【感想・ネタバレ】国語学史のレビュー

あらすじ

日本語とはいかなる言語か? 『万葉集』『古事記』の注釈や,「てにをは」の役割,仮名遣いや表記法など,平安から明治期までの長い歴史のなかで,文人・国学者らが捉えてきた日本語の姿を明らかにする.西洋から移入された言語学の枠組みではなく,自前の「国語学史」から日本語の本質に迫らんとする時枝誠記(1900―67)の高らかな宣言とその豊饒なる成果.(解説=藤井貞和)

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Posted by ブクログ

 1940(昭和15)年に刊行された本書は、日本語について研究され・語られた「学」の言説の歴史を概説したものだ。
 私の興味関心の中心からはちょっと外れていて、前半あまり面白くなかったが、国語学史上のヒロイックな存在である、本居宣長、富士谷成章から本居春庭などの登場するくだりは俄然面白くなった。この近世末期の国語学において、私たちが高校で暗記させられた古文の「サ変」などの活用表が形成されるのである。このへんの、学問の躍動の歴史を先生が教えてくれたら、古文はもっと面白くなっただろう。

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2018年12月23日

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