あらすじ
「俺は君が好きなんだ。最初からそうだった」桜の曾祖母が遺した指輪が縁で知りあった、伯爵家嫡男・ヴィクター。互いに反発する仲だったのに、突然唇を奪われ!?意外なほど優しく丹念な愛撫に隠しきれない想いがこぼれてゆく。私も本心ではずっとあなたに惹かれていた。熱い欲望で最奥を抉られ、淫らな快感に酔いしれる。美貌の貴公子と身も心も溺れる情熱的な運命愛!
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ロマンのあるお話でした
時代を超えて実る恋にはずっと憧れがありますが、このお話はまさにそんな感じ。
曽孫に想いを託す曽祖母や、曽祖父の愛を大切に思う曽孫、自由でありながら家族に縛られているところがある曽孫。
親族とはいろんな想いが交錯するものだなぁと思いました。
ひとつ気がかりなのは、血縁的に色々大丈夫?ということですが、とにかく幸せになるに違いないのでいいか、と思いました。
ひとつひとつの心情描写が丁寧で、この作家さんらしい作品でした。ほっこりと切ないと癒しに満ちた作品です。
Posted by ブクログ
大好きだった曾祖母が遺した指輪を届けるため、イギリスを訪れた桜。そこで出会ったのは、伯爵家の跡取りであるヴィクターでした。
着物が似合う大和撫子のような外見とは裏腹に、桜はかなり行動的で気が強く、売られた喧嘩はきっちり買うタイプ。一方のヴィクターも簡単に他人を寄せつけるような男性ではなく、出会った当初の二人は顔を合わせれば反発してばかり。
しかし、曾祖母が遺した指輪について調べていくうちに、桜の曾祖母とヴィクターの祖父の間にあった、長い年月に埋もれていた過去へ辿り着いていきます。そしてその軌跡を追う二人自身も、いつしか互いを理解し、惹かれ合うようになっていく――時を越えた二つの恋が重なるような物語でした。
とてもロマンチックで、同時に切なさもある作品でした。
桜とヴィクターの恋ももちろん素敵だったのですが、個人的には二人を結びつけるきっかけとなった曾祖母たちの物語がとても印象に残りました。
想い合っていても、時代や国籍など、自分たちの気持ちだけではどうにもならない事情によって一緒になることができなかった二人。それでも相手の幸せを願い、それぞれが別の人生を歩み、その人生の中できちんと自分なりの幸せを見つけているところが良かったです。
本当は二人で一緒になれていたら、もっと違う幸せがあったのかもしれない。そう考えるとやはり切ないのですが、人生の最後に「幸せだった」と思えるのはとても素敵なことだと思いました。
特におじいちゃんの最期には涙が止まりませんでした。
叶わなかったからといって、その恋も、その後に歩んだ人生も決して不幸だったわけではない。そして自分たちには叶えられなかった未来が、何世代も先の桜とヴィクターへ繋がっていく。曾祖母から託された指輪が二人を出会わせたことまで考えると、本当に時を越えて導かれたようで、とてもロマンを感じました。
一方、現代の桜とヴィクターは、そんな切ない過去を背負った物語とは対照的に、なかなか賑やかな二人でした。
桜は見た目こそおしとやかな大和撫子ですが、中身はとても男前。ヴィクターに何か言われれば真正面から言い返し、自分から行動して彼を引っ張っていく強さがあります。
そんな桜に振り回されながら、人間不信になるほどつらい過去を抱えていたヴィクターが少しずつ変わっていく過程も良かったです。桜を好きになるだけではなく、彼女との出会いによってヴィクター自身が過去を乗り越え、精神的にも強くなっていくところに二人が出会った意味を感じました。
そして大人同士なのに、恋愛になると二人とも驚くほど初々しい。
顔を合わせれば言い合っているのに、実は互いに惹かれている。けれど二人とも恋には不器用なので、なかなか関係が進まない。その様子はどこか学生時代の青春のようでもあり、ケンカ友達から少しずつ恋愛へ変わっていく過程をじっくり楽しめました。
想いが通じるまでにはかなり時間がかかりますが、ようやく本心を伝え合ってからの二人は、それまでの焦れったさを取り戻すかのように一気に甘くなるのも良かったです。
