あらすじ
コロナを理由に、世界中にばらまかれたフェイクマネーがハイパー・インフレを誘発する。史上空前の金融崩れを警告する予言の書
株、債券の暴落が同時に起きる! 信用できるのは金(ゴールド)だけだ。
新型コロナ対策と称して、全世界で1445兆円ものお金がばらまかれた。リーマン・ショックの時にアメリカの中央銀行であるFRBは巨額の金融緩和で乗り切った。世界支配者たちは、今回もジャブジャブ・マネーで解決できると考えているようだ。政府はいくらでもお金を刷れるという政策を世界中に号令して押し付けた。根拠のないお金が世界中に流通するようになれば、世界経済はどのような反作用を受けるのか。その代償がただで済むはずはない。金(ゴールド)の価格は上昇し、最高値をうかがう動きだ。なによりアメリカ、EU各国の金利が上がり始め、インフレ懸念が金融市場を脅かしている。これらの兆候は、まさしくハイパー・インフレの到来を告げている。金利が暴騰すれば、債券と株式の暴落が同時に起きるだろう。そしてそのあとドルの暴落が続けて起きる。近未来に襲い掛かる世界経済の危機の本質を詳細に分析する金融予言の書。
【本書の主な内容】
◎世界権力者たちはお札の大増発で金融危機を乗り切るつもり
◎テスラの株価とビットコインの価格は同じ形をしている
◎世界大企業番付に今の経済の異常さが表れている
◎金は1万円を超える!
◎コロナ給付金でデフレ不況を脱出するという政策の愚かさ
◎2024年にハイパーインフレが襲い来る
◎貨幣の秘密を暴いていたケインズとハイエク
◎アルケゴス・ショックは金融大崩壊の前兆
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
著者、副島氏は2024年に株式、債権の同時大暴落を予言しているもので有ったが2年前倒しで予言が的中したと言える。確かにその点は、先見の明があると言える。コロナを契機に世界的に金融緩和が進みお金のばら撒きによる金余り相場へ突入した。ナスダックの暴騰を見れば、いつかは大きな修正が入る予感は誰しもかんじていたはずだ。そこを考えれば予測、予言が不可能な内容ではない点は注意が必要だ。その他色んな裏話も、楽しく読むことが出来る。半分はエンタメと思って読んで欲しい。
Posted by ブクログ
<目次>
まえがき 金融商品はみんな紙くずになる
第1章フェイクマネーに騙されるな
第2章コロナバブルは世界不況脱出に秘策か
第3章インフレに脅える金融市場
第4章世界経済の余裕はあと3年
第5章お金のことをバフェットに学ぶ
第6章アルケゴス・ショックから金融崩れがはじまった
あとがき
バブル崩壊は、2024年?
Posted by ブクログ
社会人になって数年経過した頃からお世話になっている、副島氏の書かれた最新本(2021.8現在)で、7月の上旬に読んだ本です。
早ければ数年以内に株式や債券が暴落して大恐慌になる、という話はコロナ対策として、世界中で通貨を発行して余ったお金が株や債券購入に使われている事実を考えれば、有り得るかもしれませんね。
その対策としてどうすべきは、人によって異なるようです。副島氏は昔から一貫して、ゴールドを購入することを勧めていますが、一方でどの本にも掲載していますが、株の推奨も行なっています。株は売買のタイミングが難しいので、ゴールドをコツコツと毎月一定額を購入しておくのが良いのでしょうか。
以下は気になったポイントです。
・アメリカ政府が管理しているSWIFTという米ドルでの銀行間の電信送金と決済の世界的な仕組みが今も世界を支配している、これを破って資金を自由に外国へ移せる制度はない、中国がようやく10年かけてSWIFTにとって替わるために CIPSを作って今、国際決済の8%まできた(p44)
・日本ではE Vは大して売れないので子分のマツダやスバルにやらせている、トヨタは電気自動車の次のエネルギー革命をずっと考えている、それは水素自動車である。それは人類の夢であるフリーエネルギーであるから、水素電池の一歩手前が燃料電池で、これは天然ガスを使って電気を作る仕組みで実用化している(p50)
・金の次は銀である、ついにグラム100円の大台に乗せた、2年後には銀は200-300円になるだろう、だから今のうちに銀を買うべきである(p76)金は、3年後の2024年にグラム3万円、1オンス5000ドルまで上昇する。売りたい人は、半分売って現金にする(p79)その時(2024)にインフレが起きて新札への切り替えが起き、預金封鎖、デノミ(通貨単位の変更)が起きる。(p101)
・新型コロナの感染状況は100万人あたりの感染者数の数字が北米でどんどん減っている、日本政府の発表はコロナで1万3000人死亡しているが、これは老人のインフルエンザ性肺炎の死者数とぴたりと一致する(p145)
・コロナワクチンを製造したファイザーとアストラゼネカ、モデルナは5兆円ずつ儲かっただろう、日本政府だけで2兆円払っている(p147)
・バフェット氏はエネルギー事業を統括する、グレッグ・アベル副会長を後継者に内定した、今年で91歳、引退が近づくバフェット氏と投資家の黄金期の終わりは重なって見える(p219)
2021年8月15日作成