな展開としては、映画ダイハードのブルースウィルスの立場に置かれた女性SPが間一髪でテロを食い止める、というもの。
残虐さやスリリングさもマイルドであっさりと読み進められた。
Posted by ブクログ
面白かった!
映画のようなアクションエンターテイメント小説
「原発クライシス」では原発がテロ集団に占拠されましたが、本書では総理大臣込みで首相官邸がテロ集団に占拠される物語。さらに今回の主人公は女性SP!
ストーリとしては、
日本初の女性首相とアメリカ国務長官が首相官邸で会談中にテロ集団に占拠されてしまいます。
日本、米国の護衛の人間が殺され、首相と米国務長官と官邸内の人間100人ほどが人質に。首相付きのSPの明日香は重傷を負った上司高見沢と、アメリカの新聞記者の女性スーザンの3人は、難を逃れて、内部からテロに立ち向かいます。
テロ集団の日本と米国への要求
テロとは取引しないという国の選択は?
この対応は意外にもグタグタ
そんなものなのかしら。
日本や米国の侵入作戦はことごとく失敗
そんな中、一人、明日香がテロ集団に立ち向かいます。
女性版ダイハードみたで、とても好きな展開です。
しかし、一点だけ..
アメリカ大統領との交渉材料となるプリンセスの存在です。
ちょっと設定に無理あるんじゃないの?
大統領の弱みにつながる?
とはいえ、ハラハラ、ドキドキ、アクションエンターテイメントとして十分楽しめました。
日本で、このようなことが起きないよう、国防・安全保障の体制強化を望みます。
お勧め!
Posted by ブクログ
日本初の女性首相とアメリカ国務長官が首相官邸で会談中に、テロ集団が官邸を占拠。首相と国務長官が人質となる。女性で初めて首相付きのSPとなった明日香が、重傷を負った上司の指示のもと、たった一人でテロ集団に立ち向かうことに。官邸の外では日米の救出部隊が一枚岩になれず揉めるなか、アメリカ大統領をも巻き込むテロ集団の意外な目的が明らかになり……。
政府の指示系統崩壊、アメリカ軍の介入、その混乱に乗じるテロ集団。しかし、明日香の行動が少しずつテロ集団の計画に狂いを生じさせていく。
日本の安全保障政策に警鐘を鳴らす衝撃のクライシス小説。
エンド・オブ・ホワイトハウスの日本版と言ったところ。コンパクトにまとまっている。