あらすじ
IDを制すものがビジネスを制す
サイバービジネス経営の必読書
スタートアップだけでなく大手企業もサイバービジネスに力を入れていますが、参入企業が増えるに伴って事件・事故が増えているのが実情です。少し前には、大手コンビニのスマホ決済を舞台にした不正利用事件や、大手携帯電話会社や銀行も関わった事件など、ネット上で事件・事故が頻発しました。
そうした事件・事故はなぜ繰り返されるのでしょうか。もちろん技術的な問題もあるでしょうが、本書の著者は「経営者がサイバービジネスの核心となる知識を持たない限り事件・事故は繰り返される。そうした状況を変えたい」との思いから本書を書いたと言います。
サイバービジネスの核心を説明するにあたり、GAFAと他のネット企業との本質的な違いに触れています。多くの企業は「アプリケーション」や「サービス」を中心にしていますが、GAFAは「デジタルアイデンティティー」を中心にしています。この「デジタルアイデンティティー」こそ、GAFAがサイバービジネスの勝者になり得た理由であり、サイバービジネスの核心だと言います。
「デジタルアイデンティティー」とは何か、これを管理するにはどのような方法があるのか、安心・安全をどのように確保しているのか、個人情報やプライバシーとどう関係するのか。本書を読めばこうしたことが分かります。
ビジネスの本質を知らずして経営はできません。ビジネスの変化に伴って経営に必要な知識も変化していきます。現代の経営者は、本書に書いていることを常識としなければならないのです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
要再読。
なかなか頭に入らない部分と、理解できない部分があったけど、知りたいことが凝縮されている感じ。
・プライバシー保護でなく、プライバシー尊重
・パーソナルデータは石油ではなく、原油
・自己像(自認)と(他認)のズレ
このあたりは、理解を進めていく上でのキーワードかな。
Posted by ブクログ
個人情報の扱い、プライバシー等について大切なことがかかれているのはわかりましたが、具体的事例が少ないので結局表面的なことしか理解できないように思いました。