あらすじ
謝罪には人生がつまっている。
☆☆☆
怒って笑って最後に感動!
テレビの謝罪会見を見る目が一変する
爽快お仕事小説!
☆☆☆
テレビで今日も流れる謝罪会見。
飛び交う罵声、瞬くフラッシュ、憤りとともに味わうすこしの爽快感――でもそれでいいの?
冷徹冷血で報酬は法外、謝罪コンサルタント・
山王丸の元で新しく働くことになったのは、私!?
単なるお笑い好きの事務員がひょんなことから
覗き込むことになった「謝罪会見のリアル」は波乱とドラマに満ちていた!
感動の爽快エンターテインメント!
感情タグBEST3
世の中の人を納得させて鎮火させる謝罪の方法を知り尽くしている山王丸、こんなところにもテクニックが活きてくるのか~~と、面白く読めた。
主人公のツッコミがシュールすぎて好き。
Posted by ブクログ
近年では最高の爽快感だった。主人公と一緒になって怒れるし、泣けるし笑えるし、とにかくスカッとした。場面や人物が目に浮かぶ表現力と物語運びは秀逸だ。続編が読みたいし、メディア化にも期待!
Posted by ブクログ
2021/08/12
タイトルからして「なんか面白そうな感じがするぞ…」と思って読んだら、やはり面白かったです。
世の中でこれまでもたくさん行われている謝罪会見ですが、その裏には謝罪コンサルなる人たちがいる…のか!?と思わせられました。
会社で雑用が取り柄とか可哀想なことを言われていた光希が、色々あって山王丸率いる謝罪コンサル会社で働くことになるところから話がスタートします。
山王丸も最初は「金の亡者」感が出ていましたが、よくよく話を進めていくと…って感じで、この謝罪コンサルが関わった依頼の件が事態の収拾へとどのように向かっていくのかが、楽しく読み進められます。出てくる人たちもキャラがいい意味で濃くて面白いし、山王丸も何か、謝罪コンサル界のブラックジャックみたいな感じで好感度高いです。
Posted by ブクログ
初作家さん、タイトルに惹かれて
世の中、知らない方が気分がいいことって
多々あるんですよって話し(笑)
謝罪コンサルなんて職業が本当にあったとして
そのおかげで、恐ろしい程に大炎上した
スキャンダルや失敗を見る人を納得させ
なんならファンにさせちゃう手腕は読んでて
複雑な気持ちになりつつもどこか魅力的かつ
めちゃくちゃやりがいのある仕事にも見えてきた(笑)
Posted by ブクログ
ネガティブな謝罪会見を逆手にとって、コメディタッチのストーリーにした秀作。着眼点と設定がいい。主人公を典型的なボケ役にして、予想通りのオチに持っていく漫才のような流れ。
ちょっと人情話もあって、まるで吉本新喜劇。
Posted by ブクログ
炎上必須の謝罪会見を、穏便どころか最終的には好感度を上げて火消ししてくれる、謝罪コンサルタントと、そこに出向した若手女性のお仕事小説。
凄腕で法外な報酬の謝罪コンサルタントだなんて、胡散臭さプーン。
でも読みながら、面白くて、アリだな!と思った。
デビ夫人や吉兆おかみなど、現実の誰かを彷彿とさせる人物が出てきて楽しい。
とりあえず日本の政治家や企業の謝罪会見は、この謝罪コンサルタントにお願いしたらいいよ!まずはつい最近失言した大臣から...
騙されたとしても、心を打たれる謝罪会見というものを見てみたい!
Posted by ブクログ
意外?に面白かった。
冒頭の謝罪会見の場面から引き込まれた感じ。
謝罪会見という負のイメージが強い内容なのに最後はホロっとさせられた。
続編も読みたい。
Posted by ブクログ
大変面白く読ませて頂きました。
表紙からは想像してなかったキャラたちで
びっくりしましたが面白かったです。
オチがいつもスッキリ爽快で
そういう事かー!とやられた感も
味わえるし好みの作品でした。
続編も手元にあるので続けて読みたいと
思います。
Posted by ブクログ
久しぶりに楽しく読めたエンタメコメディだった。
自分も山王丸事務所で働きたい!
