【感想・ネタバレ】別冊NHK100分de名著 集中講義 河合隼雄 こころの深層を探るのレビュー

あらすじ

自分のなかに、自分の知らない自分がいる。

人々の悩みに寄りそい、個人の物語に耳を澄ました河合心理学がふたたび輝きを増している。河合俊雄氏が、師であり、父であり、同志である河合隼雄の全体像を平易に解説。大好評を博した「NHK100分de名著 河合隼雄スペシャル」の番組テキストに、書き下ろし新章を加えた決定版!

〈内容〉
はじめに
第1講 こころの問題に寄りそう――『ユング心理学入門』
第2講 人間の根源とイメージ――『ユング心理学入門』
第3講 昔話と神話の深層――『昔話と日本人の心』『神話と日本人の心』
第4講 夢が映す生き方――『明恵 夢を生きる』
第5講 「私」とは何か――『ユング心理学と仏教』

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Posted by ブクログ

最近、臨床心理界隈で話題を作り続けている東畑氏の本を読んでいく中で、河合隼雄氏を避けて通ることができず、まずは入門書に触れてみた。
河合先生の本は読むだけで癒されるなどとも言われているが、それは彼の真っ直ぐな正しさにあるように感じた。ただ優しかったり、憐れんだりしているのではなく、中道を意識しながら、クライエントと同じ場所にまで行って心理療法を行う。これは全ての人にできることではないかもしれない。
それでも河合氏の遺したもの、ここに出てきた、明恵上人や元暁などの偉人の思想などは今後、心理士としても1人の人間としても大きな糧となるだろう。

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2024年04月20日

Posted by ブクログ

放送用のテキストとどう違うかというと「明恵 夢を生きる」という章27ページが増えたことです。
逆に、この別冊で消えたぺージもあります「ふたつよいことさてないものさ」の1ページです、それに放送用はカラー写真だったのが白黒になりました。
世俗的な(つまり学問的ではない)感想になりますが、この本の一番の特徴は、河合隼雄の息子さんが書いた本であることです。この本の中に親子間のエピソードの話はないですが、一子相伝的な繋がりを感じながら読むと感慨深いです。

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2024年03月01日

Posted by ブクログ

以前から興味があった河合隼雄。いきなり著書を読むのは挫折する可能性があると思い、入門書である本書を手に取った。

前提知識がないせいか、読み進めるのに少し時間がかかってしまった。一読しただけだと全て理解できたとは言い難い。内容が興味深いのは間違いないのでもう少し理解できるまで読むとします。

その後は本書に読みやすいと書かれていた河合隼雄の著書、「ユング心理学と仏教」を読もうと思う。

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2022年07月12日

Posted by ブクログ

西洋と東洋で、自我や自己の考え方が違う、のがとても興味深く、確かに日本人としてそうだな、と思い、それはどう醸成されてくるのか、文化、というものの捉え方がおもしろい、と思った。

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2021年08月20日

Posted by ブクログ

河合隼雄先生の息子さんによる、河合隼雄先生の著書5冊をベースにした解説。
数学の教師だった河合隼雄が心理学の勉強を始め、ユング心理学に出会い、それまで嫌っていた仏教を心理学と結びつけ、ユング心理学を日本に落とし込んだ。

ユングの解説をする河合隼雄の解説…という内容なのでユングの話をしてるのか河合隼雄の話をしてるのか分かりづらい部分がある。あと単純に河合隼雄の書く内容が難しい。
河合隼雄の、明恵の夢の解説や神話における心理性の見解は目を見張るものがあるが、トンデモ理論では?と感じてしまうこともしばしば。。科学的解明が難しいのでなんとでも言えてしまう気もする。

やはりこの内容だけだと分からないことが多い。
1冊1冊、自分の目でしっかり読んで考えないと駄目だなと思った。

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2021年08月17日

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