ヴィクター側の心情も描かれていたので、桜との出会いによって彼がどのように変わり、どれほど彼女を大切に想うようになったのかが分かったのも嬉しかったです。
ただ、読者には比較的早い段階で曾祖母たちの過去が見えているのに、桜とヴィクター本人たちはまだ真実を知らないため、「早くそこに気づいて!」ともどかしくなるところもありました。
また、桜を長く想っていたある人物については、その気持ちがあまりにも桜に伝わっていなくて少し気の毒でした。本人はかなり分かりやすく大切にしていたはずなのに、桜からは単なる心配性として受け取られているという……桜、恋愛方面にはなかなかの鈍感さです。
ヴィクターの婚約者を名乗っていた女性については、その後どうなったのかが少し気になりました。もっと二人の障害になるのかと思っていたので、そのあたりがもう少し描かれていたら、さらにすっきりしたかなと思います。
それでも、家族が遺した想いと秘密を辿りながら、桜とヴィクター自身も成長し、恋を知っていく物語はとても読み応えがありました。
過去の二人には叶えられなかった「好きな人と一緒に生きる」という未来を、その曾孫たちが叶えていく。
曾祖母が遺した指輪から始まった縁が、国も世代も越えて新しい恋へ繋がっていく展開が美しく、ほっこりする甘さだけでなく切なさにも満ちた作品でした。
Posted by ブクログ
見た目は着物の似合う大和撫子なのに、売られた口喧嘩は買うスタイルな桜。
そして行動的、相手をぐいぐい引っ張れるタイプ。
ケンカップルは大変好物なので、読んでいて非常に悶えました。
二人とも大人なのに、普段は高校生的なノリだったからなあ。
そりゃ二人ともちゃんとした恋愛初体験でしたから……大人になってからの青春と言い切ってもあながち間違いがないかも。
前述通り「初めて」同士。
しかも指輪を巡る謎の解明もあるので、二人の仲は一向にケンカップル(というかケンカ友達)から進展しない。
二人が初めて想いを打ち明け、初めて体を重ねるまでに確か本編の半分以上かかった気がする。
この手のレーベルでは遅い方ではないかな。
ただ一度一線越えると後は早かったけれども。
前半の遅れを取り戻す勢いのいちゃこらである。
それもまたいい。
その指輪に関わる謎、読者側には割と早々に回想シーンなどで開示されるが、主役二人が辿り着くまでには結構かかるので、その点は随分やきもきする羽目になった。
読者側には全て明かされていて、作中の人たちだけ知らないという、このもどかしさ。
もどかしいと言えば、作中の某キャラは自分の想いが一向に桜に伝わらず(ただ世話好き過ぎて口うるさい兄と思われていたから余計に)全て「心配性なんだから」で斬って捨てられていたのも、なかなかもどかしかった。
桜、鈍いにも程があるだろう。
あの執着っぷりはやばい奴だろうという。
それでいて、いざ伝わったかと思うと即座に切り捨てられる可哀想さ……哀れである。
本当に哀れである。
合掌を禁じえなかった。
成仏できるといいけど(死んでいないぞ)
イギリスのしかも貴族様との恋愛だけど、桜はそれを乗り越えられる素質(家柄や英語力)もあるので、結婚しても大丈夫だろうと安心できるラストだった。
気になったのは、彼の婚約者を自称していた彼女の問題は片付いたのだろうかという。
さらっと出てきただけのキャラだったからよかったのかもしれないが、御母上同様、彼女も色々妨害してくるキャラだと警戒もしていたので、読み終えてから「あれ?」っとなった。
フォローあったかなあ……また読み直そう。
もっとスパイスを!?
設定は舞台がイギリスでお貴族さまな暮らしが垣間見れて、時代を超えて託された指輪を中心にストーリーが流れて、素敵だと思うんだけど、ヒロインが真っ直ぐて、勝ち気過ぎるのか、うーむ、何か味付けが足りないのか…。残念だなぁ。
印象に
読み終えて何も印象に残らなかった......
ヒロインやヒーローの苦悩も大して無いし、禁断要素や障害も無し。強烈なキャラも居ないし。
萌えがまるでなかった。