あらすじ
昆虫学者が植物の前に突っ立っている――。
昆虫学者が目の前にいる昆虫ではなく、なにか別の存在に思いを馳せている――。
昆虫学者が顕微鏡やカメラをうれしそうに覗き込んでいる――。
昆虫の研究者は、昆虫を見てどんなことを考えているのか?
研究対象に没頭するその目には、そこにいる虫だけではない、いろいろなものが映っている。誰もが知っている身近な昆虫をとおして見えてくる、虫たちのおもしろくて奥深い世界を紹介。
気づいたときには、あなたも昆虫学者になっているはず!
昆虫が気になるすべての方に送る、世界が広がる一冊。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
昆虫は世界に約100万種。蝶々、トンボ、蝉、蟻、蜂、カマキリ、ノミ・・・、体は小さくても昆虫は立派な野生動物。ゾウやライオンにも負けないダイナミックな自然の営みを繰り広げている。昆虫との一期一会を大切にしている人は、みんな昆虫学者(^-^) 井出竜也「昆虫学者の目のツケドコロ」、2021.5発行、面白かったです! ①植物のソムリエ、柑橘系の木の葉に卵を産むアゲハ蝶 ②地球の至る所に姿を見せる蟻、その全体の重量は動物の15%を占める ③蜜蜂は体毛で花粉を集め、足で団子にする ④人気のトンボ、カブトムシ。
Posted by ブクログ
昆虫学者の視線は、身近な昆虫の生態を分かり易く示してくれる。
カラー写真とイラスト満載で楽しく学べる、昆虫の世界。
・はじめに
第1章 昆虫学者、植物を見る
第2章 昆虫学者、虫の先に虫を見る
第3章 昆虫学者、ミクロの目で見る
第4章 昆虫学者、人を見て虫を見る
・おわりに 参考文献有り。
この本に登場する昆虫たちの索引有り。
昆虫学者の視線の先にあるのは昆虫ばかりではない。
謎めいた昆虫学者の行動には理由がある。
視線に入るのは、食べあと、昆虫と植物の関係、虫こぶ、
虫の中に虫、乗っ取り、あやつり、便乗、体毛の役割、
足と鎌、隠れ蓑、複眼と単眼、小さな住民たち、
害虫と不快害虫、外来害虫、利用と応用、そして採集。
爬虫類は好きでも昆虫は苦手な私ですら、興味惹かれて
楽しめました。さすがに写真は触れなかったけどw
昆虫たちの生態の素晴らしさが分かり易く伝わってきました。
また、昆虫学者の観察&研究ゆえの生態も面白かったです。