山王丸に玉木宏さん
氷室に松田翔太さん
光希に永野芽郁さん…
とか、いつのまにか珍しく登場人物のほとんどを思い浮かべながら読んでいた。
Posted by ブクログ
「謝罪コンサル」という、ちょっと変わったお仕事のお話
中堅芸能事務所の新入社員の篠原光希は先輩社員からの雑用をこなしている途中、荒田社長からいきなり呼び出される
そこに宅配業者が運んできたダンボールの中から出てきたのは、全身に怪我をした所属芸人の門田
彼は人気アイドルと結婚しながらも、格闘家の妻で料理研究家とW不倫したらしい
就職面接の際のやらかし謝罪を評価されて採用になた光希は本件の「謝罪担当」に任命される
そしてまた、説明もなく公認会計士の看板を出している「山王丸研究所」の事務所事務所へと連れて行かれた先で目にしたのは、先日自分がテレビで見た有名料亭の食品偽装の謝罪会見に出ていた女将と社長
光希は謝罪会見で感動したが、それが実は仕組まれたものと知る
「許されない謝罪に価値はない」と言う山王丸に対し、誠意はないが許される謝罪というものに疑問を感じた光希は誠意ある謝罪会見を開こうと意気込むが……
表向きは公認会計士事務所
と同時に、勝率100%を誇る「謝罪コンサルタント」を請け負うエンターテイメント小説
プロローグの料亭の謝罪会見
元ネタはもちろんアレですよね
賞味期限の偽装とか産地偽装とか食べ残しの再利用でしたっけ
本当の謝罪会見はかなり荒れましたよね
女将が「頭が真っ白になったといいなさい」と隣で囁いてたり、
「食べ残し」ではなく「手付かずのお料理」という表現を求めたり
今、あの人達ってどうなってるんだろ?
作中みたいな流れだったら実際に世間は許したんだろうか?
芸能人の不倫の謝罪会見って一体誰に謝ってるんだろうね?
個人的な意見としては、別に誰が誰と不倫しようと当事者たちの問題なだけで、世間に謝る必要はないと思うよ
ってか、一番の問題は完全に家庭内な問題を広く世間に知らしめるマスコミ
散々自分たちで煽っておいて、謝っても追求する体制にしてるのは完全に自分たちの利益に利用してるだけだものねぇ
それに利用される世間の人たちも何だかなぁとも思う
そう言えば、女性関係でやらかしたのにダメージになってなかったりぬるっと復帰してたりする人がいる不思議
狩野英孝はその典型かな
やった事自体は人数だけでなく未成年が相手ということもあって、民事だけではなく刑事的な問題も絡んできてるはずなのに、なぜか今でも普通にテレビに出てるよね
その会見のときの受け答えもはぐらかしというわけでもないけど、何だか面白いところもあってあまり批判はされてなかった?
うーん、不思議ですねぇ
2つ目のエピソードは謝罪コンサルの仕事は関係なくない?
ちょっと変わったお仕事小説という看板を掲げるんだったら1冊目でわざわざ章を割いてまでやるべきネタではないよね
ちなみに、父親が海外旅行に行かせたくないとか結婚に反対という不自然な描写
パスポート作るにも戸籍が必要だし、結婚なんかはもろに戸籍の問題が絡んでくるので
そっち系の事情があるんだろうなぁと容易に予想できる
アパートを建て替えないとか、ギャンブルを毛嫌いしているとか、使途不明金とか、なんだか怪しい理由があるように思えるけど、全てつながってしまえば想像に難くない
それより疑問なのが、山王丸が度々「友達じゃないか」と強調していた真意
後々の伏線かな?と思ったけど、特に回収されてなくね?
