感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
途中からずっと十三回忌、と思いながら読んだ。いや、これが出たのは2021年なんだけど、そう思いながら読んだ。お盆のせいもあるかもしれない。それと、中央アジアの草原にてのメロディと(この本じゃないのだがずっと鳴っている)。
Posted by ブクログ
東日本大震災のお話だった。自分は、そこまで大きな何かを失っていないから、傷付いていない、傷つく資格はないと思っていたけれど、今、正直に、誰かの目を気にせずに振り返ると、やっぱりかなり傷付いていたんだということに気がついた。気がつけてよかった。だからこんなにも日々の中で東日本大震災のことや、自分ができることを考えているのだとわかって、これまでのいろいろなことが腑に落ちた。
自分が震災のことを忘れないために、何度も読み返したい作品だと思った。
まったくだよ。に、んだからさ。ってルビがついてるのが良いなと思った。
盛岡、福島、仙台、石巻、陸前高田、釜石、それぞれの場所で暮らす人々の震災のお話。
Posted by ブクログ
自分の置かれた境遇や抱えているものに振り回されるのではなく、それらを背負った上で自分がどうありたいのか、そのためにどう動いていくかを表した「人生をマイボールにする」という一文がずっと心に残っている。
新たな視点で被災地を思う
2022年中学入試では麻布、海城などで出題された。あとがきでわかるが、東日本大震災の被災地にいながらも大きな被害を受けなかったために、被災者としての資格がないと思い悩む作者がその複雑な心境を物語に託している。「希望」や「絆」というメッセージをマスコミや周囲から強要されているような同調圧力に違和感を感じる主人公。就職も被災者枠というお情け採用がはたして救済なのか?10年経ってもロウソクや海を見られないトラウマを抱えてしまった人。陸前高田の海を毎日写真で投稿する人。それぞれに震災後の人生が続いている。
Posted by ブクログ
2011年3月、盛岡で高校2年生だった伊智花は震災を経験した。
美術部として絵画コンクールに渾身の力で描いた滝の絵だったが
震災を経て求められるものは、もっと別の作品だった。
大学進学で仙台で出会った2個下の女友達。
大学で出会った恋人が記録していたブログ。
バイト先の後輩が震災時刻を黙祷するときに思うこと。
地域フリーペーパーを発行する編集部に就職して
東北の海の写真をインスタにアップし続ける人のありのままにインタビュー。
震災遺児だから大企業に就職できたと上司に言われた年下の知り合い。
家族も家も無事だった自分が、震災を語ってもいいのかどうか。
自分よりも過酷な経験をした人たちを差し置いて、
何の物語のない自分がそれを語る資格があるのだろうか。
震災から10年経って、伊智花が、震災に捉われずに、自分の人生を歩むまで。
人生がマイボールってどういう意味だろう。。。
私にはわからない。。。のだけど
東日本大震災を、場所の違いはあろうとも
それを経験した人は
失ったもの変わったものの差はあるだろうけど
少なくとも何かしらに絶望して傷ついたことの方が
多いと思うなあ。
名前がなんかすごい。
れいんって。今どきだよねえ。