一応、暴利な利率でお金を貸してたけど、その辺もどうなったとかのオチとしては使われてない
山王丸の行動原理がわからん
最後のエピソードは政治家の献金
献身的な秘書がいて、政治家が「秘書がやったことですが、全て私の責任です」といって漢気ある対応として解決してたのが昭和の時代でしたねぇ
近年ではそんな言い訳が通用しなかったり、大臣自身が自殺したり
どっちがいいのかは判断しにくいですね
今までで、印象に残ってる謝罪会見といえば山一証券
「経営陣が悪いのであって、社員は悪くない」と言い切り
涙ながらに社員の行く末までお願いしていたのが印象的
最近の謝罪会見って言質を取られないように、自分の責任を曖昧にという風潮なので、こんな会見はもう見られないんでしょうねぇ
あと、氷室のセリフが一番ウケた
「嫉妬……?これが……ヒトの感情」」
アナタは機械か何かなの?w
全体を通して
ドラマで「リスクの神様」というのがあって、企業のリスク管理に着目した新しい視点のお話だったわけで
その中で謝罪会見のシナリオ対応してた部分を取り出した感じになってる
発想としては面白い
ただ、だとすると2つ目のエピソードは謝罪要素がないので、全体のストーリーのテーマとしてはブレている
そのエピソードが後の伏線になっているならまだしも、特に回収されている要素がない
全部謝罪会見のエピソードじゃダメだったのか?
普通に続編を作れそうな終わり方なので、もっと壮大なストーリーのお話なのかな?と思わないでもない
Posted by ブクログ
献本いただいたぞー!
謝罪会見ってだれかが台本書いてるんだろうなーとは思ってたけど、なるほど謝罪コンサルねとふむふむ。
たしかに山王丸くらい振り切ってないとこんなクソみたいな謝罪をエンタメに仕上げられないよな!
失言と失態にあふれる現代で、需要しかないビジネスじゃん(もっと早く気づいて起業すべきだった!笑笑)
私的にはもっとギャラとっていいのでは、随分のリーズナブルじゃない!?と思ってしまうほど性格の悪いわたしなのできっとお役に立てます!と履歴書を持ち込みたい所存。
年収は1500くらいでいいんで、おねがいします(にっこり
Posted by ブクログ
謝罪エンターテイメント。
謝罪会見とかを、裏で脚本を書いている人がいたら?
そりゃある程度は指示があるだろうけれど、ここまでエンタメ的なのはないだろうな。
謝って済む問題じゃないことだろうとも謝るしかないこともあるし、何で謝る必要があるの?的な事も多いよね。
シリーズ化するかな?と思ったら既に2冊目出てたや。ドラマ化しても面白いかもね。
Posted by ブクログ
選書サービスChaptersで初めて届いた本。
選書のテーマは「ファイト!」。
夏休み気分からの脱却をテーマに、主人公それぞれが仕事に向き合っている姿を描く本のうちの1つでした。
内容としてはザ・エンタメ小説。
謝罪コンサルタントが痛快に4つの事件ならぬトラブルを収束させていくお話です。
ちなみに主人公は謝罪コンサルタント自身ではなく、巻き込まれた新社会人で純粋不器用猪突猛進、憎めぬ感じの女性。彼女の視点で物語は紡がれていきます。
2021年7月に発売された本で、出てくるトラブルが過去のあの事件かしら…と思わせるものばかりでちょっとにやりとしちゃう。
途中主人公の純がゆえに暴走するところに多少イラっとすることもありましたが笑
終始エンタメとしては楽しめました。オチは勘のいいひとならなんとなく読めちゃうと思うけど、それでも王道エンタメって感じで読後感は◎
さくっと痛快エンタメ読みたい方へおすすめです。
Posted by ブクログ
こちらも。お正月に兄から借りた一冊。
成功率100%を誇る謝罪のコンサルタント、山王丸のところに、とある事情で働く事になった篠原光希。
どこか胡散臭いと思っていた山王丸という人物は、謝罪で人の心を動かすコンサルタント。
炎上必至の案件も、山王丸が関われば、丸く収まるどころか、プラスに作用する。
謝罪ビジネス(笑)
ありそうで、なさそうな面白い視点(^^)
確かに、同じ物事を説明するとしても、視点を変えると全く別の話になったりする。
謝罪会見を試聴する人たちを、見事なアレンジでコントロールしてしまう。
なかなかに爽快な作品。
この作品は続編が出そうだな(^^)